赤ちゃんの成長過程の中で、お座りができるようになる瞬間は親にとって大きな喜びの一つです。それまで寝ているかママやパパに抱っこされているかだった赤ちゃんが、自分で座って周りを見渡せるようになる姿は感動的ですよね。しかし「うちの子はまだお座りできないけど大丈夫かな」「練習させた方がいいのかな」と不安を感じているママ・パパも多いのではないでしょうか。
この記事では、赤ちゃんのお座りの時期や前兆、練習方法、そして遅い場合や早い場合の対処法まで、子育て中のママ・パパが知りたい情報を詳しく解説していきます。
赤ちゃんのお座りとは?発達段階を理解しよう

お座りは赤ちゃんの成長における重要なマイルストーンの一つです。正しく理解することで、わが子の成長を適切にサポートできるようになります。
お座り(腰すわり)の定義
お座りとは、赤ちゃんが自力で座った姿勢を保つことができる発達段階を指します。単に座らせれば座れるという状態ではなく、自分の力で姿勢を維持できることが重要なポイントです。
医学的には「腰すわり」とも呼ばれ、赤ちゃんの腰や背中の筋力が十分に発達したことを示すサインでもあります。お座りができるようになると、両手が自由に使えるようになり、遊びの幅が一気に広がります。また、視界が変わることで新しい刺激を受け取れるようになり、赤ちゃんの世界が大きく広がる転換点となるのです。
お座りに必要な身体の発達
赤ちゃんがお座りできるようになるには、いくつかの身体的な発達が必要です。まず第一に、首がしっかり座っていることが前提となります。首すわりができていないと、座った姿勢で頭を支えることができません。次に、腰や背中の筋力が十分に発達していることが重要です。
これらの筋肉が発達することで、重力に逆らって上半身を起こした状態を維持できるようになります。さらに、バランス感覚も必要な要素の一つです。座った状態で体の重心を保ち、前後左右に倒れないようにコントロールする力が求められます。これらの発達要素は互いに関連しており、一つずつ段階的に育っていくものです。
お座りがもたらす発達への影響
お座りができるようになることで、赤ちゃんの発達は大きく前進します。まず視覚面では、今まであおむけで天井を見ていた赤ちゃんが、座ることで視点が高くなり、周囲を見渡せるようになります。この視点の変化により、高さを感じることができるようになり、空間認識能力が発達します。
運動面では、両手が自由に使えるようになることで、おもちゃを持ったり操作したりする機会が増え、手指の発達が促されます。認知面でも、座った姿勢で周囲を観察できることで、物の位置関係や距離感を学習する機会が増えます。お座りは単なる姿勢の変化ではなく、赤ちゃんの総合的な発達を促す重要なステップなのです。
赤ちゃんのお座りはいつから?月齢別の発達段階

お座りの発達には個人差がありますが、一般的な目安を知っておくことで、わが子の成長を見守る参考になります。
生後6〜7ヶ月:支えありお座り期
生後6〜7ヶ月頃になると、多くの赤ちゃんが支えがあればお座りできるようになります。この時期は、ママやパパが赤ちゃんの腰や背中を支えることで、短時間座った姿勢を保つことができます。まだ一人では座れませんが、座った姿勢を体験することで必要な筋力やバランス感覚が徐々に育っていきます。
赤ちゃんは座った姿勢で周囲を見渡すことに興味を示し始め、この新しい視点を楽しむようになります。ただし、この時期はまだ不安定なので、クッションなどで周囲を囲んで安全対策をしておくことが大切です。長時間座らせると疲れてしまうので、様子を見ながら無理のない範囲で練習していきましょう。
生後8〜9ヶ月:両手支え期
生後8〜9ヶ月頃には、両手を前について体を支えながらのお座りが可能になります。この段階では、赤ちゃんは背中を丸めた姿勢で座り、両手を床につけてバランスを取ります。生後8ヶ月の時点では約半数の赤ちゃんがまだお座りを完全には習得していません。つまり、この時期にお座りができなくても焦る必要はまったくありません。
