防災グッズで本当に必要なものは?防災準備特集

防災準備特集

災害への備えはできていますか?最後に確認したのはいつですか?災害への備えは、子どもの成長と共に変わってきます。実際に災害にあった時に、使えない!と言う事にならないように「今」からチェックを始めましょう!

 

本当に必要な物は?今すぐ始めるグッズのチェック

防災グッズと調べると、種類が多くて「本当に必要な物は何なのか?」「どれを準備したらいいかわからない!」悩まれる方も多いのではないでしょうか?準備のポイントは、実際に被災した際の生活をイメージすることです。

 

災害時、家で過ごす時に必要!家に保管する備蓄品

災害時に持って逃げるための防災グッズではなく、家で救助が来るまでの数日を過ごすための備蓄品になります。インフラが復旧するまで、または救助が来るまでと考えると、3日程度過ごすための備蓄が望ましいとされています。

 

品名 内容 ポイント
飲料水 3日分 一人当たり1日3リットルを目安にしましょう。
食料品 3日分 水道やガス、電気などのインフラが停止していても食べられる備蓄用パン、ビスケット、板チョコなど。
カセットコンロ お湯を沸かせるようになると生活の快適度がグッと上がります。
携帯バッテリー スマホを充電するのに重宝します。定期的に充電しておくように心がけておきましょう。
LEDライト 懐中電灯のようなものだけでなく、周囲を照らせるようなアウトドア用のランタンがあるといざという時に便利です。
現金 2万円ほど 停電時にはお店のキャッシュレス機能も停止します。またお釣りがないことも想定されるので小銭を多めに用意しておくといいです。
救急医療品・常備薬 トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの衛生用品や生理用品など、普段使うものは常に切らさないようにストック分を残して買い足していくようにしましょう。

 

避難する時に必要!基本の防災リュック(非常持出品)

実際に持って逃げることも想定しましょう。たくさん準備すれば安心だけど、持ち運べる量には限界があります。荷物を厳選し、持って逃げることができる防災リュックに。

品名 内容 ポイント
非常食 3日分 調理しなくていいもの、食べ慣れたもの、ビタミン剤や栄養食品もあるとよい。
飲料水 3日分 衛生面を考え直接飲める500mlを3~5本
懐中電灯(予備の電池) 手持ちだけでなく、ヘッドライトのタイプも有ります。お子様と両手をつなぐ場合や、実際に避難する事を考え準備をしましょう。
防災頭巾、ヘルメット 避難時に落下物から頭を守る為に使用するので、リュックの中に入れずに準備しましょう。防災頭巾だとコンパクトに収納可能。
救急医療品・常備薬 消毒液・ばんそうこう・風邪薬や整腸剤・常備薬・等 避難所生活で体調不良になることも、日々の体調不良の際に出やすい症状のお薬は準備しておきましょう。(筆者の場合は、蕁麻疹の薬)
ラジオ・携帯の充電器 一体型の物も多く発売されています。電池タイプだけでなく手回し式や、太陽光で充電可能な物も。(電池タイプのに場合は予備の電池も忘れずに)
現金 ATMや電子マネーが使えなくなります。(過去の震災では復旧までに4日かかった例も)その間の生活に必要なお金を準備しましょう。また、お釣りがなくなり購入できない、又は後回しになる事

の無い様に、必ず硬貨も準備する。

保険証のコピー、家族の連絡先 アレルギー等先に伝えなくてはならない事があれば、しっかり記載しておきましょう。
タオル
ティッシュ(ウエットティッシュも)
ビニール袋・ポリ袋・レジ袋 ごみを入れるだけでなく、保温、雨具代わり、簡易トイレ等、様々な使い方が可能。
服(下着も) 最低でも1日分 乳幼児は下着を多めに
生理用品、おりものシート 配布してもらえない場合もあるのでしっかり準備。下着が変えられない場合にも使用可能。
除菌消毒、アルコールスプレー、マスク コロナウイルス対策だけでなく、集団生活になるため感染症予防。

