喃語やクーイングはいつからいつまで?赤ちゃんの言語発達を解説!

喃語とクーイング

赤ちゃんが「あーあー」「まんまん」と声を出し始めたとき、それは言語発達の大切な一歩です。この記事では、喃語(なんご)とクーイングがいつから始まりいつまで続くのか、そして赤ちゃんの言語発達の全体像について、子育て中のママ・パパにわかりやすく解説します。個人差が大きい発達過程だからこそ、焦らずに我が子のペースを見守るための知識を身につけましょう。

喃語(なんご)とは?赤ちゃんの言語発達における役割

喃語とは

喃語(なんご)とは、赤ちゃんが発する「あーあー」「まんまん」「ぱっぱっぱっぱ」などの音の組み合わせで、まだ明確な意味を持たない音声表現のことです。一見すると単なる音遊びのように見えますが、実は赤ちゃんが言語を習得する過程における非常に重要な発達段階を示しています。

喃語の基本的な定義と特徴

喃語は、赤ちゃんが言葉を話せるようになる前段階として現れる音声表現です。喃語には意味がありませんが、赤ちゃんは発声器官を動かす練習をしながら、周囲の大人とのコミュニケーションの基礎を築いています。この時期の赤ちゃんは、舌や唇、喉の使い方を試しながら、様々な音を出すことに夢中になります。

喃語の特徴として、音の繰り返しが多いことが挙げられます。「ばばば」「まんまん」「だーだー」といった同じ音節の繰り返しから始まり、次第に「ばぶばぶ」「まーま」のように異なる音を組み合わせるようになっていきます。これは赤ちゃんが自分の発声をコントロールする能力が発達している証拠です。

喃語が言語発達に果たす重要な役割

喃語は単なる音の羅列ではなく、将来の言語習得に向けた準備運動のような役割を担っています。赤ちゃんは喃語を通じて、言葉を話すために必要な口の動きや呼吸のコントロールを学んでいます。また、喃語を発することで、周囲の大人が反応してくれる経験を積み重ね、コミュニケーションの楽しさを知っていくのです。

喃語の時期に周囲の大人が積極的に反応することで、赤ちゃんの言語発達が促進されることが研究で明らかになっています。赤ちゃんが「あーあー」と声を出したときに、ママやパパが「そうだね、あーあーだね」と応えることで、赤ちゃんは「自分の声が相手に届く」という実感を得られます。このやりとりの積み重ねが、後の言語能力の土台となるのです。

喃語とクーイングの違いとは

喃語と混同されやすいものに「クーイング」があります。クーイングは喃語よりも前の段階、生後2~3か月頃に現れる音声表現で、「あー」「くー」「うー」といった母音を中心とした柔らかい音が特徴です。赤ちゃんの柔らかい発声が、英語でハトの鳴き声を表すクーに似ていることから、クーイングと呼ばれています。

クーイングと喃語の最も大きな違いは、音の複雑さです。クーイングは主に母音のみで構成されていますが、喃語になると子音と母音を組み合わせた「ばば」「まま」「ぱぱ」といった音が出るようになります。つまり、クーイングは喃語の前段階であり、赤ちゃんの発声能力が発達していく過程で自然に移行していくものなのです。

赤ちゃんの成長過程については以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
【小児科医監修】月例別!赤ちゃんの成長と発達- 0歳から1歳までの変化 | Sodate(ソダテ)

喃語とクーイングはいつから始まる?月齢別の発達段階

喃語はいつからいつまで

赤ちゃんの音声表現は、成長とともに段階的に変化していきます。ここでは、クーイングから喃語、そして初語へと続く発達の流れを月齢ごとに詳しく見ていきましょう。ただし、この分野は個人差がとても大きいため、どの時期に現れてもその子のペースとして見守ることが大切です。

生後2~3か月:クーイングの始まり

生後2~3か月頃になると、赤ちゃんは「あー」「うー」「くー」といった柔らかい音を出し始めます。これがクーイングと呼ばれる段階です。クーイングは赤ちゃんが機嫌の良いときに出やすく、泣き声とは明らかに異なる穏やかな音が特徴です。この時期、赤ちゃんは自分の声を出すこと自体を楽しんでおり、声を出すと周囲の大人が反応してくれることに気づき始めます。

