近年の自然災害の増加や異常気象により、いつ何時災害に見舞われるか分からない状況が続いています。特に、車での移動中に災害に遭遇した場合や、自宅からの避難手段として車を利用する際、適切な防災グッズを車内に常備しておくことが命を守る重要な備えとなります。
この記事では、防災の専門家監修のもと、車に備えておくべき必需品から状況別の対応まで、子育て中の方にも分かりやすく詳しく解説していきます。万が一の際に家族を守れるよう、日頃の備えとしてぜひご活用ください。
車に防災グッズが必要な理由
車は単なる移動手段ではなく、災害時には「移動可能な避難所」として重要な役割を果たします。特に小さなお子様がいる家庭では、公共の避難所での生活が困難な場合もあり多く、プライベート空間を確保できる車中避難は貴重な選択肢となります。
災害時に車が果たす3つの重要な役割
車は災害時において避難所・一時的な居住空間・緊急時の移動手段という3つの重要な機能を担います。
まず避難所としての機能では、プライバシーを保ちながら家族だけの空間を確保できます。小さなお子様の夜泣きや授乳、おむつ交換なども周囲を気にせず行えるため、特に乳幼児がいる家庭では心理的な負担を大きく軽減できます。
次に、一時的な居住空間としては、エアコンやヒーターによる温度調節機能、シートを倒すことでベッドとしても使用可能な点が挙げられます。また、車内は外部からの視線を遮り施錠するることができ、女性や子供にとって安心できる環境を提供します。
さらに緊急時の移動手段として、状況が悪化した際の迅速な避難や、より安全な場所への移動が可能です。特に津波や洪水の危険がある地域では、この機動性が生命を守る重要な要素となります。
法律で義務付けられている車載必需品
防災グッズを考える前に、車に装備しておくべき基本アイテムを確認しましょう。
車検証と自賠責保険証明書は、身分証明や緊急時の連絡に必要な書類です。発炎筒は夜間や視界不良時の安全確保に不可欠で、三角表示板(停止表示器材)は車両故障時の後続車への警告に使用します。これらの法定装備品は災害時の安全確保の基礎となり、定期的な点検と適切な保管が重要です。
車載防災グッズの備え方
車載防災グッズは「最低72時間(3日間)を自立して過ごせる」ことを基準に準備することが推奨されています。
これは災害発生から救助や支援物資が本格的に届くまでの期間として、防災の専門機関が設定している目安です。ただし、車内という限られた空間での保管となるため、家庭用防災セットよりもコンパクトで多機能なアイテムを選ぶことが重要です。
また、車載防災グッズは日常的に車内に置いておくことが前提となるため、温度変化に強く、長期保存が可能な製品を選ぶ必要があります。特に、夏場の車内は50度を超えることもあるため、この過酷な環境に耐えられる品質の確保が不可欠です。
カテゴリ別必需品リスト|食料・水・トイレ・救急用品
車載防災グッズの中でも基本的で重要なのが、生命維持に直結する食料・水・トイレ・救急用品です。限られた車内スペースを有効活用しながら、必要十分な量を確保する方法について詳しく見ていきましょう。
食料の選び方と保存のポイント
車載用の食料は高温環境での長期保存が可能で、調理不要で食べられるものを中心に選択することが重要です。
具体的には、アルファ米やフリーズドライ食品、カロリーメイトなどの栄養調整食品、缶詰類が適しています。アルファ米は水を加えるだけで食べられ、5年程度の長期保存が可能です。フリーズドライ食品も軽量でコンパクト、かつ栄養価が高いため理想的な選択肢となります。
乳幼児がいる家庭では、粉ミルクや離乳食のパウチ缶詰、お湯を使わずに調乳できる液体ミルクも必需品です。液体ミルクは開封してそのまま飲めるため、災害時の不安定な状況でも安心して利用できます。
食料の量は家族構成にもよりますが、大人1人あたり1日最低1,800キロカロリーを目安に3日分を準備します。子供の場合は年齢に応じて調整しますが、非常時はエネルギー消費も激しくなるため、やや多めに用意しておくことをお勧めします。
非常時の食料を「どれを・どれだけ」備えるか迷う場合は、備蓄の考え方をまとめたこちらの記事も参考にしてください。
災害時の食料の備蓄を解説!どのような備えが必要? | Sodate(ソダテ)
※災害用トイレ(1日5回×人数×3日~1週間)も忘れずに!
