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【小児科医監修】新生児の鼻づまり対策|正しいケアと病院受診の目安

目次
この記事を書いた人
武田 賢大 先生
武田 賢大 先生

小児科医。現在は北海道の大学病院や関連病院にて勤務。新生児領域を専門とする。
<略歴>
北海道大学卒業(2016年)
北海道大学小児科入局(2018年)
北海道の中核病院小児科や大学病院で勤務
<資格>
 日本小児科学会小児科専門医
 日本周産期新生児医学会新生児蘇生法専門コースインストラクター
 PALSプロバイダー

新生児の鼻づまりは、多くの保護者が経験する心配事の一つです。赤ちゃんが鼻詰まりで苦しそうにしていると、何をしてあげればよいのか迷ってしまいますよね。新生児は鼻呼吸が中心で、大人のように口で呼吸を調整することが難しいため、鼻づまりは哺乳や睡眠に大きく影響します。

この記事では、新生児の鼻づまりの原因から、家庭でできる安全なケア方法、そして病院受診の目安まで、小児科医監修のもと詳しく解説します。正しい知識を身につけて、赤ちゃんの鼻づまりに安心して対応できるようになりましょう。

新生児の鼻づまりの主な原因と特徴

新生児の鼻づまりは、赤ちゃん特有の原因と特徴があります。赤ちゃんの鼻の構造や生理的特徴を理解することで、適切な対策を立てることができます。まずは、なぜ新生児が鼻づまりを起こしやすいのか、その原因を詳しく見ていきましょう。

新生児の鼻の構造的特徴

新生児の鼻は大人と比べて非常に小さく、鼻孔の大きさも非常に狭いです。この狭い鼻孔に少量の鼻水や分泌物が溜まるだけで、すぐに鼻づまりを起こしてしまいます。

新生児は主に鼻呼吸を行っており、ちょっとした鼻づまりで、哺乳や睡眠に大きな影響を与えることがあります。。

生理的要因による鼻づまり

新生児の鼻づまりには、病気ではない生理的な要因も多く関わっています。生後間もない赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいた時の羊水が鼻腔に残っていることがあり、これが一時的な鼻づまりの原因となることがあります。

また新生児の鼻粘膜は非常に敏感で、わずかな刺激でも腫れや分泌物の増加を引き起こす可能性があります。そのため、家庭での適切な環境づくりやケアが重要です。

環境要因と外的刺激

新生児の鼻づまりは、周囲の環境によっても大きく左右されます。乾燥した空気は鼻粘膜を刺激し、鼻水の粘度を高めて鼻づまりを悪化させます。特に冬場の暖房使用時や、エアコンによる乾燥は要注意です。

ハウスダストやダニ、ペットの毛、花粉などのアレルゲンも新生児の敏感な鼻粘膜を刺激します。タバコの煙や強い香りの芳香剤、洗剤なども鼻づまりを引き起こす可能性があるため、赤ちゃんの周囲の環境を清潔に保つことが重要です。これらの環境要因を把握し、できる限り取り除くことで、新生児の鼻づまりを予防することができます。

家庭でできる新生児鼻づまりケア方法

新生児の鼻づまりは、家庭で適切なケアを行うことで症状を和らげることができます。ここでは、安全で効果的なケア方法を具体的な手順とともに紹介します。

室内の湿度管理と環境整備

鼻づまりケアは適切な湿度管理が重要です。一般的には理想的な湿度は50〜60%程度言われています。この範囲を維持することで鼻粘膜の乾燥を防ぎ、鼻水を柔らかく保つことができます。加湿器がない場合は、濡れたタオルを室内に干したり、洗濯物を部屋干ししたりすることでも湿度を上げることができます。

また、室温は20〜24度程度に保ち、急激な温度変化を避けることも重要です。エアコンの風が直接赤ちゃんに当たらないよう注意し、定期的に換気を行って新鮮な空気を取り入れましょう。ハウスダストやペットの毛を取り除くため、こまめな掃除も欠かせません。空気清浄機の使用も効果的ですが、音が大きすぎないものを選びましょう。

