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「いつかやる」では間に合わない!?子どもとおうち防災

 

災害への備えは十分にできていますか?

「しなくてはいけないことはわかっている」「いつかやろうと思っている」など気付けば先延ばしになっていませんか?「大丈夫」と胸をはって言えますか?

 

実は、人間には「正常性バイアス」といい、自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価したりする認知の特性があります。

「我が家はきっと大丈夫」そんな過信が災害時には命にかかわってくるのです。

 

私自身も2016年の熊本地震で被災し、災害への備えの大切さを身をもって痛感しました。

 

・災害への知識不足(事前対策、対応や避難所等の情報)

・備蓄品の不足(地震後購入しようと思っても品切れでなにも買えない)

・子どもの災害への意識づけ

 

など「どうしてこれまで準備をしてこなかったのか」と強く思う場面が多々ありました。

災害はいつ起こるかわかりません。いつ起こるかわからないからこそ、「今」できる備えを一緒に始めませんか?

 

「まさか被災するなんて…」後悔しない為に!しっかり備える。

 

まずは知ることから

 

 

「災害の事を考えると怖い。」「我が家も来たらどうしよう…不安。」そんなあなたへ朗報です。実はこの不安を軽くする方法があります。

 

恐怖や不安の原因を知っていますか?実はその原因の大半は知らないから、想像ができないから、といった「未知」からきているのです。

防災で大事な事は「知る」事です。正しく知り、正しく備える。それが不安や恐怖を小さくし、そして後悔しないために必要な事です。

 

十分な備えができているか不安なあなたも、これからやろうと考えているあなたも、この記事を読んで不安を解消していきましょう。まずはどのような知識が必要か紹介していきます。

 

・自宅で被災した時、近隣ではどんな被害が想定されますか?

 

ハザードマップを確認しよう。地震、津波、洪水、土砂崩れすべて被害の状況が違います。市町村で配布されているハザードマップだけでなく、現在はアプリ等もあるので活用しましょう。インターネットでは自宅の揺れやすさ(地盤)も調べることができます。

 

・家の中の状況は?家ではどんな被害が予想されますか?

 

①通路や出入り口は安全に確保できますか?棚が倒れて開かなくありませんか?

②家具の配置は大丈夫?棚や食器等転倒や、落下はありませんか?

 特に寝室の棚は要注意です。寝ている時に下敷きにならないように注意。

③家の周りも危険はないかチェック。

※震度7は「揺れにほんろうされ自分の意志では行動できない」震度と定義されています。「自分の意志で行動できない」=家具等が倒れてきたときには避けることもできません。しっかりチェックしてください。

 

・非常持ち出し袋、備蓄品は何が必要?

 

一般的に必要な物、だけでなく実際に子育て中の方が準備している物や過去の被災体験やニュース、防災記事を読み「我が家の場合は?」で想像してください。

※「東京備蓄ナビ」https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/ では家族の人数や性別年齢を打ち込むと備蓄の必要量のリストがわかります。このリストを準備したら絶対大丈夫!という訳ではありません。リストを元に「我が家の場合は?」を想像してくださいね。

 

・避難所はどこにある?どんな場所?

 

災害にあった時どこの避難所に行ったらよいのか?災害の種類で変わる場合もあるので避難所の場所だけでなく、たどり着くまでのルートもハザードマップを見ながら確認しましょう。実際に歩いてみることで劣化して倒れる恐れのある塀等にも気付くことができます。また避難所の生活はどのようになるのか?市町村のHPやWEB、過去のニュース等で調べましょう。

※ペットを飼われている場合、ペットも一緒に避難できる避難所も調べておくと安心です。

 

きちんと備える

 

 

さぁ上記のチェックで我が家のやるべきことが見えてきましたね。災害の被害を少しでも減らし子どもと生き残る為にも実際に調べてわかった防災情報をもとに準備します。

家族で危険を把握し災害に対する意識をもてるように、是非お子様と一緒に備えて下さいね。

 

・家の危険について

 

日本建築学会「阪神淡路大震災住宅内部被害調査報告書」によると、内部被害による怪我の原因、46%は家具等の転倒落下です。次いでガラスが29%。家具とガラスの被害が75%を締めていることがわかります。これは備えれば防げる怪我です。きちんと備えましょう。

①倒れてこないように家具と天井の間に空間を作らない。空間がある場合はL字型金具や重ね留め用金具、突っ張り棒や家具の転倒防止シート等を使用し転倒や落下を防ぎましょう。現在は様々なグッズがありますので我が家に合ったものを調べて取り付けましょう。また通路をふさぐ可能性があるものは配置から見直しを。

②窓だけでなく食器棚のガラス等割れる可能性があるものがあれば飛散防止フィルムを貼りましょう。窓全てに飛散防止フィルムはなかなか難しい場合は、平時よりレースのカーテンをひき、もし割れたとしても家の中に広がらないように対策をしましょう。日頃からスリッパ等を履くことでガラスが割れた時にも対応できます。

 

・非常持ち出し袋、備蓄について

 

災害時道路が寸断されたりライフラインが停止する場合を想定し1週間程度生活できるように備えられると安心です。災害が起こると、買い占めや在庫切れ、物資も届かず、お店は品切れが続くことが予想されます。配給もどれぐらいの量がもらえるのか?また子どもと一緒に何時間も列に並べるのか?等を考慮し備蓄で生活できるように備えましょう。

