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ウォークインクローゼットの間取り|L字・II型・U型それぞれの使い勝手と広さの目安

河野 由美子 先生
河野 由美子 先生

二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手リフォーム会社で10年以上の勤務を経て独立。  建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

家づくりやリフォームで「ウォークインクローゼットの間取りはどう決めたらいい?」と悩む方は意外と多いのではないでしょうか。子育て中は家族分の衣類や季節物が増えるため、収納の使いやすさで毎日の家事効率が大きく変わります。

この記事では、ウォークインクローゼットの間取りでよく選ばれるL字・II型・U型の3タイプを中心に、それぞれの使い勝手と広さの目安、配置や動線の決め方までやさしく解説します。後悔しないクローゼットづくりのヒントがきっと見つかりますよ。

この記事でわかること

  • ウォークインクローゼットの基本タイプと必要な広さの目安
  • L字・II型・U型それぞれの使い勝手と収納量の違い
  • 寝室・ランドリー・玄関など配置場所別の動線設計のコツ
  • 狭くても使いやすい収納レイアウトの工夫

ウォークインクローゼットの基本と広さの考え方

ウォークインクローゼットは、ただ広ければいいというものではありません。広さと収納量、通路幅のバランスを最初に押さえておくことが、後悔しない間取りづくりの第一歩です。収納スペースを効率よく使いたい方は、こちらも参考にしてみてください。

クローゼット収納のコツ!スペースを2倍活用する方法| Sodate(ソダテ)

ウォークインクローゼットと他のクローゼットの違い

ウォークインクローゼットとは、人が中に入って衣類や荷物を出し入れできる収納スペースのことです。一般的なクローゼットは扉を開けて手前から取り出す形ですが、ウォークインは内部に通路があり、両側や周囲の壁面を収納に使えるのが特徴です。

扉のないオープン収納にすれば換気もしやすく、出し入れもスムーズになります。なお、ウォークスルークローゼットは2箇所に出入口がある回遊型で、家族の動線に組み込みやすい形式です。それぞれの違いを理解して、暮らしに合うタイプを選びましょう。

ウォークインクローゼットのメリットとデメリット

ウォークインクローゼットの最大のメリットは、衣類だけでなくバッグやスーツケース、季節家電まで一括収納できる点です。家族分の衣類をまとめれば、各部屋にタンスを置く必要がなくなり、部屋全体がすっきりします。

一方で通路スペースを確保する分、壁面クローゼットと同じ収納量を確保したい場合、より広い設置面積が必要になるのがデメリットです。狭すぎると使いにくく、広すぎても部屋を圧迫してしまうため、間取り全体のバランスを考慮した上で、家族構成や荷物量に合わせた広さ設定が肝心です。

必要な広さの目安と通路幅の最低寸法

ウォークインクローゼットに必要な広さは、使う人数と収納量によって変わります。以下の表で目安を確認してみましょう。

使用人数 推奨広さ 適したタイプ
1人 2畳程度 I型・L字型
2人 3畳程度 L字型・II型
家族4人以上 4畳以上 U型・ファミリークローゼット

通路幅は最低でも60cm、できれば2人がすれ違える90cm前後を確保すると、朝の支度時間にもストレスがありません。棚の奥行きは40~45cm、ハンガーパイプを棚下に設置するならハンガーに掛ける服の肩幅を考慮して55〜60cm見ておくのが基本です。

用途別に必要な収納量の考え方

収納量を考えるときは、まず手持ちの衣類や荷物を「ハンガー収納するもの」「畳んで棚にしまうもの」「ケースに入れるもの」に分けて整理します。一般的にハンガーパイプ1mあたり約25〜30着の衣類が掛けられるとされています。

子育て中の家庭では、子ども服のサイズアウトや季節物の入れ替えも頻繁です。少し余裕を持たせた収納計画にしておくと、ライフスタイルの変化にも対応しやすくなります。

L字・II型・U型それぞれの使い勝手と広さの目安

ここからは、ウォークインクローゼットで代表的な3タイプ、L字型・II型・U型の特徴を詳しく見ていきましょう。それぞれに向き不向きがあるので、家族の使い方に合うものを選んでください。衣類の量や種類に合わせた収納方法を考えるなら、こちらもおすすめです。

服の収納テクニック5選!タイプ別・季節別の整理術| Sodate(ソダテ)

L字型の構造と使い勝手

L字型型は、隣り合う2面の壁をL字に使って収納を配置するレイアウトです。コーナー部分を活用することで、I型より収納量が増え、通路にもゆとりが生まれます。

使いやすさと収納力のバランスが良く、2人で使うのにちょうどいいのがL字型の魅力です。短い辺にハンガー、長い辺に棚や引き出しを配置するなど、用途別のゾーニングもしやすい形式と言えます。

