「太陽光発電をつけると電気代って本当に安くなるの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。子育て中は在宅時間も長くなりがちで、毎月の電気代は家計の大きな悩みの種になりますよね。太陽光発電と電気代の関係は、家族構成や暮らし方によって変わるため、実際の数字を知りたいと思う方がほとんどです。
この記事では、太陽光7.6kW・蓄電池11kWhを備えたZEH仕様の家で実際に暮らした一年分の電気代データを公開します。月ごとのリアルな金額と、電気代が変わる理由をわかりやすくお伝えしますので、家づくりやリフォームの参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 太陽光発電と蓄電池で電気代が抑えられる仕組み
- 太陽光・蓄電池付きの家のリアルな一年分の電気代
- 季節や暮らし方で電気代が変わる理由
- 電気代を左右する料金単価や売電のポイント
太陽光発電の家は電気代が安くなる?
太陽光発電を載せた家は、うまく使えば電気代を大きく抑えられます。ただし「載せれば必ずゼロになる」わけではなく、暮らし方との相性が大切です。まずは仕組みから見ていきましょう。
太陽光発電と蓄電池で電気代を抑える仕組み
太陽光発電は、屋根のパネルで晴天時の昼間に電気をつくる設備です。つくった電気を自分の家で使うことを自家消費と呼び、この割合が高いほど電力会社から買う電気(買電)が減り、電気代が下がります。
さらに蓄電池を組み合わせると、昼間につくった電気の余りをためて夜に使えます。自家消費を増やして買電を減らすことが、電気代削減の中心になる考え方です。売電に頼るより、自分で使い切る発想がこれからの主流といえます。
太陽光発電や蓄電池だけでなく、断熱・省エネ性能や将来の維持費まで含めて住まい全体の性能を考えたい方は、高性能住宅の特徴や長期的なコストの考え方をまとめたこちらの記事も参考になります。
高性能住宅の特徴とは?賢い家づくりで長期的な満足を得る方法| Sodate(ソダテ)太陽光発電の電気代が決まるポイント
同じ設備でも、電気代は家庭によって大きく変わります。理由は、電気の使い方や暮らし方が一軒ごとに異なるからです。特に影響が大きい要素を、あらかじめ知っておくと安心です。
以下は、太陽光発電のある家で電気代を左右する主なポイントをまとめたものです。自分の家庭に近い条件を思い浮かべながら読んでみてください。
| 要素 | 電気代への影響 | ポイント |
|---|---|---|
| 家族人数 | 使用量が増える | 人数が多いほど買電も増えやすい |
| 在宅時間 | 昼の自家消費に直結 | 昼に在宅だと自家消費しやすい |
| 太陽光容量 | 発電量を左右 | 容量が大きいほど発電が多い |
| 蓄電池容量 | 夜の買電を左右 | 大きいほど夜に使える電気が増える |
住宅の断熱性能が電気代や冷暖房効率にどう関わるのか詳しく知りたい方は、高気密高断熱住宅のメリット・デメリットを解説したこちらの記事もご参照ください。
高気密高断熱の住宅の特徴|メリット・デメリットや独自アンケート結果を解説| Sodate(ソダテ)蓄電池で電気を夜も活用
子育て中の家庭では、朝晩に家事や入浴が集中し、電気の使用が夜にかたよりがちです。太陽光だけでは夜に発電できないため、この時間帯は電力会社から買う電気に頼ることになります。
そこで役立つのが蓄電池です。昼にためた電気を夜に回せば、単価の高い(削除)夜間の買電を減らせます。停電時にも電気が使えるため、小さなお子さんがいる家庭の停電対策としても心強い存在です。
太陽光発電の電気代を一年分公開
ここからは、実際に太陽光と蓄電池を備えた家で暮らした一年分の電気代を公開します。数字を見ることで、太陽光発電を導入した場合の実際の電気代がイメージしやすくなります。こちらの金額はある一定条件下での実数値のため、金額を保証するものではない点にはご留意ください。
太陽光7.6kW・蓄電池11kWhのZEH仕様