両手で支える期間は、一人でバランスを取るための重要な練習期間となります。徐々に片手を離して遊べるようになり、最終的には両手を離しても座れるようになっていきます。この時期も転倒のリスクがあるので、周囲の安全確認は引き続き必要です。
生後9〜10ヶ月:安定したお座り期
生後9〜10ヶ月になると、支えなしでも安定してお座りができるようになります。背中を伸ばして座れるようになり、長時間その姿勢を保つことも可能になります。生後9〜10ヶ月頃には約9割以上の赤ちゃんがお座りできるようになり、生後10〜11ヶ月にはほとんどの赤ちゃんが支えなしでお座り可能となっています。
この時期になると、座った姿勢から態勢や向きを変えることもできるようになり、自由度が大きく増します。両手を使っておもちゃで遊んだり、お座りの状態からずりばいやはいはいの姿勢に移行したりと、動きのバリエーションも豊かになります。ただし、動きが活発になる分、転倒や落下のリスクも高まるため、安全対策はしっかり継続しましょう。
お座りの前兆となるサインと準備段階

赤ちゃんがお座りできるようになる前には、いくつかの前兆となる行動が見られます。これらのサインを知っておくことで、お座りの準備が整っているかを判断できます。
寝返りができるようになる
お座りの前兆として最初に現れるのが寝返りです。あおむけの状態からうつぶせになる動作ができるようになることは、お座りに必要な筋力が発達してきたサインとなります。寝返りをすることで、腰や背中の筋肉が鍛えられ、お座りに必要な基礎体力が育っていきます。
多くの赤ちゃんは生後4〜6ヶ月頃に寝返りができるようになり、その後しばらくしてからお座りへと進んでいきます。寝返りを頻繁にするようになったら、お座りの準備が着々と進んでいると考えてよいでしょう。ただし、寝返りができてもすぐにお座りできるわけではありませんので、焦らず見守ることが大切です。
過去の記事では寝返りについて詳しく説明しています。ぜひ、参考にしてみてください。
寝返りはいつから始まる?赤ちゃんのサポート方法や注意点とは! | Sodate(ソダテ)
ずりばいの動きが見られる
ずりばいは、下半身を床につけたまま腕の力で前進する動作です。この動きができるようになることも、お座りの重要な前兆の一つです。ずりばいには腕や肩、背中の筋力が必要で、これらの筋肉はお座りにも使われます。ずりばいを繰り返すことで、自然とお座りに必要な筋力とバランス感覚が養われていきます。
興味深いのは、ずりばいとお座りの順序には決まりがないということです。ずりばいが先に出る赤ちゃんもいれば、お座りを先にする子もいます。どちらが先でも正常な発達の流れであり、順番に正解はありません。赤ちゃんそれぞれの発達の道筋があることを理解しておきましょう。
過去の記事ではずりばいについて詳しく説明しています。ぜひ、参考にしてみてください。
ずりばいはいつから?前兆はある?練習方法なども解説 | Sodate(ソダテ)
引き起こしに反応するようになる
赤ちゃんの両手を持って優しく引き起こそうとしたときの反応も、お座りの準備状態を知る手がかりになります。お座りの準備が整ってくると、引き起こしに対して自分で頭を持ち上げようとしたり、腕に力を入れて起き上がろうとしたりする反応が見られます。この反応は、赤ちゃんの筋力と意欲の両方が育っていることを示すサインです。
ただし、無理に引き起こすことは避け、赤ちゃんが自然に反応するかどうかを確認する程度にとどめましょう。焦って練習させようとするのではなく、赤ちゃん自身の準備が整うのを待つ姿勢が大切です。
座らせたときの姿勢の変化
赤ちゃんを座らせたときの姿勢にも、発達の段階が表れます。最初は完全に支えていないと倒れてしまいますが、徐々に支える力が減っても姿勢を保てるようになります。背中が丸まっていた状態から、少しずつ背筋が伸びるようになってくるのも成長のサインです。
