赤ちゃんの日焼けを防ぐ!UVケアの基本と焼けた後の対処法

武田 賢大 先生
武田 賢大 先生

小児科医。現在は北海道の大学病院や関連病院にて勤務。新生児領域を専門とする。
<略歴>
北海道大学卒業(2016年)
北海道大学小児科入局(2018年)
北海道の中核病院小児科や大学病院で勤務
<資格>
 日本小児科学会小児科専門医
 日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター
 PALSプロバイダー

赤ちゃんの肌は大人と比べて非常に薄く、バリア機能も未発達なため、紫外線の影響を受けやすい状態にあります。日焼けによるダメージは短期的な肌トラブルだけでなく、将来的な皮膚がんリスクにも関わる可能性があるため、適切な対策が必要です。

この記事では、赤ちゃんの肌を守るための効果的なUVケア方法や、万が一日焼けしてしまった場合の正しい対処法など、子育て中のママやパパに役立つ情報をお届けします。。

赤ちゃんの肌と紫外線の関係

赤ちゃんの肌は大人の肌と比べて大きく異なる特徴を持っています。その違いを理解することは、適切な日焼け対策のために欠かせません。

赤ちゃんの肌の特徴

赤ちゃんの肌は大人の約1/2〜1/3程度の薄さしかなく、バリア機能も未熟です。また、紫外線から肌を守るメラニン色素の生成機能も十分に発達していません。

皮膚の角質層も薄いため、外部からの刺激に敏感で、紫外線によるダメージを受けやすい状態にあります。赤ちゃんの肌は大人の肌よりも肌の深いところに影響がおよび、将来に渡って蓄積しやすいと言われています。

紫外線が赤ちゃんに与える影響

紫外線による赤ちゃんへの影響は短期的なものと長期的なものがあります。短期的には、日焼けによる皮膚の赤み、痛み、かゆみなどの症状が現れることがあります。重度の場合は水ぶくれや発熱を伴うこともあります。

長期的には、幼少期の強い日焼けが将来的な皮膚がんリスクを高める可能性があるとされています。また、紫外線によるダメージは蓄積され、将来的なシミやしわの原因にもなります。

赤ちゃんの日焼け対策の基本

赤ちゃんの日焼け対策は、「紫外線を浴びさせない」という予防が最も重要です。日焼けを防ぐために、まずは基本的な対策から始めましょう。

外出時間の工夫

紫外線量は時間帯によって大きく変動します。紫外線が特に強い時間帯を避けて外出することが効果的な対策の一つです。

一般的に紫外線量が最も多いのは午前10時から午後2時の間です。この時間帯はできるだけ外出を控え、どうしても外出が必要な場合は日陰を選んで移動するようにしましょう。朝の9時以前や夕方4時以降の比較的紫外線の弱い時間帯に外出する習慣をつけると良いでしょう。

適切な衣服による保護

衣服は紫外線から肌を守る最も基本的かつ効果的な方法です。季節に合わせて適切な衣服を選びましょう。

夏場でも薄手の長袖・長ズボンが理想的です。素材は通気性の良い綿やリネンなどの天然素材がおすすめです。最近ではUVカット機能付きの子供服も多く販売されているので、これらを活用するのも良いでしょう。色は明るい色よりも濃い色の方が紫外線をカットする効果が高いとされています。濃い色は熱を吸収しやすい傾向もあるため、暑い日などは注意が必要です。素材や機能など総合的に考えて選んであげるのがいいでしょう

赤ちゃんの日焼け止め使用の注意点

日焼け止めは、帽子や衣服などの物理的な対策と合わせて使用すると効果的ですが、赤ちゃんに使用する際は特に注意が必要です。月齢や肌の状態に合わせた適切な使用方法を知っておきましょう。

日焼け止めの使用開始時期

アメリカ小児科学会によると、生後6ヶ月未満の赤ちゃんには、日焼け止めは顔などの少ない部分のみ使用とし、全身への日焼け止めの使用が推奨されていません。これは赤ちゃんの皮膚が非常に薄く、日焼け止めに含まれる成分が体内に吸収されやすいためです。

生後6ヶ月未満の赤ちゃんは、日よけや衣服、帽子などで物理的に紫外線を遮断する方法を優先しましょう。どうしても日焼け止めが必要な場合は、小児科医に相談の上、肌の狭い範囲でパッチテストを行ってから使用することをおすすめします。