この段階では、まだ発声器官が未発達なため、子音を含む複雑な音を出すことはできません。しかし、自分の声を聞くことで聴覚と発声の関係を学び、音を出すための筋肉をトレーニングしています。ママやパパがクーイングに優しく応えることで、赤ちゃんは「声を出すと良いことがある」という経験を積み重ねていくのです。

生後4~6か月:喃語の始まりと発展

生後4か月を過ぎると、徐々にクーイングから喃語への移行が始まります。この時期の赤ちゃんは、舌や唇を使って子音を含む音を出せるようになり、「ばー」「まー」「だー」といった音が聞こえるようになります。最初は単発の音が中心ですが、次第に「ばばば」「まんまん」のように同じ音を繰り返す「反復喃語」が出現します。

この時期の赤ちゃんは、自分の出す音を聞いて楽しむだけでなく、周囲の人の声を真似しようとする姿勢も見られるようになります。ママ・パパの声のトーンやリズムに反応して、それに合わせるように喃語を発することもあります。これは、言語の音韻パターンを学習し始めている証拠です。

生後7~9か月:喃語の多様化と表現の豊かさ

生後7か月を過ぎると、喃語はさらに複雑になり、「ばぶばぶ」「まーま」のように異なる音節を組み合わせた「多様喃語」が出現します。この段階では、赤ちゃんが出せる音の種類が増え、イントネーションやリズムも多様になります。まるで本当に会話をしているかのように、抑揚をつけて喃語を発することも増えてきます。

この時期の特徴として、赤ちゃんが自分の声を使って周囲の注意を引こうとする意図的な行動が見られるようになります。おもちゃが欲しいとき、ママやパパに近づいてほしいときなど、特定の場面で特定の音を出すようになることもあります。これは、音声を使ったコミュニケーションの意識が芽生えている証拠です。

生後10~12か月:初語への橋渡し期

生後10か月を過ぎると、喃語と初語の境界が曖昧になってくる時期に入ります。「まんま」と言いながら食べ物を指さしたり、「わんわん」と言いながら犬を見たりするなど、特定の音と特定の対象を結びつける行動が見られるようになります。これは意味のある言葉、つまり初語の出現を予告する重要なサインです。

多くの赤ちゃんは、10~12か月頃に「ママ」「パパ」「ワンワン」などの初語を話し始めます。ただし、1歳の時点で喃語のみの赤ちゃんもいれば、すでに複数の単語を話す赤ちゃんもおり、個人差が非常に大きい時期です。重要なのは、赤ちゃんが自分なりのペースで言語発達を進めているということを理解することです。

月例別の赤ちゃんの言葉の発達時期に関して知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
赤ちゃんの言葉の発達はいつから?月齢別の目安と促し方 | Sodate(ソダテ)

喃語はいつまで続く?初語への移行プロセス

喃語などの言葉の発達の心配事

喃語から初語への移行は、はっきりと区切られるわけではなく、自然に少しずつ移り変わっていきます。ここでは、喃語が終わるタイミングと、初語へとスムーズに移行するための発達の道筋について詳しく解説します。

喃語の終了時期と個人差

一般的に、喃語は1歳から1歳半頃にかけて徐々に減少し、意味のある言葉に置き換わっていきます。しかし、初語が出始めた後も喃語が完全になくなるわけではなく、しばらくの間は喃語と言葉が混在する時期が続きます。2歳近くまで喃語を交えながら話す赤ちゃんも珍しくなく、これは正常な発達の範囲内です。

喃語が終わる時期には大きな個人差があり、早い子では1歳前後で言葉が急激に増えて喃語が減少する一方、ゆっくりな子では1歳半を過ぎても喃語が主体という場合もあります。重要なのは、赤ちゃんが周囲の言葉を理解しているか、コミュニケーションの意欲があるかという点です。言葉の表出は遅くても、大人の指示を理解して行動できるなら、発達は順調に進んでいると考えられます。

初語の出現と語彙の増加パターン

初語が出現した後、赤ちゃんの語彙はゆっくりと増えていきます。最初の数か月は月に1~2語程度のペースで新しい言葉を覚えますが、1歳半頃になると「語彙爆発」と呼ばれる現象が起こり、急激に語彙が増加する時期を迎える赤ちゃんもいます。