また、座らせたときにすぐに横に倒れていたのが、数秒でも姿勢を保てるようになったり、前に手をついてバランスを取ろうとしたりする様子が見られるようになります。これらの小さな変化を見逃さず、赤ちゃんの成長を見守ることが、適切なサポートにつながります。
お座りの練習方法と注意すべきポイント

お座りの練習は、赤ちゃんの発達を促す効果的な方法ですが、無理なく楽しく進めることが何より大切です。段階的なアプローチと安全対策について詳しく見ていきましょう。
段階的な練習ステップ
お座りの練習は、赤ちゃんの発達段階に合わせて段階的に進めることが効果的です。最初のステップは、ママやパパがしっかり支えた状態でのお座り体験です。赤ちゃんの腰を両手で支えながら、数秒から数十秒程度座った姿勢を保ってみましょう。
この段階では、座った視点で周囲を見る経験を積むことが目的です。次のステップでは、背中にクッションなどを置いて軽めの支えで座らせてみます。徐々に支えを減らしていき、赤ちゃんが自分でバランスを取れるようになるのを待ちます。そして、両手を前についた姿勢でのお座りを練習し、最終的には支えなしで座れるように導いていきます。各段階で赤ちゃんの様子をよく観察し、嫌がったり疲れた様子を見せたりしたら、すぐに休憩を入れることが重要です。
練習時の環境づくりと安全対策
お座り練習を行う環境は、安全性を最優先に整えましょう。まず、練習する場所は柔らかいマットやカーペットの上など、転倒しても衝撃が少ない場所を選びます。赤ちゃんの周囲には、授乳クッションや座布団などを円形に配置し、倒れても頭を打たないようにします。近くに角のある家具や硬い物がないことを確認し、必要であれば一時的に移動させましょう。
お座り練習中は絶対に赤ちゃんから目を離さず、いつでも支えられる距離にいることが大切です。また、練習時間は短めに設定し、赤ちゃんが飽きたり疲れたりする前に終わらせるようにします。最初は1日に2〜3回、各回数分程度から始め、徐々に時間を延ばしていくとよいでしょう。
楽しみながら進める工夫
お座りの練習は、遊びの延長として楽しく進めることが重要です。座った姿勢で遊べるおもちゃを用意し、赤ちゃんの興味を引きつけましょう。お気に入りのガラガラや音の出るおもちゃを目の前に置くことで、自然と座った姿勢を保とうとする意欲が生まれます。ママやパパが向かい側に座って手遊びをしたり、歌を歌ったりするのも効果的です。
「上手に座れたね」「すごいね」などの声かけをたくさんすることで、赤ちゃんは座ることが楽しい経験だと認識していきます。決して無理強いせず、赤ちゃんが楽しんでいる様子が見られる範囲で続けることが大切です。嫌がるときは潔くやめて、別の遊びに切り替えましょう。お座り練習はストレスではなく、親子のふれあいの時間であるべきなのです。
過去の記事では子どもの褒め方と子育てのポイントについても詳しく説明しています。ぜひ、参考にしてみてください。
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やってはいけない練習方法
お座り練習には、避けるべき方法もあります。まず、腰が座る前に無理やり座らせることは絶対に避けましょう。赤ちゃんの筋力や骨格の発達が不十分な状態で無理に座らせると、体に負担がかかり、発達に悪影響を及ぼす可能性があります。また、バンボなどのお座り補助具を長時間使用することも推奨されません。短時間の使用は問題ありませんが、長時間使うと自分でバランスを取る力が育ちにくくなります。
「早くお座りさせなければ」という焦りから過度な練習を強いることも、赤ちゃんの自然な発達を妨げる要因となります。赤ちゃんが明らかに嫌がっているのに練習を続けたり、泣いているのに無理に座らせたりすることも避けるべきです。発達には個人差があることを理解し、わが子のペースを尊重する姿勢が何より大切です。
