離乳食後期(9~11カ月)・完了期(12~18カ月)の進め方やレシピを紹介!

離乳食後期・完了期

3回食にステップアップする離乳食後期・完了期。赤ちゃんの食べたい意欲も高まり、離乳食を作る大変さも身に染みる時期です。ここでは、そんな離乳食後期・完了期の特徴、スムーズに進めるためのコツ、など役に立つ情報をご紹介します。

離乳食後期・完了期の特徴

離乳食後期・完了期の特徴

離乳食の後期・完了期は1日3回食になり、なかでも1歳を過ぎた頃にはエネルギーの大半を食べ物からとるようになる時期です。手づかみ食べやスプーンで食べる楽しさを経験してもらいながら、自分で食べたいという気持ちや意欲を大切に育ててあげましょう。

後期 完了期
目安時期 9~11カ月 12~18カ月
離乳食の回数 1日3回 1日3回
離乳食:ミルクの割合 5:5~6:4 7:3~8:2
離乳食の形状・固さ 熟したバナナくらい バナナくらい
赤ちゃんの口の動き 舌が前後上下に加えて、左右も動くようになる 大人のように自由に動かせるようになってくる

離乳食後期をスタートする目安3つ

  • 9カ月を過ぎた
  • モグモグと口を動かして食べられるようになってきた頃
  • 少し繊維質な野菜、赤身の魚を食べ慣れた頃

離乳食完了期をスタートする目安2つ

  • 12カ月(1歳)を過ぎた
  • 1日3食のリズムがついてきた頃

離乳食を与える時間は?

朝・昼・夕3回の食事のリズムを整えていきたい時期です。また、エネルギーの大半を食べ物からとるようになるため、1日の中で栄養バランスも整えていけるように意識しましょう。3回目の食事は寝る前にしっかり消化できるように19時までにすませることが大切です。

手づかみ食べメニューをとりいれる

完了期頃から取り入れてほしいのが「手づかみ食べ」。手づかみ食べは手の感覚器官を発達させ、たくさん手指を動かすことで脳の成長にも影響があると言われています。また、自分で食べる楽しさを学ぶことで、食べる意欲増進にも期待できます。1日1品でもOK!手づかみ食べメニューを取り入れてみてくださいね。

離乳食後期・完了期にオススメレシピを紹介

離乳食後期・完了期になると食べられる食材が増え、毎日の献立作りが大変だと感じるママも多いのではないでしょうか?いくつか定番の食材を使ったオススメレシピを紹介しますので、ぜひ作ってみてください。

小麦・乳製品・砂糖不使用の米粉バナナパンケーキ

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材料はたったの3つ!ママにも子どもにも好評の手づかみ食べレシピ。砂糖を使わずにバナナの優しい甘みで十分に美味しい一品です。

材料

米粉 50g
豆乳 100g
バナナ 1本

作り方

  1. 豆乳とバナナをハンドブレンダーで撹拌してから、米粉と混ぜる
  2. 子どもがつかみやすいように直径5~7cmくらいを目安にフライパンに落としていく
  3. 表面がふつふつしてきたらひっくり返して、両面に焼き色をつけたら完成!

おやつにオススメ!しらすトースト

しらすトースト

好き嫌いが激しいけれど食パンなら食べられます、という赤ちゃんも多いですよね。食パンばかりだと栄養が偏っていないか心配になりますが、このアレンジトーストなら他の食材も一緒に食べられるのでオススメ!

材料

食パン(8枚切り) 1枚
かぼちゃペースト 20g
しらす 10g
ブロッコリー(つぼみ部分) 適量

作り方

  1. 4等分に切った食パンにかぼちゃペーストを塗る
  2. 茹でたブロッコリーのつぼみ部分と、塩抜きしたしらすをトッピングする
  3. 1〜2分トースターで焼いたら完成!

炊飯器ひとつで簡単ひじきご飯

ひじきご飯

離乳食作りをグッと楽にする炊飯器レシピ。多めに作っておにぎりにして冷凍ストックにするのもオススメです!

材料

1合
乾燥ひじき 小さじ1
人参 10g
しいたけ 1つ
和だし 1合に合わせた分量

作り方

  1. ひじきは水で戻しておく
  2. 洗った米と、ひじき、細かくした人参としいたけ、和だしを炊飯器の普通モードで炊く
  3. 炊きあがってかき混ぜたら完成!

離乳食後期・完了期によくある悩みQ&A

離乳食を手づかみで食べる赤ちゃん

3回食になり、食べられる食材が増えてくると、新たな悩みと出会います。この時期から赤ちゃんが○○という悩みに加えて、ママの心持ちに関する悩みが増えます。ですが、私だけ?うちだけ?なんて悩まなくても大丈夫!ここでは、そんな離乳食後期・完了期によくある悩みをいくつかご紹介します。

食べ散らかしや、汚れが気になります。

自分で食べることに慣れていない赤ちゃんは、食べ散らかしたり、こぼしてしまうことは仕方のないこと。ですので、ママやパパはいかに簡単に片づけができるかを、考えるようにしましょう。

例えば、テーブルの周りを片づけ、椅子の下にビニールシートや新聞紙を敷いて、食べこぼしたものを一気に片づけられるようにしておきましょう。また、ポケットつきのエプロンも便利です。

最初はストレスに感じてしまうかもしれませんが、たくさん自分で食べる経験をすることが、後に上手に自分で食べられるようになるコツでもありますので、汚してしまっても「まぁいっか」の気持ちで乗り切りましょう。

離乳食を丸のみしているようで心配です。

丸のみをしている理由として、大きさや固さが口の成長と合っていないことや、噛むのに疲れてしまっている可能性が考えられます。大きさや固さを一段階前に戻したり、噛むことに疲れないように、1食の中に柔らかいメニューと硬めのメニューの両方用意しましょう。

おやつはいつから与えていい?

離乳食期の赤ちゃんにとって「おやつ」は4回目、5回目の食事です。1回の食事で多くの量を食べられない赤ちゃんにとって、おやつは足りない栄養を補う補食になります。ですので、おにぎりや蒸かした芋、うどんなどがオススメです。赤ちゃんにとって「お菓子」は必要ありません。市販のおやつを与えるときは、米菓子など、裏面の原材料名を見てシンプルなものを選びましょう。

まとめ

離乳食は教科書通りに進みません。遅かれ早かれ、どこかでつまずくタイミングがやってくるものです。食べてくれない日は「そんな気分のときもあるよね、また明日食べようね」と笑顔で切り替えましょう。

離乳食で大切なのは、ママの笑顔です。ここでお伝えしたことはあくまで目安。赤ちゃんのペースに合わせて、ママは気持ちを楽にして進めてくださいね。

池田夕起
池田夕起

横浜でゆるっと気ままな暮らしをしている二児のママ。
自宅やオンラインで離乳食や幼児食のレッスン、ママや子どもに向けたおやつ作り教室など開催。
時には保育士、調理師、栄養士など専門家も受講する離乳食講師を務める「離乳食の専門家」です。
 ー実績ー
離乳食インストラクター協会2級講座講師
離乳食レシピ提供
離乳食レシピはcookpad人気検索1位獲得経験有
かんたんおやつ教室(ママ向け・キッズ向け・親子クッキング)開催
子育てや食をテーマに多数メディアにて執筆

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