食べ物だけでなく日用品も準備が必要です。配給や地区等での備えは「一般的に必要な物」が多いです。おむつ等子どもの物や女性の物等日頃から少し多めに買いストックしておく事で備えにもなります。

 

等、備えについて一部の紹介になりますが、実際に調べて出てきた不安や、課題に対してしっかり対策をとり備えましょう。

家の立地、家族構成で備えは変わってきますので「我が家の場合は」を第一に考えましょう。

 

家族で共有する

 

災害時、必ずしも家族全員が一緒にいるとは限りません。もしかしたら子どもが外で遊んでいる時や自宅で一人、留守番をしている時かもしれません。

 

災害はいつ起こるかわからないからこそ、いつ起こってもいいように。一人ひとりが生き残ることができるよう、防災についての情報は家族間できちんと共有しておきましょう。

 

「災害は怖いから子どもにはまだ話さない」ではなく「災害は怖いからこそ、命を守るために」話してください。しっかり伝えてください。

 

忘れてはいけない!地域とのつながり

 

災害時避難所では地域の方々と一緒に生活します。また、個人の力では解決できないこともたくさんあります。もしもの時に備えて地域の方ともしっかりと関係性をつくっておくことが必要になります。

 

そして、親が家具の下敷きになり身動きが取れない状況や、一緒に逃げることができない状況になるかもしれません。その時に子どもだけでも逃げられるように、また「助けて」が言えるように隣のおうちまでひとりで歩いていけるように日頃から取り組みましょう。定期的に行われる地域の避難訓練にも子どもと一緒に参加していくことをお勧めします。

 

実際に避難訓練に参加した際、近所の方に「あれ?今日はお子さんがひとりいないけど、どうしたの?」と声をかけていただいたり、人見知りの娘が地域の方と手をつないで訓練ができたりなど、地域の方とのつながりをとてもありがたく感じたことを覚えています。

 

もし困った時「困った!助けて!」を大人だけでなく、子どももしっかりと伝えられるような日々の関係づくりも大切です。

 

今日から始める子どもとの防災「防災あそび」

 

 

災害時いつも通りはできない。

 

学校や幼稚園ではもしもに備え必ず「避難訓練」が行われます。しかしおうちで避難訓練はしていない方が多いのではないでしょうか?

 

災害時大人でもパニックになります。イギリスの心理学者ジョン・リーチ博士の研究によると、災害時に落ち着いて行動できる人の割合は10%から15%と言われています。

 

その状況下で子ども達は「落ち着いて行動する」「冷静に判断する」はかなり難しいのです。実際に出せるのはもしかしたら普段の10%の力かもしれません。ならば10%の力で生き残れるように、毎日の生活の中で「あそび」として避難訓練をしていきましょう。

 

また避難訓練はいざという時の為に、子どもにとって大切というだけではなく、避難する子どもの様子を見ながら「どんな関わりが必要か?」「どんな手助けが必要か?」と事前に対策も想像でき子どもと逃げる親にとっても必要になります。

 

子どもと備える「防災あそび」3選

 

①いもむしごっこ

 

合図をしたら部屋の決められた場所で芋虫になるあそびです。ただ芋虫になることを楽しむのではなく家の中の安全な場所を事前に把握しそこを「芋虫の集合場所」にします。これは地震発生時、最初に必要な行動「身の安全の確保」に繋がります。

実際に我が家も熊本地震の際、連日続いた地震アラーム、その度に子ども達と実践し終盤は子ども達の方が早く非難できたり、私が傍にいなくても先に避難できるようになりました。

 

②防災散歩

 

いつもの散歩道を避難所までのルートに変えます。子どもと実際に歩くことで、避難所まで歩く力が養えますし、道中で危険な箇所がないか?子どもが転びやすいところはないか?等、避難の際の課題に事前に気づくことができます。

また「いつもの散歩道」というだけで、震災時のパニックの中でも歩くことが可能になります。

 

③防災クッキング

 

災害が起こった時、非常食や備蓄を食べることになります。「いつもと違って食べられない!」という事がないように、平時に定期的に非常食を一緒に調理して食べる「防災クッキング」を取り入れることをお勧めします。せっかく備えても子ども達が食べられない。では何の為の備えかわかりません。

非常食にも賞味期限がありますので、期限が近付いた入れ替えのタイミングで防災クッキングで食べるようにすれば経済的にも効率が良いです。

また食べる場所も普段通り椅子に座って…ではなく、災害時を想定し外で食べたり、家の中でも電気を消して懐中電灯を明りに使う、ラップ皿に置いてみたりと様々な体験を取り入れる事で「いつもと違って食べられない」要素を減らしましょう。

 

 

最後に

 

 

いかがでしたでしょうか?

災害は突然やってくるものです。災害に対する不安や恐怖をなくすためにも、まずはしっかり知り、備えていきましょう。

 

「まさか今日来るなんて…」そんな後悔をしない為に「いつかやろう」ではなく、是非「今」からできることから始めてみてください。

この記事を書いた人
よしだゆか

さんく代表/三姉妹の母、時々 漁師
モンテッソーリ教育をベースにおうちですぐできる「こどもの生きる力」の育む関わり方を発信中。対面だけでなくオンラインで全国的に活動。
8年で6,200人以上の親子と関わった家庭教育専門講師
日本モンテッソーリ協会ディプロマ (JMI)
幼稚園教諭、保育士
「子ども達へ生きた学び場を」をテーマに様々な体験学習を企画運営する「子ども体験型共育実行委員会」代表。

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