今回ご紹介するのは、2024年に引き渡しを受けたSさん邸です。高断熱のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)であり、断熱性能を示すUA値は0.42と高く、太陽光7.6kW・蓄電池11kWhを搭載しています。
4人家族のSさん邸では、キッチンにガスを使い、エアコンはリビング用と寝室用の2台を設置しています。夫は外勤、妻は在宅勤務のため、日中も在宅してエアコンや照明を毎日使用しています。エアコンは日中はリビング、夜間は寝室を中心に稼働させ、真冬や真夏だけ2台を同時に使うのがこの家の暮らし方です。断熱性能が高いため、少ない台数のエアコンでも家全体を快適に保ちやすいのが特徴です。
間取りや設備、実際の暮らしの様子については、こちらの記事で詳しく紹介しています。家づくりを検討する際の参考として、ぜひご覧ください。
アイフルホームのママ社員が書く✎家づくりリアルレポート Vol.10 最終回 〜WEB内覧会 part2~| Sodate(ソダテ)月ごとの電気代
実際の月ごとの電気代を見てみましょう。以下は一年分の請求額と、太陽光や蓄電池を導入する前の住まいでの電気代を比較した表です。差額を見ると効果がよくわかります。
| 月 | 導入前の電気代 | 導入後の電気代 |
|---|---|---|
| 1月 | 12,000円 | 5,164円 |
| 2月 | 16,000円 | 2,525円 |
| 3月 | 12,000円 | 5,130円 |
| 4月 | 6,000円 | 2,672円 |
| 5月 | 5,000円 | 834円 |
| 6月 | 5,000円 | 1,375円 |
| 7月 | 6,000円 | 1,531円 |
| 8月 | 7,000円 | 1,974円 |
| 9月 | 6,000円 | 1,365円 |
| 10月 | 5,000円 | 699円 |
| 11月 | 6,000円 | 1,586円 |
| 12月 | 10,000円 | 1,573円 |
年間の合計で見ると、導入前は約9万6,000円だったのに対し、導入後は約2万6,400円まで下がりました。一年で7万円近くも電気代が抑えられた計算になり、暮らしの快適さと家計のゆとりを同時に実感できています。
電気代が高い月と安い月
データを見ると、電気代には季節ごとの波があることがわかります。もっとも高いのは1月の5,164円、もっとも安いのは10月の699円で、その差は7倍以上にもなりました。
高くなるのは暖房を使う冬場、安くなるのは冷暖房が控えめで発電量も安定する春や秋です。夏の8月も1,974円と低めに収まっており、日射量が多く発電量が増えることが電気代の抑制につながっていると考えられます。
太陽光発電の電気代が変わる理由
同じ家でも月ごとに電気代が変わるのはなぜでしょうか。その理由には、いくつかのはっきりした理由があります。順番に見ていきましょう。
季節による発電量の違い
太陽光発電の発電量は、季節によって大きく変わります。日射量が多く日照時間の長い春から夏にかけては発電量が増え、自家消費でまかなえる割合が高まります。
反対に冬は日照時間が短く、太陽の高度も低いため発電量が落ちます。今回のデータでも、発電が伸びる春や秋に電気代が安くなり、発電が落ちる冬に高くなる傾向がはっきり表れています。太陽光の効果は季節で変動することを覚えておきましょう。
暮らし方による使用量の違い
電気の使い方も、電気代を大きく左右します。特に昼間にどれだけ電気を使えるかが重要で、在宅時間が長い家庭ほど自家消費を増やしやすくなります。
洗濯や食洗機、掃除機といった消費電力の大きい家電を、発電している昼の時間帯に寄せると効果的です。子育て中は日中の在宅時間が長くなりやすいため、こうした工夫が電気代削減にそのまま結びつきます。
冬の暖房・加湿器による電気使用量
冬に電気代が上がる大きな理由が、暖房と加湿の電力です。今回ご紹介した家では、冬の湿度が30%ぎりぎりまで下がり、加湿器を一日中稼働させていました。
