寝ぐずりとは?いつまで続く?放置してもいいの?予防と対処法を解説

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ママに意思を伝えられない赤ちゃんは泣いたりぐずったりして感情を伝えてきます。そうだと分かっていても、夜寝る前や寝た後に寝ぐずりをしてしまうとママもストレスに感じてしまいますよね。

そこで寝ぐずりが起こる原因や予防、対処法について解説します。

寝ぐずりとは?

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子育てが始まると多くのパパとママが直面する問題でもある赤ちゃんの寝ぐずり。寝ぐずりとは、赤ちゃんが眠りにつく前に機嫌が悪く、ぐずぐず泣いてしまう状態のことです。眠たいのに何か不快感があって寝られないときや、途中で起きてしまった場合に起こることがあります。

寝ぐずりの原因は?

赤ちゃんが寝ぐずりをする原因は残念ながら明確となっていません。ですが、眠たいのに寝られないという状況ではあるので、なぜ眠れないのか原因を探っていくことが重要です。

赤ちゃんが寝ぐずりをし始めたら、まずは原因をひとつずつチェックしていきましょう。チェックするポイントをいくつか上げていくので、ぜひ参考にされてください。

① 寝ぐずりし始めたらまず確認すること

・おむつが汚れていて、気持ち悪そうではないか

・お腹が減っていないか

② 赤ちゃんが過ごしている環境を確認する

・部屋の温度や湿度は適温か、着ている洋服が暑かったり寒かったりしないか

・照明の光が強くてまぶしくないか

・テレビの音や家族の話し声など刺激が強くないか

③ 赤ちゃんの体調を確認する

・体に痛みがありそうだったり、かゆみがあったりしないか

・うんちが出ていなくてお腹が苦しそうではないか

・げっぷやおならなど、ガスが溜まっていないか

3つのポイントを確認して対処したけれど寝ぐずりが落ち着かない場合は、次のポイントも確認してみましょう。

① 赤ちゃんの生活リズムを確認してみる

人間には体内時計が備わっており、赤ちゃんの体内時計は3ヵ月頃から少しずつ整っていくといわれています。まだ体内時計がうまく備わっていない赤ちゃんは特に寝ぐずりをすることがあります。

体内時計が整っていくと生活リズムもできあがってきますが、お風呂の時間がバラバラだったり、長時間お昼寝をさせてしまったりすると、リズムがうまく整わず、寝ぐずりの原因となる可能性があります。

赤ちゃんの生活リズムがどうなっているか、確認してみましょう。

② 赤ちゃんの睡眠サイクルを確認してみる

赤ちゃんの睡眠は、大人の睡眠リズムのようにまだできあがっていません。個人差はありますが、およそ2~3時間ぐらいの睡眠サイクルといわれています。まだうまく睡眠サイクルができあがっていないと、途中で起きてしまい、ぐずっちゃうということもあります。

考えられる原因を取り除いたとしても寝ぐずりをしてしまうことがあり、原因が分からないという場合もあります。はっきりとした原因が分からない場合は抱っこをしてあげましょう。

寝ぐずりが続いてママがつらくなったり疲れが溜まったりしてきたときは、おじいちゃんおばあちゃんに協力をお願いしたり、地域のサポートを利用して疲れを溜め込みすぎないようにしましょう。

パパママのせいじゃない!メンタルリープとは?

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メンタルリープという言葉を知っていますか?

