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リビングのキッズスペースの作り方|散らからない間取りと収納のアイデア集

リビングのキッズスペースの作り方
目次
河野 由美子 先生
河野 由美子 先生

二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手リフォーム会社で10年以上の勤務を経て独立。  建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

リビングにキッズスペースをつくりたいけれど、「おもちゃが散らかって片付かない」「せっかくのリビングが子ども部屋みたいになってしまう」と悩んでいませんか。子育て中の親御さんにとって、リビングは家族みんながくつろぐ場所であると同時に、子どもを見守りながら一緒に過ごせる大切な空間です。

この記事では、散らかりにくいリビングのキッズスペースの作り方を、間取りの考え方から収納アイデアまで一気に整理してお伝えします。新築やリフォームを検討中の方はもちろん、今のリビングを工夫したい方にも役立つ内容です。

この記事でわかること

  • 散らかりにくいキッズスペースの間取りの考え方
  • 子どもが自分で片付けられる収納の仕組み
  • 狭いリビングでもスッキリ見せる工夫
  • 成長に合わせて変えられる柔軟な計画方法

また、子育てがしやすく家族みんなが快適に過ごせる住まいづくりの間取りについては、こちらをご参照ください。

【第4回レポート】「子育てにやさしい間取り編」| Sodate(ソダテ)

リビングのキッズスペースの作り方

リビングにキッズスペースをつくるときは、子どもが安心して遊べることと、大人がくつろげることの両立がポイントになります。家全体の動線や視線、家具の高さや床材まで、いくつかの視点で計画するとうまくいきやすいです。

遊びゾーンと生活動線をしっかり分ける

キッズスペースをリビングの真ん中に置くと、家族の通り道とおもちゃが重なって、毎日ストレスを感じやすくなります。ソファからテレビまでの動線、キッチンからダイニングへの動線、玄関からリビングへの動線など、よく通るラインを最初に書き出してみるのがおすすめです。

遊びゾーンはリビングの「端」に寄せて、通路幅は50〜60cm程度を確保するのが目安になります。壁沿いや窓際、ソファの背面側など、家族の流れを邪魔しない場所を選ぶと、おもちゃが出ていても生活がスムーズに回ります。

見守りしやすい視線と安全対策を優先する

キッチンに立ったときやダイニングで作業しているときに、子どもの様子が自然に視界に入る位置を選ぶと安心感が高まります。子どもの様子が把握できる高さの棚で区切る「セミオープン」のレイアウトなら、視線は通しつつゾーン分けができて便利です。

また、コンセントの位置やテレビ台の角、観葉植物の鉢など、小さな子どもにとって危険になりそうなものがないかのチェックもしておきましょう。コーナーガードや滑り止めマットを併用すると、より安心して遊ばせられます。コンセントは子どもが触れやすい位置にあるだけに、汗や唾液が付いた手で触ると感電事故につながる恐れがあるため、キッズスペースの位置を決める際に周辺にないか確認してください。

年齢に合わせて家具を選ぶ

子どもの成長スピードはとても速く、0歳のころと小学生になってからでは、必要な空間も家具もまったく違います。最初から造作棚でガチガチに固めてしまうと、数年後に「使いにくい」と感じる原因になりがちです。

未就学のうちはプレイマットと低めのオープン棚、小学生になればカウンターデスクと収納棚というように、家具ベースで入れ替えていく前提で考えると失敗が減ります。段差は小さな子がつまずきにくい高さに抑え、ハイハイ期はフラットな床面を広く取る配慮も大切です。

防音と掃除のしやすさを考えた床材にする

キッズスペースは飲みこぼしやお絵描きの汚れ、細かいおもちゃの落下が日常茶飯事です。マンションの場合は、ジョイントマットやコルクマット、ラグなどを敷くと、防音性とクッション性が上がって、下の階や近隣への音の心配も減ります。

掃除のしやすさで言えば、洗えるラグや拭き取りやすいビニール素材のマットがおすすめです。フローリングの上に直接置く家具は脚付きタイプを選ぶと、ロボット掃除機が入りやすく日々の掃除が楽になります。

おもちゃによる傷防止や防音のために敷くプレイマットやラグの下、フローリング等の床の正しいお手入れ方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。

床の掃除と汚れの落とし方!素材別のお手入れ方法とキレイを保つコツ| Sodate(ソダテ)

散らからない間取りにする設計のコツ

「片付けてもすぐ散らかる」原因の多くは、間取りや収納の位置にあります。新築やリフォームのタイミングなら、設計段階で「散らからない仕組み」を組み込むことができます。今の住まいでも、家具配置を見直すだけでかなり変わるかもしれません。

モノの定位置を間取り段階で決める

家づくりで失敗しやすいのは、生活シーンを想像しないまま間取りを決めてしまうことです。「おもちゃはここ」「絵本はここ」「ランドセルはここ」と、モノの定位置を間取り図に書き込んでから設計を進めると、必要な収納量と位置が明確になります。