室内の新鮮な空気を維持するためには、定期的な換気扇の掃除が特に重要になります。下記の記事で紹介している掃除方法やコツについても知っておくと、赤ちゃんの健康をサポートしやすくなるでしょう、

換気扇掃除のコツ!油汚れを簡単に落とす方法とオススメ頻度 | Sodate(ソダテ)

鼻水吸引の正しい方法

鼻水吸引は、新生児の鼻づまりケアで最も直接的で効果的な方法のひとつです。市販の鼻水吸引器には、手動タイプと電動タイプがありますが、使用しやすい方を選択してください。大事なことは優しく吸引することと、吸引を行う前は手をよく洗い、器具を清潔にしておきましょう。

吸引のタイミングは、ミルクを飲む前や入浴後、寝る前などが効果的です。吸引は片方ずつ、鼻孔に吸引器を軽く挿入し、ゆっくりと吸い取ります。強く吸いすぎると鼻粘膜を傷つける可能性があるため、優しく行うことが重要です。1回の吸引は短時間で済ませ、赤ちゃんが嫌がる場合は無理をしないことも大切です。

体位の工夫と授乳時のケア

赤ちゃんの体位を工夫することで、鼻づまりによる呼吸困難を和らげることができます。寝かせる時は、上半身をやや高くしてあげると、鼻水が自然と喉の方へ下がりやすくなり、鼻の通りがよくなります。タオルを折りたたんで背中の下に敷く方法が簡単で安全です。とはいえ、体位の工夫だけで全て解決するわけではありません。何よりも安全な寝姿勢を確保することが重要なため、過度な上体挙上は不要ですし、見守りができる時に行いましょう。

授乳時は縦抱きにすることで、赤ちゃんの呼吸が楽になります。鼻づまりがひどい時は、授乳前に鼻水を吸引してから飲ませると、スムーズに哺乳できることが多いです。また、授乳の合間に背中を軽くたたいて余分な空気を出すことも、呼吸を楽にする効果があります。母乳やミルクの温度にも注意し、熱すぎないように注意しましょう。

病院受診が必要な症状とは?

新生児の鼻づまりは多くの場合、家庭でのケアで改善されますが、医療機関での治療が必要な場合もあります。どのような症状の時に病院を受診すべきか、緊急度に応じた判断基準を詳しく解説します。

緊急受診が必要な危険信号

以下の症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。まず、呼吸困難の症状として、胸がへこむような呼吸(陥没呼吸)や、呼吸数が異常に多い(1分間に60回以上)、または呼吸が止まりそうになる場合です。また、唇や顔色が青白くなるチアノーゼの症状も、酸素不足のサインとして緊急を要します。

哺乳困難も重要な危険信号で、鼻づまりによりミルクや母乳を飲むことができない、または飲んでもすぐに吐き戻してしまう場合は、呼吸がひどく障害されていることが示唆されます。またその状態を放置すると脱水症状のリスクや、重篤な状態が隠れている可能性があります。

通常受診で対応可能な症状

緊急性は低いものの、医師の診察を受けた方がよい症状もあります。鼻づまりが1週間以上続いている場合や、家庭でのケアを行っても症状が改善しない場合は、感染症や他の疾患の可能性を考える必要があります。また、黄色や緑色の粘り気のある鼻水が出続ける場合は副鼻腔炎を発症しており、計画的に治療を行う必要がある場合があります。

熱が続く場合や、夜泣きがひどくなって睡眠が著しく妨げられる場合も受診を検討しましょう。特に、普段より機嫌が悪い状態が続く、食欲が明らかに低下している、体重増加が停滞しているなどの症状があれば、早めに小児科を受診することをおすすめします。

受診時の準備と伝えるべき情報

病院を受診する際は、医師が適切な診断を行えるよう、事前に症状の記録をまとめておくことが大切です。いつから症状が始まったか、どのような鼻水の状態か(透明・白・黄色・緑色)、熱の有無や体温の変化、哺乳量や回数の変化、睡眠の状況などを時系列で整理しておくと伝えやすいかもしれません。

また、家庭で行ったケア方法とその効果についても伝えることが重要です。母子手帳や成長記録、使用している薬やケア用品の情報も持参し、他に気になる症状があれば遠慮なく医師に相談しましょう。受診時は赤ちゃんの機嫌や体調を考慮し、できるだけリラックスした状態で診察を受けられるよう心がけることも大切です。

