お風呂は毎日使う場所だから、できるだけ清潔にしておきたいですよね。でも「お風呂掃除は面倒」「きれいにするのに時間がかかる」とお悩みのご家庭も多いのではないでしょうか。特に子育て中は、なかなかまとまった掃除時間が取れないこともあります。
実はお風呂掃除も、正しい手順と便利なグッズを使えば、思っているよりずっと簡単に、しかも時間をかけずにできるんです。この記事では、忙しいママでも無理なく続けられるお風呂掃除の基本手順から、掃除術、時短につながる便利グッズまで徹底解説します。
お風呂掃除の基本手順
お風呂掃除は順番に正しく行うことで、効率よく汚れを落とせます。まずは基本の5ステップから見ていきましょう。
1. 準備と換気から始める
お風呂掃除で最初に行うべきは換気です。浴室は密閉空間なので、掃除中の洗剤の刺激から身を守るためにも換気扇を回しましょう。これは湿気対策にもなります。
また、掃除をスムーズに進めるために、必要な道具や洗剤を事前に準備しておくことも重要です。ゴム手袋は肌荒れを防ぐだけでなく、熱いお湯での掃除も可能にするので必須アイテムです。
掃除前には浴室を軽く使う程度に温めておくと、汚れが落ちやすくなります。特に冬場は少し暖かい状態にしておくと、掃除効率がアップします。
2. 小物類を取り外してつけ置き洗い
シャンプーボトルやバスチェア、シャワーヘッドなど、外せるパーツは最初に取り外します。これらは酸性洗剤を水で薄めた液に浸けておくことで、汚れが自然と浮いてきます。
排水口のヘアキャッチャーやフタも忘れずに外して洗いましょう。髪の毛や石けんカスがたまりやすい場所です。つけ置き中に他の場所を掃除することで、時間を有効活用できます。
つけ置き液は、市販の浴室用洗剤でも良いですが、クエン酸水や重曹水でも代用可能です。石けんカス対策には酸性のクエン酸、皮脂汚れにはアルカリ性の重曹と使い分けると効果的です。
3. 浴室全体に水やお湯をかける
本格的な掃除の前に、浴室全体にシャワーで水またはお湯をかけましょう。これによって表面のホコリや汚れが流れ、その後の洗剤の効果がアップします。
特にお湯を使うと汚れが浮きやすくなるので、可能であればお湯がおすすめです。冷たい水より温かいお湯の方が、皮脂汚れや湯垢は落ちやすくなります。
シャワーを持っていない場合は、バケツにお湯を入れて浴室全体に掛けていく方法でも構いません。この時、天井から床に向かって水をかけると効率的です。
4. 正しい洗剤選びとこすり洗い
汚れの種類によって使用する洗剤を使い分けることが大切です。一般的な掃除には中性洗剤、石けんカスには重曹などのアルカリ性洗剤、水垢やウロコ汚れにはクエン酸などの酸性洗剤が適しています。
洗剤を塗布したら、適切な道具でこすり洗いします。広い面積はスポンジやブラシ、細かい部分や隙間は古歯ブラシが便利です。特に目地や蛇口の根元など細部は汚れがたまりやすいので丁寧に洗いましょう。
上から下へ洗うのがコツです。天井、壁、浴槽、床の順で掃除すると、汚れが下に流れて効率的です。浴槽は湯垢が付きやすいので、専用のクリーナーを使うとラクに落とせます。
5. すすぎと乾拭きで仕上げ
洗剤をしっかりすすぐことは、カビ予防の観点からも重要です。洗剤が残っていると、そこから新たな汚れが付着しやすくなります。
すすいだ後は、水滴をスクイージーで切ると水垢防止に効果的です。さらに、マイクロファイバークロスなどで乾拭きをすれば、カビの発生を抑制できます。特に目地や隅など湿気がたまりやすい場所は念入りに拭きましょう。
最後に、外しておいた小物類を洗って元に戻せば完了です。この時、小物の裏側や接続部分もしっかり乾かしてから戻すことがポイントです。
お風呂の場所別掃除方法
お風呂は場所によって汚れの種類や掃除方法が異なります。効率的に掃除するために、場所別のポイントを押さえましょう。
浴槽の湯垢・水垢対策
浴槽は入浴剤の色素や皮脂、水垢など様々な汚れが付着します。特に水垢は放置すると頑固になるので、早めのケアが大切です。
浴槽掃除手順としては、まず湯垢を落とすために浴槽全体を温めておくと効果的です。その後、クエン酸スプレーを吹きかけて10分ほど放置し、柔らかいスポンジでこすれば湯垢や軽い水垢も落としやすくなります。