生後6ヶ月以上の赤ちゃんであれば、後述するベビーに適した肌に優しい日焼け止めを選んで使用することができます。ただし、引き続き物理的な日焼け対策も合わせて行うことが大切です。

赤ちゃんに適した日焼け止めの選び方

赤ちゃんの肌に使用する日焼け止めは、刺激の少ないものを選ぶことが重要です。以下のポイントを参考に選びましょう。

  • 「子供用」または「ベビー用」と明記されているもの
  • 紫外線散乱剤(酸化チタン、酸化亜鉛)を主成分としたもの
  • 無香料・無着色・アルコールフリーのもの
  • 防腐剤やパラベンなどの添加物が少ないもの
  • SPF値は15〜30程度、PA++程度のもの(高すぎるものは肌への負担が大きい)

また、ウォータープルーフタイプは落としにくく肌への負担が大きくなる可能性があるため、日常使いには不向きです。プールや海などでどうしても必要な場合のみ使用するようにしましょう。

日焼け止めの正しい塗り方

日焼け止めの効果を最大限に発揮させるためには、正しい塗り方が重要です。赤ちゃんの肌を守るために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

まず、外出の20〜30分前に塗ることが理想的です。量は少なすぎると効果が薄れるので、説明書にある適量をしっかり塗るようにしましょう。イメージとしては一円玉くらいの量をとって2回重ね塗りするくらいの量を目安に塗りましょう。目の周り、耳の後ろ、首の後ろなど塗り忘れやすい部分にも注意して塗ることが大切です。

また、2〜3時間おき、特に汗をかいたり、水遊びをした後はこまめに塗り直すことが必要です。帰宅したらベビーソープなどで優しく洗い流し、肌に残らないようにしましょう。

環境別・シーン別の日焼け対策

赤ちゃんと過ごす環境やシーンによって、日焼け対策も変える必要があります。状況に応じた効果的な対策を知っておきましょう。

日常のお散歩での対策

日常のお散歩は赤ちゃんの健康にとって大切な活動ですが、紫外線対策も忘れてはいけません。

ベビーカーを使用する場合は、UVカット機能付きのサンシェードを取り付けましょう。また、ベビーカーの進行方向によって日光の当たり方が変わるので、太陽の位置を意識して進む方向を調整するとよいでしょう。

抱っこ紐を使用する場合は、UVカット機能付きのケープやカバーを活用しましょう。赤ちゃんの帽子が風で飛ばされないよう、あご紐付きのものを選ぶと安心です。日陰のある道を選んで歩くことも効果的な対策です。

公園や砂場での遊び時の対策

公園や砂場では、直射日光だけでなく地面からの照り返しにも注意が必要です。

公園や砂場では、日陰のある場所を選んで遊ぶようにしましょう。また、UVカットのテントやパラソルを持参すると良いでしょう。砂場での遊びは特に照り返しが強いため、つばの広い帽子に加えて、サングラスも活用すると効果的です。

遊び終わったら、日焼け止めをしっかり洗い流し、保湿ケアを行いましょう。また、砂や汗で肌が刺激を受けている可能性があるので、入浴後はいつもより丁寧に保湿してあげるとよいでしょう。

海やプールでの対策

水遊びは特に紫外線対策が重要になります。水面からの反射で通常よりも多くの紫外線を浴びる可能性があるためです。

水遊びの際には、ラッシュガードなどのUVカット水着を着用させましょう。できるだけ肌の露出が少ないタイプを選ぶとよいでしょう。水に濡れても効果が持続するウォータープルーフタイプの日焼け止めを使用し、30分〜1時間おきに塗り直すことが重要です。

また、テントやパラソルを設置して日陰を作り、こまめに休憩を取りましょう。水遊び後はしっかりと赤ちゃんの体を拭き、日焼け止めを洗い流して保湿ケアを行うことも忘れないでください。

赤ちゃんが日焼けしてしまった場合の対処法

万全の対策をしていても、赤ちゃんが日焼けしてしまうことはあります。そんな時の適切な対処法を知っておくことで、症状を和らげることができます。

軽度の日焼けの場合

赤ちゃんの肌が少し赤くなった程度の軽度の日焼けの場合は、まず冷却することが大切です。冷たいタオルで優しく肌を冷やしましょう。氷や保冷剤を直接肌に当てるのは刺激が強すぎるので避けてください。