L字型のおすすめの広さと収納量の目安

L字型は3畳(約4.86㎡)程度が最も効率的とされています。2畳タイプと比べて約1.5倍の収納量を確保できる可能性があり、コストと収納力のバランスに優れた選択肢です。

ただしコーナー部分はデッドスペースになりやすいため、回転式のハンガーや専用のコーナー棚を取り入れる工夫が必要です。コーナーの隅まで有効活用ができるかどうかでL字型の使い勝手は大きく変わります。設計段階から具体的な収納方法を決めておきましょう。

II型の構造と使い勝手

II型は通路を挟んで左右両側の壁に収納を配置するレイアウトです。両面に収納があるため収納量を増やしやすく、限られたスペースでも多くの荷物をしまえます。

ただし広さによっては通路が狭くなりやすく、複数人で同時に使うのは難しい傾向があります。1人で使うことが中心で、収納量を最優先したい人に向いているレイアウトです。

II型のおすすめの広さと収納量の目安

II型は2畳以上、できれば3畳(約4.86㎡)あると通路幅90cm前後が確保でき、使いやすさと収納量を両立できます。2畳の場合は通路が60〜70cmと狭くなるため、片側を奥行きの浅い棚にするなどの工夫が必要です。

左右で使い分けると衣類の管理もしやすくなります。子育て中は片側を子ども用にするなど、家族の成長に合わせた使い方もできるでしょう。

U型の構造と使い勝手

U型(コの字型)は、出入口がある壁以外の3面の壁をU字に使う最も収納力の高いレイアウトです。3面すべてを収納に使えるため、大量の衣類や荷物をすっきり収められます。

家族全員の衣類を一括管理するファミリークローゼットとして最適な形式です。広さは必要ですが、家中の収納を集約できるため、各部屋がすっきりするメリットも大きいですよ。

U型のおすすめの広さと収納量の目安

U型は4畳(約6.48㎡)以上が目安です。家族4人以上なら4.5〜6畳ほどあると、季節物や来客用の寝具まで余裕を持って収納できます。中央に島型の引き出し収納を置く「アイランド型」にして、複数の側面から出し入れできる仕様にすれば、畳んだ服の一時置きや身支度スペースとして活用できるだけでなく収納スペースの増量が可能です。

他のタイプより収納箇所が多い分、出し入れに必要な作業スペースも広く必要となるため、間取り全体への影響も大きくなります。リビングや寝室の広さとのバランスを見ながら検討しましょう。

各型の向き不向きと住宅パターン別のおすすめ

各タイプの特徴を一覧で比較しました。ご家庭の優先順位に合わせて選んでみてください。

タイプ 必要な広さ 収納量 同時使用 向いている家庭
I型 2畳〜 1人暮らし・荷物少なめ
II型 2畳〜 収納量重視・主に1人で使用
L字型 3畳〜 2人・バランス重視
U型 4畳〜 ◎◎ 4人以上・ファミリー収納

マンションリノベーションなら省スペースのI型やL字型、注文住宅で広さに余裕があるならU型のファミリークローゼットや寝室と隣接させたウォークスルー型が人気ですよ。

ウォークインクローゼットの配置と動線を決めるポイント

ウォークインクローゼットの間取りは、形だけでなく「家のどこに置くか」も重要です。配置と動線を工夫すれば、毎日の家事や身支度がぐっとラクになります。家族の暮らしに合う間取り全体の考え方については、こちらの記事が参考になります。

注文住宅の間取りの決め方は?家族タイプ別のおすすめ間取りをご紹介| Sodate(ソダテ)

寝室・ランドリー・玄関の接続のポイント

寝室に隣接させると、起床後の着替えがスムーズです。ランドリールームと直結させれば「洗う→干す→しまう」が一直線になり、洗濯動線が大幅に短縮されます。玄関に接続するパターンは、帰宅後すぐにコートやバッグを片付けられて、リビングに荷物を持ち込まずに済みます。

家族の生活パターンを書き出して、どの動線を優先するかを決めるのが配置決定のコツです。共働き家庭なら、ランドリー直結型が家事時短に効果的でしょう。

通路幅と動線で使いやすさを確保する方法

通路幅は使い勝手を左右する重要な要素です。1人で使うなら60cm、家族がすれ違ったり掃除機をかける動作を楽に行ったりしたいなら90cmが目安です。

ウォークインクローゼットの使い勝手は、内部でいかに出し入れや着替えなどがスムーズにできるかという動線設計にも左右されます。棚のサイズや設置高さ、U型の場合は島となる収納キャビネットのサイズや形状・設置位置など、収納物の量や内容と照らし合わせながらよく検討して決めましょう