1歳から1歳半の時期、赤ちゃんは「理解語彙」と「表出語彙」の間に大きな差があります。理解語彙とは聞いてわかる言葉、表出語彙とは自分で話せる言葉のことです。1歳児は自分で話せる言葉は数語でも、大人の言う言葉は数十から百以上理解していることが研究で明らかになっています。つまり、言葉が出ていなくても、赤ちゃんの頭の中では確実に言語の理解が進んでいるのです。

二語文への発展とコミュニケーション能力の成長

1歳半を過ぎると、多くの赤ちゃんが「ママ、いた」「ワンワン、いない」といった二語文を話し始めます。これは単語をただ並べているだけのように見えますが、実は文法の基礎を理解し始めている証拠です。二語文が出現する時期も個人差が大きく、1歳半から2歳半頃まで幅があります。

この時期には、自我の芽生えとともに「いや」「だめ」などの否定語が頻繁に使われるようになります。これは言語発達だけでなく、社会性や自己主張の発達とも関連しており、赤ちゃんが自分の意思を言葉で表現できるようになった成長の表れです。

赤ちゃんの言語発達を促すための関わり方

クーイングと喃語の違いとは

赤ちゃんの言語発達は、周囲の大人との関わり方によって大きく影響を受けます。ここでは、日常生活の中で実践できる、言語発達を促すための具体的な方法をご紹介します。

赤ちゃんの声に応えることの大切さ

赤ちゃんが喃語を発したとき、最も重要なのは「応答すること」です。赤ちゃんが「あーあー」と声を出したら、目を合わせて「あーあーだね」「そうなの、お話ししてくれるの」と優しく応えることで、赤ちゃんは自分の声が相手に届く喜びを感じます。このやりとりの積み重ねが、コミュニケーションの基礎となり、言語発達を促進します。

応答する際は、赤ちゃんの表情や声のトーンに合わせることがポイントです。赤ちゃんが楽しそうに声を出しているときは明るく、何かを訴えているようなときは優しく寄り添うように応えましょう。また、赤ちゃんが声を出すのを待つ「間」を作ることも大切です。会話のようにやり取りすることで、赤ちゃんはコミュニケーションのリズムを学んでいきます。

日常生活での言葉かけのコツ

赤ちゃんへの言葉かけは、特別な時間を作らなくても、日常のお世話の中で十分にできます。おむつを替えるとき、授乳するとき、お風呂に入れるときなど、あらゆる場面で「今からおむつ替えようね」「お腹いっぱいになったかな」と語りかけることが効果的です。

言葉かけのポイントは、ゆっくり、はっきり、大げさに話すことです。赤ちゃんは大人同士の早口の会話から言葉を学ぶのは難しいですが、赤ちゃん向けのゆっくりした話し方(マザリーズと呼ばれます)からは言葉を習得しやすいことが研究で示されています。また、赤ちゃんが見ているものや興味を持っているものについて話すことで、物と言葉の結びつきを学ぶ手助けになります。

絵本の読み聞かせと歌の効果

絵本の読み聞かせは、言語発達を促す最も効果的な方法の一つです。0歳からでも絵本を楽しむことができ、カラフルな絵を見ながら言葉のリズムや音を楽しむことができます。最初は1ページずつめくって絵を見せるだけでも十分で、成長とともに物語を楽しめるようになっていきます。

歌や手遊びも言語発達に効果的です。「いないいないばあ」や「むすんでひらいて」などの簡単な手遊び歌は、言葉とリズム、動作を結びつける良い機会になります。赤ちゃんは繰り返しのあるリズミカルな言葉を好み、何度も聞くうちに音のパターンを覚えていきます。

環境づくりと遊びを通じた言語刺激

赤ちゃんの言語発達には、安心できる環境が不可欠です。ゆったりと過ごせる空間で、一対一でじっくり関わる時間を持つことで、赤ちゃんは安心して声を出すことができます。騒がしすぎる環境や常にテレビがついている状態は、赤ちゃんが言葉を聞き取る妨げになることがあります。

遊びの中でも言語刺激の機会はたくさんあります。積み木を渡すときに「どうぞ」、積み上げたときに「できたね」、崩れたときに「ガシャーン」と擬音語を使うことで、赤ちゃんは遊びと言葉を結びつけて学んでいきます。特に擬音語や擬態語は、赤ちゃんが最初に習得しやすい言葉であり、積極的に使うことが推奨されています。

過去には、子どもが育つ家づくりのコツについても紹介しています。ぜひ、以下の記事も参考にしてください。
子どもが育つ家づくりのコツ、教えます! | Sodate(ソダテ)