避難所に避難できても、確実に支援物資がもらえるとは限りません。最低でも3日間は生活できるように準備することをおススメします。

 

もし就寝時間に地震が来たら⁉枕元にも防災グッズを。

災害は起きている時間に来るとは限りません。もし寝ている時に地震が来たら?停電して周りが見えなかったら?ガラスが割れていたらどうしよう?どのような状況でも避難ができるように、逃げ遅れることがないように、枕元に防災グッズを準備しておきましょう。

品名 ポイント
懐中電灯 閉じ込められた時、避難の道を確保するために両手を使う場面も出てきます。ヘッドライトだと両手が開くためおススメです。
閉じ込められた際に、居場所を知らせる時に必要です。少ない体力でも助けを呼べます。
靴、スリッパ 災害時は床に何が落ちているかわかりません。ガラスだけでなく、物が落ちていることも。踏んで足を怪我しないように準備しておきましょう。
水、食料 閉じ込められた時様に準備しておくと安心(就寝場所によっては必要がない方も)

 

災害時の避難は、避難所だけではない

災害時の避難は、避難所だけではない

自宅の立地や災害の種類により、避難所よりも自宅で避難の方が安心な場合もあります。「災害=避難所」ではありません。ハザードマップをしっかり確認しましょう。

それと同時に、自宅で生活できるように準備を忘れずに。災害が起こると、多くの方が購入に走り、お店では商品が欠品します。それに加え、物流も止まる為、最低でも1週間は家庭で生活できるようにしましょう。過去も災害では水やカップ麺、缶詰、レトルト食品、精米は1週間以上品薄や欠品が続いた例もあります。災害が発生して、急いで購入‼ではなく、事前に準備しましょう。

購入の際は、防災食を準備する。というよりも、日常で食べる食品(常温で日持ちするもの)を普段から多めにストックしておくと簡単です。普段から食べ慣れているため、子ども達も安心して食べることができます。

賞味期限がある為、できるだけ経済的に無駄なく準備していきたいですね。

また食品に賞味期限があるように、防災グッズも使用期限や劣化の恐れがあるため定期的に確認をしていきましょう。

 

子育て家庭必見!必ず準備しておきたいもの

防災で子育て家庭が準備しておきたいもの

日常で生活していても、大人と子どもは準備が違いますよね。防災リュックも同じです。先ほどの準備物は大人が避難することを想定した、基本の準備になる為、お子様の為には、追加の準備が必要です。お子様がいるご家庭は、これから紹介するものを合わせて準備してくださいね。

品物 内容 ポイント
抱っこ紐・スリング スリングであれば、サイズ調整が可能なため、年齢を気にせず使用することができます。子どもが歩けなくなった時にも活躍。
母子手帳 日常でも必須になるので、防災リュックに入れておく!よりも、普段から持ち歩く事をおススメします。
おむつ、おしりふき 1週間分を目安に 多めに購入しストック。防災リュックに入れるものは定期的にサイズチェックを。
哺乳瓶、ミルク、離乳食 母乳だから大丈夫!という事はありません。ストレスで母乳がでなくなる可能性も。また離乳食は日頃から少しずつで良いので食べて、慣れておくことが大事。(緊急事態でも、子どもは食べない物は食べません。)
お気に入りの絵本や、おもちゃ 子どもの月齢に合わせた物。避難所で生活するようになった時に遊べるように。また精神的にも、お気に入りのおもちゃで、遊ぶ事により心を落ちつかせる事ができる。
名札 名前、年齢、連絡先、血液型を記載 防災リュックに付ける。アレルギーがある場合は必ず書き込む。

災害時、子ども用の物資は手に入らない可能性もあります。子どもの命を守れるのはあなたです。準備してなかった!とならないようにしっかりと備えておきましょうね。

 

荷物の準備だけでは足りない!とても大事な心の準備。

「防災グッズも揃えたし、もう大丈夫!」と思ったあなた!安心するのはまだ早い‼どんなに防災リュックの準備ができていても、持ち出す前に命を落とすことにならないように、しっかりと心の準備をしておきましょう。