メンタルリープとは、赤ちゃんの脳がグンと成長する期間に起こるぐずりのことを指します。成長していく変化に赤ちゃん自身がとまどってしまい、ぐずったり泣いたりしてしまう時期があるのです。メンタルリープが起こる時期は0才から2才の間といわれており、10回ほど起こるとされています。

なぜ寝ぐずりをするのか原因が分からないとき、メンタルリープが起きる時期かもしれないと考えられると、ママの不安やストレスを緩和することができるのではないかと思います。メンタルリープの時期と赤ちゃんの成長段階をぜひ知っておきましょう。

・1回目(5週目頃)

家の中で過ごしていた赤ちゃんが外出し始める頃です。五感が発達してくる時期なので、匂いや音を刺激と感じるようになります。

・2回目(8週目)

物事には決まりがあると認識し始める時期で、いつも聞いている音や匂いなど意識して覚えるようになってきます。自分の手や足を認識するようになり、自己表現ができるようになってくる時期です。

・3回目(12週目)

赤ちゃんの体つきもしっかりして首もすわってきます。物や人を認識し始めるので、色々なものに興味を持ち始めます。

・4回目(19週目)

赤ちゃんの理解力が大きく成長するのがこの時期です。リズム遊びやボールの動きに興味を示したりと、徐々に反応が見られてきます。

・5回目(26週目)

赤ちゃんの成長にもよりますが、後追いが少しずつ始まってくる時期です。自分と人や物の位置が分かり始めるこの時期は、ママとの距離感を感じることができるので、ママが近くにいないと泣いてしまうなど、後追いをするようになってきます。

・6回目(37週目)

この頃から目に見えているものを自分で分類していくようになります。何を言っているのか分かるようになってきたり、人の区別が出来たりするようになってきます。人の真似をするようになるのもこの時期です。

・7回目(46週目)

この時期になると、物事の順序を理解するようになります。順番通りに遊んだり、手遊び歌や積み木を積み上げて遊んだりし始めるのがこの時期です。

・8回目(55週目)

1才になるこの時期は乳児から幼児へと変わる時期です。自分の意志でハイハイやつたい歩きで移動するようになり、興味を持ったところへ行くようになります。自分で何でもやりたがるようになりますが、まだうまくできないので不機嫌になることがある時期です。

・9回目(64週目)

この頃になると、物事にはルールがあることや良いこと悪いことを判別できるようになります。自我が強くなるので、自分の思うようにならないと不機嫌になったり、いたずらをしたりする行動も見られるようになる時期です。

・10回目(75週目)

この頃には環境に順応し、自我も発達してきます。自分でできることも増えてくるので、ひとりでやってみたい!という気持ちが強くなり、行動し始める時期です。

赤ちゃんの成長段階とともに起こる可能性があるメンタルリープ。

メンタルリープという時期があるということを知っておくだけでも、寝ぐずりに対する不安を少し解消することができるのではないでしょうか。

寝ぐずりはいつからいつまで?

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時期的なものとはいえ、寝ぐずりが続くとママの精神的負担も大きくなってきますよね。