水の確保と浄水対策
水は生命維持に最も重要な要素であり、大人1人あたり1日最低2リットル、できれば3リットルを目安に準備する必要があります。
車載用の水は2リットルペットボトルよりも500mlサイズを複数本用意する方が使い勝手が良く、温度管理もしやすくなります。
ペットボトルの水は直射日光を避け、車内の比較的温度変化の少ない場所に保管します。夏場の高温を避けるため、定期的な場所の移動や交換も検討しましょう。保存期間は未開封で2年程度ですが、災害用として半年に一度は新しいものと交換することが推奨されています。長期保存水を準備すると初期投資はかかりますが、長くみるとコストパフォーマンスにすぐれ、交換の手間もありません。
また、携帯用浄水器や浄水タブレットも併せて準備しておくと、水源があっても安全な飲料水として利用できない状況での備えとなります。小型の浄水器は河川や雨水からも飲料水を作ることができるため、長期間の避難生活でも安心です。
救急用品の基本セット
災害時や交通事故、降雪地帯でのホワイトアウトなどの緊急事態では、医療機関へのアクセスが困難になる可能性があります。そのため、基本的な応急手当ができる救急用品の準備が不可欠です。
| アイテム名 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| 絆創膏 | 小さな傷の手当 | 大小様々なサイズを用意 |
| ニトリルグローブ・ビニール袋・消毒液 | 感染防止傷口の清拭・消毒 | 手指アルコール系・ または医療用・市販 |
| 包帯・ガーゼ | 大きな傷の応急処置 | 滅菌済みのものを選択 |
| 体温計 | 体調管理 | 電子体温計が便利 |
| 常備薬 | 日常服用している薬 | 期限切れに注意 | 毛布 | 保温、固定、搬送 | 厚手ものが安心 |
上記の基本アイテムに加えて、家族の状況に応じたカスタマイズも重要です。小さなお子様がいる場合は、子供用のかぜ薬や解熱剤、吐き気止め、整腸剤、虫刺されの薬なども準備しておきましょう。
救急用品は定期的な点検が必要で、特に薬類は使用期限を半年ごとにチェックし、期限の近いものは早めに交換することが大切です。
こちらの記事では、子どもがいる家庭で備えておきたい薬の選び方や準備の具体的な方法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
薬剤師ママが伝える!いざという時に思い出して欲しい薬の素朴な疑問 | Sodate(ソダテ)
照明・電源・通信機器|停電時の必需品
災害時には停電が長期間続くことが予想されます。特に夜間の災害や冬季の避難では、照明と電源の確保が安全確保と生存に直結する重要な要素となります。現代生活において欠かせない通信手段の確保も含め、電力関連の備えについて詳しく解説します。
照明器具の種類と選び方
車載用照明器具はLED式で電池式または手回し充電式のものを選ぶことで、長時間の使用と電池切れの心配を軽減できます。
懐中電灯は基本ですが、車載用として選ぶ際は、両手を自由に使えるヘッドライトも併せて準備することをお勧めします。ヘッドライトがあれば、作業をしながらの照明確保が可能で、特に車外での作業や応急処置の際に重宝します。
ランタンタイプの照明も、車内全体を明るく照らすことができるため、家族での食事や就寝準備の際に便利です。LEDランタンは発熱が少なく、狭い車内での使用にも適しています。最近では、スマートフォンの充電機能も備えた多機能ランタンも販売されており、一石二鳥の効果が期待できます。
電池は単三電池を基準に選ぶと、様々な機器での共用が可能になります。充電式の乾電池とソーラー充電器の組み合わせなら、長期間の停電でも継続的な電力供給が可能です。
電源確保の方法と優先順位
現代の災害対応において、スマートフォンやタブレットなどの電子機器の電源確保は情報収集と安否確認のために欠かせません。
車のシガーソケットからの電力供給は最も基本的な方法ですが、エンジンを停止している間は使用できません。そのため、ポータブルバッテリーやモバイルバッテリーの準備が重要になります。
ポータブルバッテリーは容量20,000mAh以上のものを選ぶことで、スマートフォンを約5-7回フル充電することが可能です。
さらに大容量のポータブル電源(100,000mAh以上)があれば、小型家電の使用も可能になり、車内での生活の質を大幅に向上させることができます。ただし、重量と価格の問題もあるため、家族構成と予算に応じて選択する必要があります。モバイルバッテリーもポータブル電源も高温環境下に備蓄すると発火の恐れがあるので、夏に車内に置きっぱなしにするのは絶対にやめましょう。
