全館空調とは?メリットデメリットや後悔ポイント、注意点を徹底解説

近年、高気密・高断熱の家や快適な暮らしの需要が高まり、注目されている「全館空調」の家。

人気が高まっている全館空調ですが、メリットだけではなくデメリットも存在します。

この記事では、全館空調を取り入れても後悔しないために、事前に知っておくべき基本知識や注意点を解説していきます。

 

全館空調とは?エアコンとどう違う?

全館空調とは、建物全体を冷暖房しながら24時間換気をすることで、家全体の室温を快適に維持するシステムです。

冷暖房といえばルームエアコンを思い浮かべる人が多いと思いますが、ルームエアコンは1つの部屋に対して室温を快適にするもので、全館空調とは役割が異なります。

全館空調であれば、玄関や廊下、洗面所などルームエアコンでは対応できない場所まで冷暖房を効かせることができるので、家中どこにいても快適に過ごすことができます。

 

全館空調のメリットは?

 

家全体の温度が1年通して均一に

全館空調は家全体の室温を調整してくれるので、部屋ごとの温度差を感じることがなく、1年を通して快適に過ごせます。

冬場に多くみられるヒートショックといった寒暖差による健康リスクをご存じですか?

深夜の温かい布団の中から寒い廊下やトイレなどに移動する、暖房の効いたリビングから脱衣所に移動したあと浴槽に入る、など温度差を感じたときに血圧変動で起きる健康リスクです。

日本では、2011年のヒートショックに関連した死者数は、約17,000人と推計されています。*

全館空調の家であれば、家の中で温度差を感じることがないため、このような健康リスクを減らすことができます。

*地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所による推計

 

室内や室外に露出する冷暖房機器がなく、間取りの自由度が高い

ルームエアコンと違って、全館空調は室内に露出する機器がないため、インテリアに左右されることがありません。

また部分的に冷暖房をするルームエアコンとは違って、吹き抜けやリビング階段でも室温の調整が可能になり、間取りの自由度も高いことが魅力です。

室外機を何台も置く必要もないので、外観を損ねることもありません。

 

空気をきれいな状態に保つ

花粉やハウスダストに悩んでいたり、免疫力の低い小さなお子さんを持つご家庭では、空気清浄機を置いていることが多いのではないでしょうか。

全館空調には「第1種換気システム」という、常に換気や清浄な空気を保つことができる機能が搭載されていることがほとんどです。

わざわざ空気清浄機を購入する必要がなく、全館空調のシステムでまかなえるのは嬉しいですね。

 

全館空調のデメリットは?

初期費用がかかる

メーカーによって価格差はありますが、全館空調の導入コストは一般的に100〜300万円が相場と言われており、ルームエアコンに比べて初期費用がかかります。

また導入コストだけではなく、点検や修繕などのメンテナンス費用も確認しておきましょう。

 

電気代が高くなる

空調を効かせたい面積の違いや、住宅の機密・断熱性能に左右されるため簡単に比較することはできませんが、家全体の空調を調整する全館空調は、部分的に使用するルームエアコンに比べると、電気代が高い傾向にあります。

 

急な温度変更に向いていない

全館空調は、家全体を快適な温度に保つもの。

急に涼しくさせたり、暖かくさせたりするような、極端な温度変化に対応することは難しいでしょう。

 

空気が乾燥しやすい

ストーブなどの燃焼系の暖房は、水蒸気が発生するため自然と加湿されます。

ただし全館空調の場合は、常時換気がされており、乾燥した空気を取り込んで循環させるために、湿度が上がりにくく、室内の空気が乾燥しやすいのです。

加湿器を利用するなどして、湿度を保つ工夫が必要です。

 

全館空調はやめたほうがいい?後悔しないためのポイント

 

メンテナンスの頻度は?面倒?

全館空調のメンテナンスは、ルームエアコンのフィルター掃除と大きく変わりません。

ルームエアコンは台数分の掃除が必要ですが、全館空調は、換気と機械吸い込みの部分を掃除すれば大丈夫。

月に1回くらいの頻度で行うのが理想とされています。

 

全館空調の寿命はどのくらい?

全館空調の寿命は、白物家電と同様で設計上10年を目安としています。

あくまで目安なので、10年で急に取り替えが必要になる、というわけではありません。

10年という時期をきっかけに、空調の効きが悪くなっていないか様子を見てみましょう。

そして必要であれば、施工会社やメーカーへメンテナンスの相談をしましょう。

 

カビが生えたりしない?対策は必要?