使う場所のすぐ近くに収納をつくる「適所収納」が散らからない最大のコツです。リビングで遊ぶおもちゃはリビング収納、外遊びの道具は玄関収納というように、行動とセットで考えましょう。

また、リビング全体が散らからないためのコツについては、こちらの記事も役に立ちます。

片付けのコツとは?部屋をいつも綺麗にキープするための3ステップ| Sodate(ソダテ)

一時置き場と収納導線を短くする

子育て家庭で意外と重要なのが「一時置き場」の存在です。保育園バッグ、習い事の道具、その日着る予定の服など、すぐにしまうほどではないけれど置き場所が必要なものは毎日たくさん発生します。

リビングの一角にカウンターやオープン棚を設けておくと、こうしたモノたちが床やソファに散らばるのを防げます。収納導線は短いほど続けやすく、3歩以内で片付く配置を意識すると、子どもも自然と協力してくれるようになります。

デッドスペースを使って収納容量を確保する

リビングの収納量を増やすには、デッドスペースの活用が効果的です。リビング階段の下、テレビボード周りの壁面、ソファ背面の壁、出窓の下など、見落としがちな場所が意外とたくさんあります。

下記の表に、リビングで活用しやすいデッドスペースと使い方の例をまとめました。

場所 活用方法 収納するもの
リビング階段の下 引き出し収納や扉付き収納 大型おもちゃ・季節もの
テレビボード周り 壁面収納や造作棚 絵本・小物おもちゃ
ソファ背面 背面カウンター 勉強道具・文房具
窓下 ベンチ収納 おもちゃ・ブランケット

間仕切りやスキップフロアで収納と遊びを両立する

少し広めのリビングがある場合や、新築のタイミングなら、スキップフロアや小上がりの畳コーナーを検討するのも一つの方法です。段差の下を引き出し収納にすれば、大容量の収納スペースが生まれます。

畳コーナーはお昼寝やおむつ替え、子どもの遊び場としても活躍します。リビングと完全に仕切らず、ゆるくゾーン分けすることで、開放感を保ちながら子ども専用の居場所をつくれます。可動式の間仕切りや本棚を使えば、成長に応じて空間の使い方を変えやすくなります。

収納のアイデアで毎日が片付くリビングに

間取りが整っても、収納の仕組みが子どもに合っていなければ片付きません。ここからは、毎日無理なく続けられる収納のアイデアを具体的に紹介します。「子ども自身が片付けられる」ことを基準に選ぶのがポイントです。

子どもが戻しやすい低めの収納をつくる

子どもが片付けを嫌がる理由の多くは、「収納が使いにくい」ことにあります。手の届かない高さの棚や、重い扉、細かく仕切られた収納は、大人でも面倒に感じるものです。

子どもの目線と手の届く高さに、仕切りのないオープンボックスを置くのが基本になります。腰の高さくらいまでの棚にカラーボックスやワイヤーバスケットを並べて、ポイポイ入れるだけで片付くようにしましょう。3〜4歳でも自分で出し入れできるシンプルさが大切です。

子どもが自発的に「使ったら元の場所へ戻す」というお片付けの習慣を身につけるためのアプローチとして、こちらのアイデアを取り入れてみるのもおすすめです。

一人でできるようになる!モンテッソーリ教育×お片付け| Sodate(ソダテ)

ボックスとラベリングで出し入れを簡単にする

「どこに何を入れるか」が一目でわかると、子どもは驚くほどスムーズに片付けられるようになります。文字が読めない時期は、写真やイラスト、色分けを使ったラベリングがおすすめです。

例えば青いボックスには車のおもちゃ、赤いボックスにはブロック、黄色いボックスにはぬいぐるみといった具合に、見た目で判断できる仕組みにします。人形の服や細かいパーツはチャック付き袋にまとめておくと、紛失防止にもなります。

見せる収納は見栄えと収納量を両立する

絵本やおしゃれな木のおもちゃ、北欧風の人形などは、あえて「見せる収納」にしてインテリアの一部にしてしまうのがおすすめです。表紙が見える絵本棚や、ウォールシェルフを使えば、ディスプレイ感覚で飾れます。

見せる収納にする際は、置くアイテムの色味やトーンを統一すると、ごちゃつき感が抑えられます。子どもが好きなキャラクターものは別の隠す収納にしまい、リビングに出すものはナチュラル系で揃えるなどの工夫で、おしゃれな雰囲気を保てます。

隠す収納で生活感を抑える

来客時や、リビングをすっきり見せたい瞬間に活躍するのが、扉付きの「隠す収納」です。サイドボードやテレビボードに扉付きの収納スペースがあると、おもちゃや学用品をまとめて目隠しできます。