加湿器は種類によって消費電力が大きく、機種によっては月数千円ほどかかることもあります。暖房に加えて加湿の電力が重なることで、冬場の使用量が押し上げられるのです。とはいえ断熱性の高い家では暖房効率がよく、高い住宅性能が冬の電気代を抑える土台になっている点は見逃せません。
冬場の暖房による電気使用量を抑えるために、快適さと節電を両立しやすい暖房の設定温度の目安を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
暖房の設定温度は何度にすれば快適かつ節電になる?目安を解説| Sodate(ソダテ)電気料金単価と売電価格
電気代は、電力会社から買う電気の単価と、余った電気を売る売電価格のバランスでも決まります。近年は買う電気の単価が売電価格を上回る傾向にあり、電気を売るより自分で使い切る自家消費のほうが得になりやすい状況です。
そのため、契約している電気料金プランを見直したり、昼の発電を無駄なく使う工夫をしたりすることが、家計にとって大切になります。以下に、電気代を抑えるために意識したい使い方のポイントをまとめました。
- 消費電力の大きい家電は発電量の多い昼間に使う
- 蓄電池にためた電気を夜間の使用に回す
- 家庭の使用量に合った電気料金プランを選ぶ
これらを意識すると、同じ設備でも太陽光発電による電気代の削減効果を最大限に引き出せます。設備任せにせず、暮らし方とセットで考えることが賢い節約への近道です。
よくある質問
Q. 太陽光発電をつければ電気代はゼロになりますか?
A. 完全にゼロになるとは限りません。今回のデータでも毎月数百円から5,000円程度の電気代が発生しています。発電量の落ちる冬や、夜間の使用が多い家庭では買電が発生するため、ゼロを前提にせず「大きく抑えられる」と考えるのが現実的です。
Q. 蓄電池は本当に必要ですか?
A. 夜間の電気使用が多い家庭ほど効果を感じやすい設備です。昼につくった電気を夜に回せるため、単価の高い(削除)夜間の買電を減らせます。加えて停電時の備えにもなるため、小さなお子さんがいる家庭では安心材料としても役立ちます。導入費用と削減効果のバランスを見て判断しましょう。
Q. 冬に電気代が高くなるのはなぜですか?
A. 冬は日照時間が短く発電量が落ちる一方、暖房や加湿器で電気使用量が増えるためです。今回ご紹介した家でも1月から3月に電気代が高くなりました。ただし断熱性能の高い家なら暖房効率がよく、冬場の電気代の上昇を抑えられます。
まとめ
太陽光発電と蓄電池を備えた家では、昼につくった電気を自家消費し、夜は蓄電池でまかなうことで電気代を大きく抑えられます。今回の一年分のデータでは、導入前と比べて年間7万円近い削減につながりました。
一方で、電気代は季節の発電量や暮らし方、暖房や加湿の使い方によって変わります。設備だけに頼らず、昼に電気を使う工夫や高い住宅性能を組み合わせることが、快適さと節約を両立させる鍵になります。
この記事のまとめ
- 太陽光と蓄電池で自家消費を高めると電気代を大きく抑えられる
- 電気代は季節・暮らし方・住宅性能によって変動する
- 自分の家庭に近い条件の実例で電気代の目安をつかむ
- 家づくりやリフォームの際は資料請求や相談で具体的に検討する
太陽光発電や蓄電池を上手に活用して電気代を抑えることに加え、住宅性能にもこだわった住まいづくりは、家計の負担を減らしながら家族が快適に暮らすための大切なポイントです。 アイフルホームが展開するFAVOでは、「家も、人生も、自由が一番がプレミアム」をコンセプトに、一人ひとりの現在のご希望に寄り添うだけでなく、生涯コストを抑え、将来のライフスタイルの変化までを見据えた住まいを提案しています。家事動線や掃除のしやすさまで考え抜いた間取りで、毎日の暮らしを楽にする住まいを実現できます。より快適でストレスフリーな暮らしを叶えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。