ソーラーパネル式の充電器も長期避難では威力を発揮します。日中の太陽光で電力を蓄積し、夜間の機器使用に備えることができます。折りたたみ式のソーラーパネルなら車のダッシュボードに置くだけで充電可能です。降雪地帯や冬など日照時間が少ないこともあるのでご注意ください。
通信機器と情報収集手段
災害時の情報収集は適切な判断と行動のために不可欠です。携帯電話の基地局が被災した場合でも情報を得られる手段を複数準備しておくことが重要です。
手回し式のラジオは電池切れの心配がなく、災害時の公的な情報を継続的に入手できます。AM/FM・ワイドFM両方に対応し、できればワンセグTV機能も備えたものを選ぶと、より多くの情報源を確保できます。
| 機器 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| スマートフォン | インターネット・GPS・カメラ機能 | 電池消耗が早い |
| 手回しラジオ | 電源不要・公的情報取得 | 情報が限定的 |
| 衛星電話・衛星WiFi | 確実な通信確保 | 高価・操作が複雑、機器が必要 |
| 無線機 | 近距離での直接通信 | 免許が必要な場合あり |
上記の通信手段の中でも、特にスマートフォンの電源確保は最優先事項です。災害用伝言ダイヤルやSNSを通じた安否確認、避難所情報・病院の検索、GPSによる現在位置の把握、応急手当の方法の検索など、多岐にわたる重要な機能を担っています。
防寒・防暑対策と車内環境の整備
災害時の車中避難において、生命に関わる危険の一つが車内温度の管理です。夏場の熱中症や冬場の低体温症は、適切な対策を取らなければ短時間で致命的な状況に陥る可能性があります。季節を問わず快適で安全な車内環境を維持するための対策について詳しく説明します。
冬季の防寒対策と低体温症予防
冬季の車中避難では、エンジンを停止した状態でも体温を維持できる防寒グッズの準備が生死を分ける重要な要素となります。
毛布やブランケットは最も基本的な防寒グッズですが、車載用としてはコンパクトに収納できるアルミシートやサバイバルブランケットが効率的です。これらは体から放出される熱の90%以上を反射して体温低下を防ぎ、通常の毛布よりもはるかに小さく畳むことができます。
使い捨てカイロも体の要所を温めるために有効です。特に首、手首、足首背中、腰などの太い血管が通る部分を温めることで、効率的に全身を温めることができます。心臓から遠い手足から冷えていくので、手足を温めるのもいいですね。大人用だけでなく、子供用の低温やけどに配慮したカイロも準備しておきましょう。
寝袋があれば、さらに高い保温効果を期待できます。車内専用として選ぶ際は、狭いスペースでも使いやすいコンパクトタイプを選択します。家族分を準備する場合は、収納時のサイズも重要な選択基準となります。
夏季の暑さ対策と熱中症予防
夏季の車内は外気温が30度でも50度以上に達することがあり、エアコンなしでの長時間滞在は極めて危険です。エンジンを停止している状況でも安全に過ごせる暑さ対策が必要です。
サンシェードやカーフィルムによる遮光対策は、車内温度の上昇を大幅に抑制し、直射日光による体調不良を防ぐ効果があります。
フロントガラス用のサンシェードは最も効果的で、設置も簡単です。サイドガラス用の吸盤タイプのサンシェードも併用することで、全方向からの日光を遮断できます。車全体を覆う車体カバーがあれば、車外での作業時にも日陰を作ることができ、一石二鳥の効果が期待できます。
電池式の小型扇風機は、エアコンが使えない状況での暑さしのぎに有効です。USB充電式なら前述のモバイルバッテリーと組み合わせて使用できます。冷却タオルや瞬間冷却剤も、体温を下げる緊急手段として用意しておくと安心です。
タオルをまいた冷たいペットボトルを持たせるなど、ハンドクーリングは熱中症の予防にも応急手当にもなります。細目に水分・塩分補給をしましょう。
車内の換気と空気環境の維持
密閉された車内で長時間過ごす場合、酸素不足や二酸化炭素濃度の上昇による健康被害を防ぐため、適切な換気システムの確保が重要です。
窓の開閉による自然換気が基本ですが、防犯面や天候の問題で完全に開放できない場合も多くあります。網戸やサンシェードと組み合わせることで、安全性を保ちながら効果的な換気が可能になります。
車内用の空気清浄機や除湿剤も、長期間の車中生活では必要になります。特に梅雨時期や雪国での避難では、湿気による健康被害やカビの発生を防ぐため、除湿対策は欠かせません。