普段はオープン棚で使い、夜や来客時だけ扉付き収納に一時避難させる運用にすると、子どもの使いやすさと大人の見た目の両立がしやすくなります。布製のカゴにラベルをつけて、棚の中で分類しておけば、扉を開けたときもごちゃつきません。

収納付き家具や多機能家具を活用する

狭いリビングでは、家具一つひとつに複数の役割を持たせるのが鉄則です。下記のような多機能家具を上手に取り入れると、収納量を確保しながら床面積を広く使えます。

  • 収納付きソファやオットマンで、ブランケットやおもちゃを隠す
  • キャスター付きワゴンで、遊ぶ場所と片付け場所を自由に移動する
  • 昇降式テーブルで、お絵描きから食事まで一台でこなす

軽くて持ち運びやすいキャスター付き収納は、子ども自身がワゴンを押して片付け場所まで運べるのも大きなメリットです。重ねられる収納ケースを選んでおけば、使わないときにコンパクトにまとめられます。

おもちゃの厳選と定期的な見直しルールを作る

どんなに優れた収納をつくっても、モノの量が多すぎれば必ずあふれます。収納を増やす前に、まずは持ち物の総量を見直すことが大切です。「収納できるスペースがなくなったら見直しのサイン」とルールを決めておくと、自然と適量を保てます。

新しいおもちゃが家に入ったら古いものを一つ手放す「ワンインワンアウト」の習慣を取り入れることで、子どもと一緒に選別する機会を持つことができ、モノを大切にする気持ちや判断力も育ちます。季節の変わり目や誕生日、年末などのタイミングで定期的に見直しましょう。

また、おもちゃの総量を増やしすぎない工夫として、こちらの記事を参考に、購入する段階から散らかりにくいおもちゃを厳選しておくことも効果的です。

未就学児のママ必見!リビングが散らかりにくいおもちゃ選びとは| Sodate(ソダテ)

よくある質問

Q. 狭いリビングでもキッズスペースは作れますか?

A. はい、作れます。壁沿いに低めの棚を置くだけでも立派なキッズスペースになります。キャスター付きの収納や重ねられるボックスを活用すれば、使わないときにコンパクトにまとめられるので、6畳程度のリビングでも十分に対応可能です。床にラグやプレイマットを敷くだけでも、ゾーン分けの効果があります。

Q. キッズスペースは何歳まで必要ですか?

A. 一般的には小学校低学年くらいまでがリビングのキッズスペースを活用する時期ですが、学習スペースとして用途を変えれば、その後も長く使えます。未就学期は遊び中心、小学生以降はリビング学習の場として、家具や収納の中身を入れ替えていくのがおすすめです。最初から固定の造作にせず、家具で柔軟に対応できるよう計画しておきましょう。

Q. 子どもが片付けてくれないのですが、どうしたらいいですか?

A. 収納が子どもの目線や手の届く高さになっているか、まず見直してみてください。仕切りが多すぎる収納や、フタが重い収納は子どもにとって負担になります。オープンボックスにラベルや写真を貼って、ポイポイ入れるだけで片付く仕組みに変えると、3〜4歳でも自分で片付けられるようになるかもしれません。おもちゃの量が多すぎないかも合わせて確認してみましょう。

まとめ

リビングにキッズスペースをつくるときは、まず大人がくつろげるリビング全体を優先したうえで、端の一角を子どもの居場所として確保するのが現実的です。動線を乱さず、親の目が届く場所を選び、成長に合わせて変えられる家具ベースの計画にしておくと長く快適に使えます。

散らからない仕組みのカギは、子ども自身が片付けられる収納の高さと分かりやすさにあります。ラベリングや色分け、オープンボックスを上手に使い、おもちゃの量を定期的に見直す習慣を取り入れましょう。今日からできる小さな工夫を積み重ねて、家族みんなが心地よく過ごせるリビングを育てていってください。

この記事のまとめ

  • キッズスペースはリビングの端に寄せ、動線を確保する
  • 子どもの目線と手の届く高さに収納をつくる
  • モノの定位置を決めて、適所収納を意識する
  • >おもちゃの量を定期的に見直し、適量を保つ

子どもを見守りながら家族みんなが心地よく過ごせるリビングをつくるには、キッズスペースの位置だけでなく、遊びやすさや片付けやすさ、成長後の使い方まで見据えて間取りを考えることが大切です。アイフルホームが展開するFAVOでは、「家も、人生も、自由が一番がプレミアム」をコンセプトに、一人ひとりの現在のご希望に寄り添うだけでなく、生涯コストを抑え、将来のライフスタイルの変化までを見据えた住まいを提案しています。家事動線や掃除のしやすさまで考え抜いた間取りで、毎日の暮らしを楽にする住まいを実現できます。より快適でストレスフリーな暮らしを叶えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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