扉の種類と開閉方式で間取りを活かす工夫

扉の選び方でも使い勝手が変わります。引き戸は開閉スペースを取らず、隣接する家具配置の自由度が高まります。開き戸はしっかり閉まるため防虫・防塵に有利ですが、開閉スペースが必要です。開閉スペースをコンパクトにできる折れ戸は、引き戸の扉を収めるだけの壁面が確保できない場合におすすめです。

扉なしのオープンタイプは換気がしやすく、出し入れも最速です。扉付きの場合よりも湿気がこもりにくいメリットもありますが、リビングや玄関などから内部が見える位置だと生活感が出やすい点に注意しましょう。寝室内の独立スペースなら扉なしでも違和感なく使えます

設備の配置で失敗しないポイント

ウォークインクローゼットで意外と見落とされがちなのが設備計画です。以下のポイントを設計段階で必ずチェックしましょう。

  • 換気扇または窓を設けて湿気とカビを防ぐ
  • 人感センサー付き照明で両手がふさがっていても点灯できるようにする
  • コンセントを1〜2箇所設置し、衣類スチーマーや掃除機の充電に対応させる

特に湿気対策は重要で、衣類の傷みやカビ発生を防ぐためにも換気経路の確保は必須です。北側の壁面に配置する場合は結露にも注意してください。

狭い間取りを広く使う収納レイアウトと家具選び

限られたスペースでも、収納の工夫次第で使い勝手は大きく向上します。ハンガーパイプは上下2段にすると、ジャケットやシャツなど短い丈の衣服の収納量が約2倍になりますし、可動棚を採用すれば季節やライフスタイルの変化に応じて調整できます。

収納ケースは奥行きを揃えて統一感を出すと、見た目もすっきりし内部の移動もスムーズです。「使う頻度」で収納場所をゾーニングし、よく使うものは目線〜腰の高さ、使用頻度の低いものは上部や下部に配置するのが鉄則です。狭くても工夫次第で十分快適に使えますよ。

よくある質問

Q. ウォークインクローゼットは何畳あれば十分ですか?

A. 使用人数によって異なりますが、1人なら2畳、2人なら3畳、家族4人以上なら4畳以上が目安です。収納したい荷物の量や、季節家電・スーツケースなどの大物も収納する場合は、それぞれ0.5〜1畳プラスして計画すると安心です。

Q. ウォークインクローゼットとウォークスルークローゼットはどちらが便利ですか?

A. 動線重視ならウォークスルー、収納量重視ならウォークインがおすすめです。ウォークスルーは2箇所の出入口があるため家族の回遊動線に組み込みやすく、ウォークインは最大3面を収納に使えるため収納力に優れます。家族構成や生活動線、収納物の種類と量、設置位置などを考慮して選びましょう。

Q. ファミリークローゼットを作るときの注意点は?

A. 家族全員が使う前提なので、通路幅90cm以上の確保と、人別・用途別のゾーニングが重要です。子どもの成長に合わせて棚の高さを変えられる可動棚を採用したり、ランドリールームと直結させて家事動線を短縮したりする工夫が後悔を防ぎます。

Q. ウォークインクローゼットでよくある後悔ポイントは?

A. 「狭すぎて使いにくい」「換気が悪くカビが生えた」「コンセントがなく不便」などが代表的な後悔ポイントです。設計段階で収納する物を具体的にリストアップし、換気・照明・コンセントの設備計画や調湿機能を持つ壁材の採用なども忘れずに検討しましょう。

まとめ

ウォークインクローゼットの間取りは、L字型・II型・U型それぞれに向き不向きがあります。L字はバランス重視で2人に、II型は収納量重視の1人使いに、U型は家族全員のファミリークローゼットに最適です。広さは使用人数と荷物量から逆算し、通路幅は最低60cm、できれば90cm以上を確保しましょう。

配置場所も重要で、寝室・ランドリー・玄関のどこに接続するかで毎日の家事効率が変わります。換気・照明・コンセントなどの設備計画も忘れずに、家族の暮らし方に合った間取りを選んでくださいね。

この記事のまとめ

  • ウォークインクローゼットはL字・II型・U型から家族構成と荷物量で選ぶ
  • 通路幅は最低60cm、すれ違うなら90cm以上を確保する
  • 収納する荷物を具体的にリストアップしてから間取りを決める
  • 換気・照明・コンセントの設備計画も設計段階で忘れずに検討する

こうした日々の生活習慣に加えて、家族が安心して過ごせる住環境を整えることも、子どもの健やかな成長を支える大切な要素です。アイフルホームが展開するFAVOでは、「家も、人生も、自由が一番がプレミアム」をコンセプトに、一人ひとりの現在のご希望に寄り添うだけでなく、生涯コストを抑え、将来のライフスタイルの変化までを見据えた住まいを提案しています。家事動線や掃除のしやすさまで考え抜いた間取りで、毎日の暮らしを楽にする住まいを実現できます。より快適でストレスフリーな暮らしを叶えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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