入浴時はぬるめのお湯にし、ゴシゴシと擦らないよう優しく洗いましょう。入浴後は低刺激の保湿剤をたっぷり塗ることで肌の乾燥を防げます。冷却効果と保湿効果を兼ね備えたジェルタイプの保湿剤もおすすめですが、肌への刺激が少ない処方のものを選びましょう

日焼け後は肌の回復を促すため、十分な水分補給も大切です。また、完全に回復するまでは直射日光を避け、外出時は肌の露出を控えましょう。

中度から重度の日焼けの場合

肌が明らかに赤く腫れている、水ぶくれができている、痛みを伴う、発熱があるなどの症状がある場合は、中度から重度の日焼けと考えられます。このような場合は自己判断せず、すぐに小児科や皮膚科を受診しましょう。

医師の診察を受けるまでの間は、清潔なガーゼで軽く覆い、冷却タオルで優しく冷やすことで痛みを和らげることができます。細菌感染のリスクが高まるため、水ぶくれは絶対に潰さないようにしてください。

赤ちゃんが痛みで不機嫌になったり、眠れなかったりする場合は、医師に相談の上で適切な痛み止めを使用することも検討しましょう。また、水分をしっかり摂らせ、脱水症状を防ぐことも重要です。

赤ちゃんの日焼け対策グッズ選びのポイント

赤ちゃんの日焼け対策には、適切なグッズの選択も重要です。安全性と効果のバランスを考慮したグッズ選びのポイントを紹介します。

ベビー用UVカット帽子の選び方

赤ちゃん用の帽子を選ぶ際は、UVカット機能だけでなく、サイズ感や使いやすさも重要なポイントです。

つばの広さは7cm以上あるものが理想的です。首の後ろを守るフラップ付きのタイプもおすすめです。素材はUVカット率が高く(UPF50+など)、通気性の良いものを選びましょう。また、洗濯可能で形状が崩れにくいものが実用的です。

サイズ調整が可能なタイプや、あご紐付きのものは風で飛ばされにくく便利です。カラーは明るい色よりも濃い色の方がUVカット効果が高いとされていますが、熱がこもりやすいというデメリットもあるので、通気性の良さとのバランスを考慮して選びましょう。

ベビーカー用日よけの選び方

ベビーカー用の日よけは、UVカット機能と通気性のバランスが重要です。以下のポイントを参考に選びましょう。

  • UVカット率が90%以上(できれば99%以上)のもの
  • メッシュ素材など通気性が確保されているもの
  • 取り付けや取り外しが簡単なもの
  • 収納がコンパクトにできるもの
  • 使用するベビーカーの形状に合ったサイズのもの

全方向から日光を遮断できる「サンシェード」タイプと、特定の方向からの日光を遮る「パラソル」タイプがありますが、より確実に紫外線を防ぐなら「サンシェード」タイプがおすすめです。ただし、通気性の確保も忘れずに考慮しましょう。

まとめ

赤ちゃんの肌は非常にデリケートであり、紫外線の影響を受けやすいため、日焼け対策をしっかりと行うことが重要です。日焼け止めや適切な衣服、帽子などで紫外線を遮ることが基本ですが、環境やシーンに応じて柔軟に対応することも大切です。日焼け対策グッズを選ぶ際には、赤ちゃんの肌に優しいものを選び、使いやすさも重視しましょう。

赤ちゃんの肌を守るためには、毎日のケアを積み重ねることが大切です。本記事でご紹介した対策を実践し、安心してお子さんとの時間を楽しんでください。

また、赤ちゃんや子どもの成長に合わせた住まいづくりも、育児をサポートする重要な要素です。子どもの目線で考えた安全で快適な住まいづくりをお考えなら、ぜひアイフルホームにご相談ください。アイフルホームでは、「子ども目線、子ども基準の家づくり」に取り組んでいます。多様化する生活スタイルに柔軟に対応し、子ども目線で、家族みんなが快適に過ごせる家をご提案します。

SHARE

この記事をシェア

ポストする
Facebook
で送る
LINE
で送る
URLをコピー

RELATED

関連記事

手縫いの道具

手縫いの種類7選!裁縫の基本と縫い方を徹底解説

赤ちゃんがフローリングで頭を打つ前に!家庭でできる安全対策

2歳におすすめの習い事は?イヤイヤ期でも楽しく続けるポイント

WHAT’S NEW

新着記事

パントリー

パントリーとは?メリット・デメリットや設置場所、注意点とは

引き分け戸

引き戸と開き戸の室内ドアの違いは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説!

手縫いの道具

手縫いの種類7選!裁縫の基本と縫い方を徹底解説