二語文とは?いつから話す?出ない時の原因と練習方法は?

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我が子が初めて言葉を発した瞬間は感動的で忘れられないですが、今度はいつ二語文を話すのかとつい期待が高まってしまうものですよね。そこで二語文を話し始める目安の時期や、二語文が出ない原因として考えられること、またその場合の促し方を解説します。

二語文とは?

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二語文とは2つの単語をつなげた文のことです。

「ママ こっち」のような名詞と代名詞や「パパ きた」のような名詞と動詞の組み合わせなどがあります。

二語文になると単語同士の関係性を表すことができるため、一語文の時よりも自分が思っていることを伝えやすくなるといえます。

二語文の例

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要求を伝える

「くつ いや」「ジュース とって」

名詞の後に否定を表す言葉や動詞などをつなげて自分の要求を伝えます。

状態を表現する

「ボール あった」「おはな きれい」

名詞と動詞、または形容詞などを組み合わせて自分が見たものの状態を表現します。

動作を表現する

「こうえん いく」「でんしゃ のる」

名詞と動詞を組み合わせることで動作を表現します。

質問をする

「これ なに?」

この時期は、ものに名前があることがわかり始める時期でもあるとされています。そのため2つの単語を組み合わせて質問をすることもできるようになります。

二語文はいつから話す?平均は?

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二語文を話し始めるのは早い子で1歳半、平均的には2歳前後といわれていますが、個人差があり3歳を過ぎてから話し出す子もいます。

また、指さしをしながら何度も「なに?」と尋ねてくるのもこの頃からです。何度も質問されるとうんざりしてしまうこともあるかもしれませんが、この行動は子供が言葉に興味を持ち、話すことができるようになった証拠です。イライラせずに会話の楽しさを教えてあげたいですね。

二語文を話し始めるまでの言葉の発達の目安は次のとおりですが、発達には個人差もありますのであまり気にしすぎないようにしましょう。

生後2ヵ月頃 クーイング

クーイングとは赤ちゃんが舌を使わずに喉の奥から自分の意思で「あー」「うー」などの音を出す発声のことです。

赤ちゃんが機嫌のよい時に多く発声するといわれています。

生後6ヵ月頃 喃語(なんご)

喃語とは赤ちゃんが発する「ままま」「あぶあぶ」というような複数の音節からなる意味のない言葉のことです。

初期には子音と母音が混ざったような発声で、次第に子音+母音の発声へと成長していくとされています。あやされた時に反応して声が出ることが多いようです。

また、発声に加えて身振り手振りが加わることもあります。

9ヵ月頃 指さし

自分の興味のあるものや方向を指さしするようになります。指さしは動作ですが、言葉の発達にも重要な意味を持っています。

指さしすることで自分が気づいたことや要求を伝えようとするコミュニケーションの役割があるといわれています。

1歳頃 単語(一語文)

1歳頃から「まんま」(ご飯)や「わんわん」(犬)といった、意味を持つ単語(一語文)を口にし始める子が多いようです。

意味を持たない喃語とは違って一語文を話す1歳頃になると言葉の意味を理解し始め、自分の名前が呼ばれているのもわかるといわれています。

周囲の人がその単語に込められた気持ちを理解して答えることでコミュニケーションが成立し、赤ちゃんの伝えたいという気持ちも高まっていくと考えられています。

1歳半~2歳半頃 二語文

2歳頃から「まんま ちょうだい」「わんわん ねんね」といった意味のある言葉が2つ続く二語文を話すようになります。

自分の意思も「いや」「うん」のような言葉で伝えられるようになります。

また、大きい、小さいのような様子を表す言葉や、赤、青、黄色のような色を表す言葉も覚えていきます。

クーイングや喃語などについてはこちらで詳しく解説していますのでご覧ください。

2歳になっても二語文が出ない原因とその対応法は?

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二語文がなかなか出ない時の原因は2つの場合が考えられています。それぞれの場合について、どのように対応したらよいのかも紹介します。

名詞は知っているのに動詞や要求語を覚えていない
二語文は目的語と述語などの2つの単語から成るため、名詞はたくさん知っていても動詞や要求語がわからないと、二語文にはなりません。

動詞や要求語を知らないようなら

  • たべる
  • ねる
  • なく
  • ちょうだい
  • やって
  • だっこ
  • よんで
  • とって

など幼児が日常生活の中でよく使う動詞や要求語を教えてあげましょう。

特に「やって」はいろいろな場面で使える言葉なので、早い時期に教えてあげると便利に使えますね。

要求語は知っているのに名詞を覚えていない

要求語だけしか言わない場合は、覚えている名詞が少ないと思われます。

例えば「ちょうだい」だけ言われたら「何を?」と聞いてあげるとよいでしょう。答えられなければバナナを指さしながら「バナナ? バナナ ちょうだい?」などの質問をしてあげると二語文を促せます。

言葉は五感で覚えるものなので、例えばサンドイッチを食べる時に「パンだよ」「おいしいね」などと教えます。すると目で見て、触って、食べて「これがパンだ」「パンはおいしいんだ」と覚えていくことでしょう。

また「パンは朝ごはんでいつも出てくるもの」などと覚えることができます。日常生活と結びつけて教えるのは新しい単語を覚えるのにとても役立ちますよ。

二語文を話さない子への生活の中での促し方は?