寝ぐずりが始まる時期は大きく差があり、生後2ヵ月頃から始まる子もいれば、2才頃から寝ぐずりが始まったという子もいます。

また、寝ぐずりが終わる時期もバラバラで、数ヵ月で収まる場合もあれば、断続的に続く場合もあり、赤ちゃんによって個人差が大きくあります。

寝ぐずりの予防と対処法

毎日子育てを頑張っているママ。赤ちゃんの寝ぐずりがひどいと精神的に負担となったり、休むことがままならず体調に支障が出てきてしまったりします。

寝ぐずりを減らすためにも、寝ぐずりへの予防策や対処法をぜひ知っておきましょう。

【寝ぐずりへの予防策】

寝ぐずりへの予防策として、まず赤ちゃんが寝る環境や赤ちゃんの生活リズムを整えていき、赤ちゃんの不快感を減らしていきましょう。

予防策として実践したいポイントをあげていくので、ぜひ参考にしてください。

① 赤ちゃんが寝る環境を整える

・寝る前の空腹を避ける

・おむつを新しいものに替えておく

・便秘気味じゃないか、げっぷやおならは出ているか確認し、ガスが溜まってお腹が張っていたら綿棒浣腸をして便やおならを出してあげる

・部屋の温度が暑くないか、または寒くないか調整する

② 寝る前の習慣を整える

・昼間はできるだけしっかりと遊び、寝る前は静かに過ごすようにする

・寝る前に38度前後のぬるめのお湯でお風呂に入れる

・絵本を読んだりベビーマッサージをしたり、寝るまでの行動を決めて習慣化させる

③ 日中の生活リズムを整える

・可能な範囲で、寝かしつけまで毎日決まったルーティンで過ごす

・昼寝の時間帯を考え、夕方以降は昼寝をさせないようにする

・日差しを浴びてリズムを作り、日中は体を動かして遊ぶようにする

【寝ぐずりへの対処法】

どれだけ予防策をおこなっていても、寝ぐずりを起こしてしまう場合もあります。寝ぐずりを起こしたときの対処法を知っておくことで、ママの精神的負担を少しでも軽くしておきましょう。

・抱っこや声をかけながらトントンしてみる

赤ちゃんを抱っこしてあげて、声をかけながらトントンしてみましょう。しばらく一緒にいて声をかけてあげると、ママの温もりや声で落ち着いてくれることがあります。

・一緒に添い寝をする

泣きやまない赤ちゃんをずっと抱っこをしていると、精神的にも身体的にも疲れてきてしまいます。そんなときは、添い寝をして自分の体を休めながら寄り添ってあげましょう。睡眠不足が慢性化すると心身ともに辛くなってくるので、添い乳で寝かしつけをするのもひとつの手段です。

・赤ちゃんのお世話を変わってもらう

なかなか泣き止まず寝てくれない場合、どうしてもイライラしてしまうこともありますよね。ママのイライラは赤ちゃんにも伝わってしまい、余計に泣き止まないという場合もあります。

そんなときは赤ちゃんのお世話をかわってもらいましょう。パパにお願いしたり、時にはおじいちゃんやおばあちゃんを頼ったり、公的サービスも利用しながらうまく乗り切っていきましょう。

寝ぐずりは放置してもいいの?

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赤ちゃんが寝ぐずりをしてなかなか泣き止まない場合、このまま放置してしまっても良いのかなと思うこともありますよね。ですが、赤ちゃんは話すことができないので、泣くことで意思を伝えてきます。

眠れなくて泣いているのであれば良いですが、体調不良で泣いているという可能性もあります。赤ちゃんの体に何か異変がおこっていないか確認をして、様子がいつもと違う場合は早めに病院へ向かいましょう。

また、泣いている状態を常に放置してしまうとサイレントベビーになってしまう危険性がでてきます。赤ちゃんはお世話をしてもらうことでママやパパとの信頼関係を築いていきます。ですが、泣いている赤ちゃんを常に放置してしまうと、赤ちゃんが泣いても意味がないと感じてしまい、感情がない赤ちゃんになってしまう可能性があります。

ただ、毎日子育てをしていくうえで心身ともにつらいときはどうしてもありますよね。そんなときはママひとりで対応せずにどんどん周りを頼っていきましょう。

寝ぐずりへの予防と対処法を知り、ママの心身を大切にした子育てをしよう

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言葉を喋らない赤ちゃん。泣くことで何が不快なのか、どうしてほしいのか伝えてきますが、頭では分かっていても、泣き続けているときや寝ぐずりが酷いときはどうしても心に余裕がなくなってしまいますよね。

まずは予防策や対処法を実践してみましょう。それでも寝ぐずりが酷かったり泣いてどうしようもなかったりするときは、深く考えすぎず、時期的にしょうがないことだな、いつものことだなと捉えて悩みすぎないようにしましょう。

赤ちゃんの成長にはママの心身の健康が大切です。どうしてもママが辛いときは無理せず周りの人にサポートをお願いして、これから先の育児を乗り越えていきましょう。

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みき
みき

フリーの仕事とアルバイトの複業スタイルで働くシングルマザー。
元不登校児で高1の息子と中2の娘と3人暮らし。
司書の資格を持つ読書好き。
今はひとり暮らしの方のエッセイ本やメンタルケアの本にハマっています。

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