カビは湿度が高いことで生える可能性がありますが、全館空調はどちらかというと乾燥する傾向にあります。

そのため、カビが生える可能性は低いとされています。

 

アフターフォローはどうなってる?

全館空調は工務店やハウスメーカーを通して導入を検討することになりますので、メンテナンスの頻度や、消耗品の交換など、アフターサービスが充実しているかは、導入時に必ず確認しておきましょう。

 

全館空調を導入する際の3つの注意点

 

1.家の断熱性や気密性を高めること

全館空調を導入するときは、家の断熱性や気密性を高めることが重要です。

断熱性が低いと、快適な温度を維持するために常にハイパワーで稼働することになり、電気代が嵩みます。

気密性が低いと、外気に左右されやすく換気も不安定になるため、結露やカビの原因となります。

 

2.アフターフォローがしっかりしている会社を

定期的なメンテナンスが長持ちの要となる全館空調。

導入を検討しているのであれば、アフターサービスが充実している工務店やハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

 

3.高い換気性能も備わっているかどうか

断熱性や気密性以外にも、高い換気性能が備わっているものが理想です。

調理中、キッチンから発生する臭いや、ペットの臭いが気になったことはありませんか?

高い換気性能が備わっていれば、そのような暮らしの中で発生する気になる臭いを短時間で軽減し、効率よく空気環境を整えることが可能です。

 

費用は抑えつつ、安心の実績がある全館空調の家を選ぶなら…

 

全館空調のメリットや注意点は理解したけれど、結局どこに相談をすればいいのだろう…

そのように悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

 

アイフルホームでは、住まいと健康の「いい関係」が育む家づくりに取り組み、全館空調を始め最新のテクノロジーを搭載した「すごい家」を提案しています。

「すごい家」は、費用を抑えつつも全館空調を取り入れた快適な暮らしを実現することが可能です。

 

理由1:窓を開けずに効率よく換気ができる

「すごい家」は、窓を開けなくともCO2の発生をコントロールし、高い換気性能を実現しています。

花粉や黄砂の飛んでいる日は、窓を開けられなくて困ってしまう人も多いと思いますが、「すごい家」であれば、そんな心配は不要です。

窓を開けなくても効率よく空気を循環させて、空気環境を整えてくれます。

 

理由2:優れた脱臭・除菌性能が備わっている

UV-Cと光触媒を搭載した空間除菌脱臭器が、臭気の原因物質・菌・ウイルスを抑制するため、優れた脱臭効果を実現しています。

さらには、室内光で有害物質を除去する高性能フローリング「清潔すこやかフロア」が、床に付着・蓄積する菌・カビ・ウイルス、臭いやVOC(揮発性有機化合物)等を分解。

足元からも、家族の健康や快適さを提供します。

 

理由3:耐震等級3を標準搭載している安心の設計

耐震等級3とは、国土交通省の住宅性能表示制度・耐震等級における最高等級です。

震度6強から震度7程度の揺れに対して、1.5倍の地震力に対しても倒壊しないレベルの設計のことを指しますが、「すごい家」ではこの耐震等級3を標準搭載しています。

 

理由4:停電時でも電気が使える太陽光発電&蓄電池を標準搭載

災害時に停電してしまうと、家にいて安心なはずなのにさまざまな機能が停止して、生活が困難になってしまいますよね。

「すごい家」は太陽光発電に加えて蓄電池も標準搭載しているため、災害時の非常用電力として使える安心性の高い住宅です。

 

すごい家はこちら

 

まとめ

全館空調の家は、室温を24時間365日快適に維持するだけでなく、インテリアや間取りの自由性、家族の健康に繋がる魅力などが判明し、需要が高まっている理由が分かりましたね。

初期費用が高くなる等のデメリットがありますが、この記事を読んで、全館空調のメリットや注意点を把握し、自分たち家族に必要かどうか判断してみてくださいね。

アイフルホーム
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1984 年の創業以来、「より良い家を、より多くの人に、より合理的に提供する」との使命を掲げ、お客様の「良い家に住みたい」というご要望にお応えするため、だれもが安心して家を手に入れられる住宅のフランチャイズチェーンシステムを開発・導入したパイオニアです。
アイフルホームは「子ども目線、子ども基準の家づくり」に取り組んでいます。
また、多様化する生活スタイルに柔軟に対応し、子どもだけでなく、家族みんなの生活を豊かに、快適に過ごせる家をご提案します。

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