子ども達は災害時不安と恐怖で、泣いたりパニックを起こすこともあります。傍にいる大人がパニックになって逃げ遅れる。また大人の不安が伝染し、子どもがパニックを起こす!なんてことの無いように。むしろ「安心してついてきて」と言える様になりましょう。

 

災害が起こってとるべき行動

行動 ポイント
出口の確保 家が曲がって扉が開かない!なんて事がないように、まずは扉や窓を開けます。
二次災害を防ぐ ガスの元栓をしめる。家具の転倒や下敷き等でコードが破損し、火災にならないように電気のブレーカーを落とします。
水を貯める 断水が起こる前に、水を貯めます。飲料水の確保だけでなく、生活用の水を確保する為に、お風呂にも水を入れましょう。(出ない場合もあります)
正しい情報を得る ネット上では災害時、正しい情報からデマまでとにかく情報が溢れます。最新の情報や正しい情報はどこで得られるのかを事前に調べておきましょう。
必要があれば避難を 施錠、水道・ガスの元栓を閉める。

災害が起こってとるべき行動を紹介していますが、災害時は命を守る行動が優先されます。臨機応変に対応しましょう。

 

事前に待ち合わせ場所を決めておく

家族が一緒の時間に災害が起こればいいけれど…いつ起こるかわからないのが現実です。もし子どもが遊びに行っている時だったら?登下校中だったら?

災害が起こっても、家族が再会できるように待ち合わせ場所を決めておきましょう。災害時多くの方が避難所を利用します。そのため、「〇〇小学校」だけではすれ違い出会えない可能性もあります。「〇〇小学校体育館、右の入口」等、より具体的に話せていると、すれ違わずに家族に再会できます。

その他お子様と避難する為に、事前にして欲しいことを記事にしておりますので、是非そちらも読んでくださいね。

 

防災グッズはどのように保管しておくべき?

備蓄品はパントリーを活用しましょう

食料品や水などはパントリーにストックしておきましょう。普段から賞味期限が近くなったものの順番に消費をして、常に一定の食料をストックをしておく「ローリングストック」の考え方で備蓄をしておくのがおすすめです。

また災害時にはパントリーに入れない可能性も起こりえるので、家の中で分散させておく工夫も効果的でしょう。

 

防災リュックは玄関近くに

緊急時に持ち出す用の防災リュックは押入れの奥にしまっていては意味がありません。寝る時には枕の近くにスマホを置かれる方が多いと思うので、緊急時はスマホだけ持って玄関近くに置いた防災リュックにしまって避難するというのが効率的でしょう。

 

いつ起こるかわからないからこそ、いつ起こってもいい準備を。

災害がいつ起こってもいい準備を

防災グッズや避難について紹介してきましたが、避難するのはあなた自身です。大切なことは「我が家の場合は」を想定して準備することです。とにかく後悔先に立たずですので事前にしっかり備えましょう。

また日頃から、防災食を食べたり、避難経路を散歩したりと、生活の中に防災を取り入れることも大切です。そうすることで、災害時、少しでも冷静に行動することができるようになります。そして子ども達は特に、環境の変化に影響を受けやすいので、できるだけ「いつもとおなじ」要素を増やして行けるようにしていきたいですね。

さぁ、命を守るために、あなたは今から何をしますか?

よしだゆか
よしだゆか

さんく代表/三姉妹の母、時々 漁師
モンテッソーリ教育をベースにおうちですぐできる「こどもの生きる力」の育む関わり方を発信中。対面だけでなくオンラインで全国的に活動。
8年で6,200人以上の親子と関わった家庭教育専門講師
日本モンテッソーリ協会ディプロマ (JMI)
幼稚園教諭、保育士
「子ども達へ生きた学び場を」をテーマに様々な体験学習を企画運営する「子ども体験型共育実行委員会」代表。

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