一酸化炭素中毒の防止も重要な安全対策です。エンジンをかけたまま避難する場合は、排気ガスが車内に流入しないよう、排気口周辺の確認と風向きへの注意が必要です。特に降雪地帯は駐車時に雪で排気口が塞がれないかを定期的に確認しましょう。一酸化炭素警報器を車内に設置することで、危険を早期に察知することができます。
安全確保と脱出・救助用具
車中避難において最も恐ろしいシナリオの一つが、車両の故障や事故により車内に閉じ込められる状況です。また、周囲への救助要請や自身の位置を知らせることも、迅速な救助につながる重要な要素です。これらの緊急事態に備えた安全用品と脱出用具について詳しく解説します。
緊急脱出用ツールの準備と使用方法
脱出ハンマーやシートベルトカッターは水没や衝突事故でドアが開かない状況での命綱となるため、運転席から手の届く場所に常備することが推奨されています。
脱出ハンマーの選び方では、窓ガラスを割るためのポイント部分が十分に硬く、握りやすいグリップや使いやすいを持つものを選択します。多くの製品にはシートベルトカッター機能も付いており、事故時のシートベルトが外れない状況でも安全に脱出できます。
ただし、脱出ハンマーの使用には正しい技術が必要です。フロントガラスやリアガラスは合わせガラスのため割れにくく、サイドガラスの四隅を狙って叩くことが効果的です。普段から家族全員が使用方法を理解しておくことが重要です。
車内に常備する際は、子供の手の届かない場所で、かつ緊急時にすぐに取り出せる位置に固定します。グローブボックス内や運転席のドアポケットが一般的な保管場所となります。
救助要請と位置情報発信手段
災害時や事故時において、自分の位置を正確に伝えることは迅速な救助につながります。特に見通しの悪い場所や夜間では、視認性の高い信号装置が重要な役割を果たします。
発炎筒は法定装備品ですが、使用期限があるため定期的な交換が必要です。LED式の非常信号灯なら電池式で繰り返し使用でき、発炎筒よりも長時間の信号発信が可能です。赤色と青色の点滅機能があるものを選ぶと、緊急事態であることを明確に周囲に伝えることができます。
反射ベストや反射タスキは夜間や悪天候時に車外に出る際の安全確保に不可欠で、救助隊からの視認性を大幅に向上させます。
ホイッスル(笛)も声が届かない距離でも音で存在を知らせることができる重要なアイテムです。電子ホイッスルなら大音量で長時間使用でき、体力の消耗も最小限に抑えられます。家族分を用意し、それぞれが携帯できるよう準備しておきましょう。
車両トラブル対応用品
災害時には道路状況が悪化し、通常では考えられない車両トラブルが発生する可能性があります。JAFなどのロードサービスを待つ間、自力で対処できるツールがあれば安全性が大幅に向上します。
| 用品名 | 用途 | 使用場面 |
|---|---|---|
| ブースターケーブル | バッテリー上がりの応急処置 | 長時間停車後の始動不良 |
| タイヤ修理キット | パンクの応急修理 | 釘やガラス片による穴あき |
| けん引ロープ | 車両の移動・救出 | 溝や雪にはまった場合 |
| ガソリン携行缶 | 燃料補給 | ガソリンスタンド被災時やガソリンスタンドがないとき | 除雪用ミニスコップ・除雪用ゴム手袋 | スタック | 雪で動けないとき |
上記の用品を使用する際は、必ず安全な場所で作業を行い、他の車両への配慮も忘れずに行います。特にブースターケーブルの使用では、正しい接続順序を守らないと車両の電子機器に損傷を与える可能性があります。
また、これらの工具類は定期的な点検とメンテナンスが必要です。ブースターケーブルは銅線の酸化、タイヤ修理キットは接着剤の劣化など、いざという時に使用できなければ意味がありません。半年に一度程度の点検を心がけましょう。
衛生用品と快適性向上アイテム
長期間の車中避難では、身体的な健康維持だけでなく精神的な安定も重要な要素となります。特に小さなお子様がいる家庭では、普段に近い生活環境を維持することが家族全体のストレス軽減につながります。清潔の維持と生活の質向上のための準備について詳しく見ていきましょう。
清潔維持のための必需品
簡易トイレは車中避難において最も重要な衛生用品の一つで、プライバシーの確保と衛生環境の維持に欠かせないアイテムです。
車載用簡易トイレは組み立て式のものが一般的で、使用後は消臭・凝固剤で処理します。大人用だけでなく、子供が使いやすい高さ調整機能付きのものや、女性に配慮したプライバシー保護テントとセットになったものも販売されています。
ウェットティッシュは手指の清拭から身体の清潔維持まで幅広く活用でき、水が使えない状況での重要な清潔維持手段となります。アルコール系とノンアルコール系の両方を準備し、用途に応じて使い分けることが効果的です。