言語発達の個人差と気をつけたいポイント

赤ちゃんと言葉遊び

赤ちゃんの言語発達には非常に大きな個人差があります。早い遅いに一喜一憂せず、我が子のペースを見守ることが大切ですが、一方で発達の遅れのサインを見逃さないことも重要です。ここでは、正常な個人差と注意が必要なケースの違いについて解説します。

正常な範囲の個人差とは

言語発達の個人差は非常に大きく、1歳の時点で喃語のみの赤ちゃんから、すでに10語以上話す赤ちゃんまで様々です。これらはほとんどの場合、正常な発達の範囲内です。一般的に、女の子の方が男の子より言語発達が早い傾向がありますが、これも個人差の範囲内です。

言葉の表出が遅くても、以下のような様子が見られれば心配する必要はありません。

  • 名前を呼ぶと振り向く
  • 簡単な指示(「おいで」「ちょうだい」など)を理解して行動できる
  • 指さしや身振りでコミュニケーションをとろうとする
  • 周囲の人に関心を示し、視線を合わせる
  • 喃語や身振りで自分の要求を伝えようとする

言葉の表出は遅くても、理解が進んでいてコミュニケーションの意欲があれば、その子なりのペースで言語発達が進んでいると考えられます。焦って無理に言葉を言わせようとすると、かえって赤ちゃんにプレッシャーを与えてしまうことがあります。

聴覚と言語発達の関係

言語発達には聴覚が大きく関わっています。赤ちゃんは周囲の言葉を聞くことで言語を習得していくため、聴覚に問題があると言語発達にも影響が出ることがあります。新生児聴覚スクリーニング検査で問題が指摘された場合や、音への反応が薄いと感じる場合は、早めに専門家に相談することが重要です。

ただし、聴覚に問題がなくても言語発達がゆっくりな赤ちゃんは多くいます。また、中耳炎などの一時的な聴覚の問題が言語発達に影響することもありますが、適切な治療を受けることで回復します。気になることがあれば、定期健診の際に相談するのも良いでしょう。

多言語環境での言語発達

両親が異なる言語を話す家庭や、祖父母と同居していて複数の言語に触れる環境の赤ちゃんは、一時的に言葉の表出が遅れる傾向があります。これは、複数の言語体系を整理するために時間がかかるためで、正常な発達プロセスです。

多言語環境の赤ちゃんは、最初は言葉の表出が遅れても、2~3歳頃になると複数の言語を使い分けられるようになることが多く、長期的には言語能力が高くなる傾向があります。それぞれの言語を話す人が一貫してその言語を使うことで、赤ちゃんは混乱せずに複数の言語を習得していけます。

まとめ

喃語とクーイングは、赤ちゃんの言語発達における重要な通過点です。クーイングは生後2~3か月頃から始まり、生後4~6か月頃には喃語へと移行していきます。喃語は1歳から1歳半頃にかけて徐々に減少し、意味のある言葉へと置き換わっていきますが、個人差が非常に大きく、2歳近くまで喃語を交えながら話す赤ちゃんも珍しくありません。

言語発達を促すために最も重要なのは、赤ちゃんの喃語に応答的に関わり、日常生活の中で自然な語りかけを続けることです。特別な教材や教室がなくても、日々の生活の中での触れ合い、絵本の読み聞かせ、歌や手遊びで十分な言語刺激を与えることができます。赤ちゃんが安心して声を出せる環境を整え、焦らずに我が子のペースを見守ることが、健やかな言語発達につながります。我が子の成長を温かく見守りながら、楽しく子育てを続けていきましょう。

赤ちゃんのこうした成長のひとつひとつを見守る毎日が、子育てのやりがいであり、同時に忙しさでもあります。そんな子育て期の暮らしをもっと快適にするためには、住まいの工夫も大切です。アイフルホームでは、赤ちゃんや子どもの成長に寄り添った「キッズデザイン」の視点から、安全で片付けやすく、育児がしやすい住まいをご提案しています。毎日の育児がもっとスムーズに、家族みんなが笑顔になれる住まいづくりを考えてみませんか?

yucco
yucco

愛知県在住。5歳児の母。
子育て経験を活かして、「リトル・ママWeb」などで執筆。
子どもを育てる全てのママのチカラになりたい!
現在、ライター×子育てを活かしたサイトをつくるため、WEB制作を勉強中。

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