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言葉の発達には個人差があるとはわかっていても、親としては子供のために何かしてあげたいと思いますよね。

子供の言葉は日々の生活の中で育っていくといわれていますので、焦らずにその子のペースに合わせながら生活の中で接し方を工夫してみてくださいね。

積極的に話しかける

子供は言葉を耳から聞いて学習していくので、周囲にいる人が積極的に話しかけることで言葉の発達が促されると考えられています。

身の回りにあるものや子供が興味を持ったものをわかりやすい言葉や表現で説明してあげましょう。子供は目で見たものと耳にした言葉を結びつけて意味のわかる言葉として使うようになっていきます。

言い間違いはさりげなく直す

言葉を覚え始めたばかりの子供は「スプーン」を「プスーン」と言ったり、「ペットボトル」を「ペットボルト」と言ったりといった言い間違いをしますよね。

大人としては間違いが気になって「違うよ、スプーンだよ」などと指摘したくなりますが、厳しく言い間違いを直すと子供が話すことにストレスを感じて話さなくなってしまう可能性もあります。「うん、スプーンね」とさりげなく言い直してあげて、今だけのかわいい言い間違いを楽しみましょう。

先回りしない

子供が何かを言いたいのになかなか言葉が見つからない時、その単語がわかっても先回りして言うのは避けましょう。

大人がいつも先回りしてしまうと、子供は「言わなくてもわかってもらえる」と思ってしまうかもしれません。子供の「伝えたい」という気持ちが育ちにくくなってしまうこともあるので、少し待ってあげるとよいでしょう。

例えばお菓子の入っている戸棚を指さしたら何をしてほしいのか察することはできます。それでもあえて「何をしてほしいの?」「どうしたの?」と質問するようにすると子供は言葉を発して自分の要求を伝えることを覚えていくでしょう。

子供がうまく言葉にできないようなら「おかし ちょうだい」など具体的な言葉を教えると、こういう時はどんな言葉を使えばよいのか理解していきますね。

単語を付け加えて答える

一語文は話すのに二語文はあまり話さないという場合は、子供が一語文で話した時に単語を付け加えて答えてあげるとよいでしょう。

例えば、

  • りんごを見て「りんご」と言ったら「りんご たべる?」「りんご おいしいね」などと付け加えます。
  • 猫を見て「にゃんにゃん」と言ったら「にゃんにゃん ねんね」「にゃんにゃん かわいいね」などと付け加えます。

何かに関心を持っていている時に話しかけることが大切です。大人が子供と同じものを見て声をかけてあげましょう。

1〜2歳はママやパパのマネをしたがる時期なので、たどたどしくてもマネをしながら言葉を覚えていきます。大人がお手本となることで語彙が増えていくと考えられています。

絵本を読み聞かせる
普段から絵本に慣れ親しんでいる子供はより多くの単語を覚える可能性があるといわれています。

繰り返し読んでいる絵本だとすでに内容を知っているので、それに単語を付け加えると二語文を促しやすくなります。

例えばうさぎの絵を見ながら子供が

「うさぎさん」と言ったら

「うさぎさん どうする?」

「うさぎさん はしる!」

のように付け加えていきます。

絵本を読み聞かせている時に子供が発した言葉をくり返すことで、子供はママやパパに自分の言葉が伝わっていると感じることができます。

また絵本の中のイラストを指さしながら「大きい」「小さい」「熱い」「冷たい」「明るい」「暗い」などの形容詞を教えてあげるのもよいですね。

二語文の練習はその子のペースに合わせて

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一般的に二語文を話し始める目安は2歳前後といわれていますが、言葉の発達には個人差があり話し始める時期はその子によって様々です。つい周りと比べて焦ってしまいがちですが、無理に練習させずにその子のペースに合わせて生活の中でやさしく促してあげましょう。

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すずきなおみ
すずきなおみ

小学生男子2人を子育て中のママ。
子どもたちの小学校入学を機に在宅フリーランスに。
現在は子育て記事のほか、アジアエンタメに関わる仕事をするという学生時代からの夢を叶え、中国歴史ものを中心としたアジアドラマ記事も執筆しています。

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