鼻づまりケア時の注意点とNG行動

新生児の鼻づまりケアを行う際は、赤ちゃんの安全を最優先に考える必要があります。良かれと思って取った行動が、かえって症状を悪化させたり、赤ちゃんを危険にさらしたりすることがあります。ここでは、避けるべき行動と正しいケア方法について詳しく説明します。

危険な民間療法と避けるべき行動

新生児の鼻づまりケアにおいて、絶対に行ってはいけない危険な行動があります。まず、大人用の点鼻薬や鼻スプレーの使用は厳禁です。これらには新生児には刺激が強すぎる成分が含まれており、鼻粘膜を傷つけたり、全身に悪影響を与えたりする可能性があります。また、綿棒を深く鼻の中に入れることも危険で、鼻粘膜を傷つけたり、異物を奥に押し込んでしまったりするリスクがあります。

民間療法として時々聞かれる「母乳を鼻に垂らす」「はちみつを薄めて使う」などの方法も、医学的な根拠はなく窒息のリスクがあったり、乳児に対してはちみつを使用することは絶対にやめましょう。また、無理に鼻水を拭き取ろうとして強くこすったり、市販の吸引器を強力に使用したりすることも、デリケートな新生児の鼻を傷つける原因となります。アロマオイルやメンソール系の製品も、新生児には刺激が強すぎるため使用は控えましょう。

正しいケア用品の選び方と使用方法

安全で効果的な鼻づまりケアのためには、適切なケア用品の選択が重要です。鼻水吸引器は新生児専用のものを選び、吸引力が調整できるタイプがおすすめです。鼻拭き用のガーゼやティッシュは、肌に優しい素材で、香料や不要な化学物質が含まれていないものを選びましょう。加湿器を使用する場合は、定期的な清掃とメンテナンスを欠かさず行うことが大切です。

使用方法についても正しい知識が必要です。吸引器は使用後必ず洗浄・消毒し、清潔な状態で保管することで、細菌の繁殖を防ぐことができます。鼻周りの保湿にワセリンなどの保湿剤を使用する際は、少量を薄く塗り、鼻孔の中には入れないよう注意しましょう。また、ケア用品は定期的に交換し、古いものや劣化したものの使用は避けることが安全なケアにつながります。

ケア時の赤ちゃんへの配慮事項

鼻づまりケアを行う際は、赤ちゃんの気持ちや体調に十分配慮することが重要です。ケアのタイミングは、赤ちゃんが機嫌良く、リラックスしている時を選びましょう。お腹が空いている時や眠い時にケアを行うと、余計に機嫌が悪くなってしまうことがあります。また、一度に長時間のケアを行うのではなく、短時間で済ませることで赤ちゃんのストレスを軽減できます。

ケア中は赤ちゃんの表情や反応をよく観察し、嫌がる素振りを見せた場合は無理をしないことが大切です。ケア後は赤ちゃんを抱きしめて安心させ、優しく声をかけてあげることで、ケアに対する恐怖心を軽減することができます。また、複数の大人がいる場合は、一人がケアを行い、もう一人が赤ちゃんをあやすなど、協力してケアを行うとスムーズに進めることができます。

よくある質問と保護者の不安への対応

新生児の鼻づまりについて、保護者から寄せられる質問や不安は数多くあります。初めての育児では特に心配になることが多いでしょう。ここでは、よくある疑問に対する専門的な回答と、不安を和らげるためのアドバイスを提供します。

母乳育児と鼻づまりの関係

母乳育児中の赤ちゃんの鼻づまりについて、多くの保護者が心配されます。「母乳が原因で鼻づまりになることはあるのか」という質問がよく寄せられますが、基本的に母乳そのものが鼻づまりを引き起こすことはありません。冒頭に述べた様に赤ちゃんの鼻腔は狭くなっており、少量のミルクの逆流や粘液がある状態でも鼻閉音が気になる傾向があります。大人から見て鼻が詰まっているように聞こえても、しっかり哺乳ができていれば問題ありません。むしろ、母乳には免疫成分が含まれており、感染症から赤ちゃんを守る効果があるため母乳育児は積極的に行うのはとても素晴らしいことです。。