お座りが早い場合・遅い場合の対処法
赤ちゃんの発達には大きな個人差があり、お座りの時期も赤ちゃんによって異なります。早い場合と遅い場合、それぞれの特徴と対処法を理解しておきましょう。
お座りが早い場合の特徴と対応
一部の赤ちゃんは、生後5ヶ月頃からお座りができるようになることがあります。これは決して異常なことではなく、その子の発達のペースです。早くお座りできることは、体幹の筋力や運動機能の発達が比較的早いことを示していますが、それが必ずしも全体的な発達の優位性を意味するわけではありません。
早い時期にお座りができるようになった場合も、他の発達段階と同様に、安全対策をしっかり行いながら見守ることが大切です。早くお座りできるようになると、その分転倒のリスクも早まるため、周囲の安全確認や目配りはより重要になります。また、お座りが早いからといって、他の発達も早いとは限りません。はいはいや歩行など、他の発達段階については標準的なペースで進むことも多いので、全体的な発達を見守る姿勢を保ちましょう。
お座りが遅い場合の見極めと対応
生後10ヶ月を過ぎてもお座りができない場合、ママやパパの不安は大きくなるかもしれません。しかし、生後10〜11ヶ月でも数%程度の赤ちゃんはまだお座りができていません。つまり、この時期にお座りができなくても、必ずしも発達に問題があるわけではないのです。まずは焦らず、赤ちゃんの全体的な発達状況を観察することが大切です。
お座り以外の発達、例えば寝返りやずりばい、あやすと笑う、音に反応するなどの様子はどうでしょうか。これらの発達が順調であれば、お座りは単に時間がかかっているだけかもしれません。ただし、1歳を過ぎてもお座りができない、他の発達面でも遅れが気になる、赤ちゃんの体が極端に柔らかいまたは硬いなどの気になる点がある場合は、かかりつけの小児科医や保健師に相談することをおすすめします。
発達の個人差を理解する
赤ちゃんの発達には、本当に大きな個人差があります。お座りだけでなく、首すわり、寝返り、はいはい、歩行など、すべての発達段階において、赤ちゃんそれぞれのペースがあります。一般的な目安は参考程度にとどめ、わが子の発達を他の赤ちゃんと比較しすぎないことが大切です。発達の早い遅いは、その子の個性の一部であり、将来の能力や成長と直接的な関係はありません。
お座りが遅かった赤ちゃんでも、その後の発達は標準的またはそれ以上のペースで進むことがよくあります。逆に、お座りが早かった赤ちゃんが、他の発達では標準的なペースということもあります。大切なのは、赤ちゃん一人ひとりの発達の道筋を尊重し、焦らず見守ることです。
まとめ
赤ちゃんのお座りは、生後6〜10ヶ月頃に習得する重要な発達段階です。寝返りやずりばいなどの前兆が見られた後、段階的に発達していき、最終的には安定したお座りができるようになります。
お座り練習は、段階的に進め、赤ちゃんが楽しめる範囲で行うことが大切です。無理強いせず、安全対策をしっかり行いながら、遊びの延長として取り組みましょう。お座りが早い場合も遅い場合も、それぞれの赤ちゃんの個性として受け止め、焦らず見守る姿勢が重要です。
お座りができるようになると、赤ちゃんの世界は大きく広がります。両手を使った遊びや、新しい視点からの観察を通じて、赤ちゃんはさまざまなことを学んでいきます。この大切な成長の時期を、安全に配慮しながら、親子で楽しく過ごしていきましょう。
赤ちゃんのこうした成長のひとつひとつを見守る毎日が、子育てのやりがいであり、同時に忙しさでもあります。そんな子育て期の暮らしをもっと快適にするためには、住まいの工夫も大切です。アイフルホームでは、赤ちゃんや子どもの成長に寄り添った「キッズデザイン」の視点から、安全で片付けやすく、育児がしやすい住まいをご提案しています。毎日の育児がもっとスムーズに、家族みんなが笑顔になれる住まいづくりを考えてみませんか?