ドライシャンプーやボディシートも、入浴ができない期間の清潔維持に有効です。特に夏場の長期避難では、汗や皮脂による不快感とにおいの問題を軽減する重要な役割を果たします。
歯ブラシと歯磨き粉、うがい薬も口腔衛生の維持に欠かせません。特に災害時は特に災害時は誤嚥性肺炎に繋がることも。水がない状況では液体歯磨きや口腔清拭シートが便利で、子供用も含めて家族分を準備しておきましょう。
女性と子供への特別な配慮
女性特有のニーズや子育て中の特別な要求に対応する準備も重要な要素です。これらは日常的に使用するものでもあるため、定期的な補充と管理が必要になります。
生理用品は最低でも1サイクル分以上を常備しましょう。 、使い捨てではない月経カップなどの代替手段も検討に値します。おりものシートやデリケートゾーン用のウェットティッシュも、清潔維持と快適性のために準備しておきましょう。
乳幼児がいる家庭では、おむつ・おしりふき・哺乳瓶・粉ミルク・離乳食などの必需品を最低1週間分準備し、定期的な使用期限チェックが重要です。
おむつは新生児用から幼児用まで、成長に応じたサイズを準備する必要があります。また、下痢や体調不良で普段より多く使用する可能性も考慮し、やや多めの準備が安心です。使用済みおむつの処理用に消臭ビニール袋と蓋つきゴミ箱消臭剤も併せて用意しておきましょう。
授乳中のお母さんには、授乳ケープやプライバシーを保護するための簡易テントも重要なアイテムです。車内とはいえ、外部からの視線を完全に遮断することで、安心して授乳を行うことができます。
快適性向上と精神的安定
長期避難では身体的な安全だけでなく、精神的な安定も重要な要素となります。特に子供にとっては、普段と異なる環境でのストレスを軽減する工夫が必要です。
折りたたみ式のクッションや携帯用枕があれば、硬いシートでの就寝時の快適性を大幅に向上させることができます。インフレータブル(空気注入式)のものなら、使用しない時はコンパクトに収納でき、車載用として理想的です。
小さなお子様のいる家庭では、お気に入りのおもちゃや絵本、携帯ゲーム機などの娯楽用品も準備しておきましょう。災害時の不安や恐怖を和らげ、普段に近い感覚を維持することで、家族全体の精神的安定につながります。
アイマスクや耳栓も、車内という限られた空間で質の良い睡眠を取るために有効です。街灯の明かりや周囲の騒音をシャットアウトし、体力回復のための休息時間を確保できます。大人用だけでなく、子供用のサイズも準備しておくことをお勧めします。
最後に、車載の備えに加えて、自宅でも「本当に必要な防災グッズ」を整理しておくと、状況に合わせた準備がよりスムーズになります。こちらの記事では、必要な防災グッズの考え方や揃え方を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
防災グッズで本当に必要なものは?防災準備特集 | Sodate(ソダテ)
エコノミークラス症候群に注意
車内は移動式避難所になりますが、狭い場所で体を動かさなくなると足に血栓ができ、肺などに移動して肺血栓塞栓症を発症することもあります。これは命に関わる病気です。過去の大震災で亡くなっている方がいます。定期的に体操する、足首や手足を回す、水分をしっかりとるなど対策とりましょう。
まとめ
車載防災グッズは災害時における「移動可能な避難所」として避難所を車を機能させるための重要な備えです。食料・水・トイレ・救急用品の基本セットから、季節や地域の特性に応じた特別対策まで、総合的な準備が家族の安全を守る鍵となります。
一方、エコノミークラス症候群などのリスクがあることも知っておかなければなりません。
特に子育て中のご家庭では、お子様の年齢や特別なニーズに配慮した準備が不可欠です。限られた車内スペースを有効活用しながら、最低72時間の自立した避難生活を可能にする装備を整えることが推奨されます。また、防災グッズは準備して終わりではなく、定期的な点検と更新、そして家族全員での使用方法の確認が重要です。暑さ・寒さ対策と移動できるように半分で給油するようにしましょう。
今回ご紹介した内容を参考に、ご自身の居住地域と家族構成に最適な車載防災セットを準備し、いざという時の備えを万全にしておきましょう。備えあれば憂いなしの精神で、日頃からの準備が家族全員の安全と安心につながります。
アイフルホームでは、防犯や防災をテーマにした住まいづくりのご相談を受け付けています。地震対策や家具固定といった身近な備えから、災害時のリスクを減らす間取り・設備の考え方まで、暮らしに合った対策を具体的に知ることができます。防災・防犯対策についてしっかり考えたい方は、ぜひこちらのページをご覧ください。