ただし、授乳中の姿勢が関係することがあります。横になって授乳する際に、ミルクが鼻に逆流してしまう場合があるため、授乳中に鼻に上がってくる様子があるときには軽く上体を起こした状態で授乳をしてみましょう。また、お母さんが摂取した食べ物が母乳を介して赤ちゃんの鼻づまりを引き起こすというのは非常に稀で一般的には起こりません。心配な場合は、授乳記録と赤ちゃんの症状を記録し、医師に相談してみましょう。

赤ちゃんに添い寝をしながら授乳をする「添い乳」のデメリットやリスクも下記の記事で紹介しています。ぜひ、合わせて参考にしてみてください。

添い乳のメリットとデメリットは?やり方や注意点を徹底解説 | Sodate(ソダテ)

鼻づまりの継続期間と改善の目安

「鼻づまりはいつまで続くのか」「どのくらいで改善するのか」という質問も多く寄せられます。新生児の生理的な鼻づまりの場合、通常は生後2〜3か月頃までに自然に改善することが多いです。これは、鼻腔の発達とともに鼻孔が広がり、鼻水の排出がスムーズになるためです。

風邪などの感染症による鼻づまりの場合、適切なケアを行えば1〜2週間程度で改善することが一般的です。継続的にケアを行いながら赤ちゃんの様子を観察しましょう。多少、鼻閉や鼻汁があっても哺乳や元気さに影響がなければ、様子を見てても問題ありません。

兄弟姉妹への感染予防と家族のケア

上のお子さんがいる家庭では、「鼻づまりの赤ちゃんから他の子どもに感染するのか」という心配があります。鼻づまりの原因が風邪などのウイルス感染症の場合、他の家族への感染リスクがあります。感染予防のためには、手洗いうがいの徹底、赤ちゃんのケア前後の手指消毒、使用したケア用品の適切な洗浄・消毒が重要です。

また、上のお子さんにも手洗いの習慣を身につけさせ、赤ちゃんに触れる前は必ず手を洗うよう指導しましょう。家族全員が体調管理に気を配り、風邪症状がある時は赤ちゃんとの接触を控えめにすることで、感染拡大を防ぐことができます。室内の換気を定期的に行い、湿度管理も家族全員の健康維持に役立ちます。保護者自身の体調管理も重要で、疲労やストレスが溜まらないよう、周囲のサポートを積極的に活用することをおすすめします。

また、重湯を活用した健康維持方法に関する記事もあります。ぜひ、参考にしてみてください。

重湯で健康をサポートしょう!作り方やお粥との違いとは? | Sodate(ソダテ)

まとめ

新生児の鼻づまりは、多くの保護者が経験する悩みですが、適切な知識とケア方法を身につけることで、安心して対応することができます。鼻づまりの主な原因として、新生児特有の鼻腔の狭さ、生理的要因、環境要因があることを理解し、それぞれに応じた対策を行うことが重要です。

家庭でできるケア方法として、室内の湿度管理、正しい鼻水吸引、体位の工夫などが効果的であり、これらを赤ちゃんの様子を見ながら優しく行うことが大切です。一方で、呼吸困難や哺乳困難、高熱などの危険信号が見られる場合は、迷わず医療機関を受診する必要があります。

ケアを行う際は、新生児に適したケア用品を正しく使用することで、安全で効果的な対応が可能になります。赤ちゃんの鼻づまりに対して正しい知識を持ち、適切なケアを継続することで、赤ちゃんもご家族も快適に過ごすことができるでしょう。

赤ちゃんのこうした成長のひとつひとつを見守る毎日が、子育てのやりがいであり、同時に忙しさでもあります。そんな子育て期の暮らしをもっと快適にするためには、住まいの工夫も大切です。アイフルホームでは、赤ちゃんや子どもの成長に寄り添った「キッズデザイン」の視点から、安全で片付けやすく、育児がしやすい住まいをご提案しています。毎日の育児がもっとスムーズに、家族みんなが笑顔になれる住まいづくりを考えてみませんか?

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