頑固な水垢には、クエン酸を布に含ませて貼り付ける方法も効果的です。15分ほど放置すれば、こすらなくても水垢が浮いてきます。仕上げにしっかりすすいで乾拭きをしましょう。
鏡のウロコ取りテクニック
浴室の鏡は水滴が乾いてウロコ状の水垢になりやすい場所です。一度付いたウロコ汚れは通常の掃除では落ちにくくなります。
鏡のウロコ取りには酸性洗剤が効果的です。クエン酸水やお酢を使った手作り洗剤でも十分効果があります。新聞紙を丸めて酸性洗剤をつけ、円を描くようにこすると鏡が驚くほど輝きます。
日常的なケアとしては、使用後にスクイージーで水滴を切っておくだけでもウロコ汚れの発生を大幅に抑えられます。また、市販の撥水スプレーを定期的に使用すると、水滴が付きにくくなりメンテナンスが楽になります。
排水口の詰まり・臭い対策
排水口は髪の毛や石けんカスがたまりやすく、放置すると悪臭や排水不良の原因になります。週に1回はヘアキャッチャーを外して掃除しましょう。
排水口の掃除方法は、まずヘアキャッチャーに絡まった髪の毛を取り除き、本体は重曹とお酢で洗います。排水トラップも外して洗えると理想的ですが、難しい場合は市販のパイプクリーナーも効果的です。
日々のケアとして、使用後に熱めのお湯を流すだけでも石けんカスの蓄積を防げます。また、週に一度、重曹を排水口に振りかけてその上からお酢を注ぎ、10分後に熱湯を流すと、パイプ内部の汚れも分解できます。
天井・壁のカビ対策
浴室の天井や壁は湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所です。カビは健康にも悪影響を及ぼすので、定期的なケアが必要です。
お風呂カビ対策の基本は湿気を残さないこと。入浴後は必ず換気扇を回し、できれば窓も開けて30分以上換気しましょう。カビが発生しやすい梅雨時期は特に注意が必要です。
カビには塩素系漂白剤が効果的です。スプレーした後は10分以上放置し、その後水で洗い流します。ただし、塩素系洗剤は刺激が強いので、必ず換気をしながら使用し、他の洗剤と混ぜないよう注意しましょう。
浴室の天井掃除は、高所かつ湿気の多い場所での作業となるため、正しい方法と道具選びが重要です。以下の記事では、浴室を含む家中の天井掃除の方法について、場所別に詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
天井の掃除はこれで解決!簡単・安全なホコリ取り方法 | Sodate(ソダテ)
便利なお風呂掃除グッズと活用法
適切な掃除グッズを使えば、お風呂掃除が格段に楽になります。効率アップにつながる便利グッズをご紹介します。
時短を叶える必須アイテム
お風呂掃除を時短で済ませるためには、効率的な道具選びが重要です。以下はおすすめの時短お風呂グッズです。
- スクイージー:使用後に水切りするだけで水垢を予防できる優れもの
- マイクロファイバークロス:吸水性が高く、乾拭きに最適
- 伸縮可能なブラシ:立ったまま天井や高い壁も掃除できる
- バスブラシ:浴槽の曲面にフィットして効率よく汚れを落とせる
- スポンジ(硬さ違いのもの):用途に合わせて使い分けられる
特にスクイージーは使い方も簡単で、お風呂上がりに壁や鏡の水滴を切るだけで翌日の掃除が格段に楽になります。
プロおすすめの掃除アイテム
掃除をもっと効率よくしたい方に向けて、清掃のプロが実際に使っているおすすめアイテムをご紹介します。これらを活用すれば、家庭でもプロ級の仕上がりが期待できます。
- メラミンスポンジ:水だけで頑固な汚れも落とせる万能アイテム
- ナイロンたわし:こびりついた汚れに効果的だが、傷をつけないよう注意
- シリコンブラシ:柔らかく細かい部分も掃除しやすい
- 専用スプレー洗剤:目的別に使い分ける(カビ用、水垢用など)
- 高吸水性マイクロファイバータオル:プロは仕上げ拭きに愛用する定番アイテム
プロは道具を目的別に使い分けることで効率を上げています。たとえば浴槽の曲線部分にはカーブしたブラシ、直線部分には平らなワイパーというように、場所に合わせた道具選びがポイントです。
掃除用具の収納方法についても合わせて知りたい方は、以下の記事が参考になります。
掃除用具の収納アイデア7選!スッキリと使いやすく | Sodate(ソダテ)
こすらない洗剤の活用法
「こすらない洗剤」は、スプレーして放置するだけで汚れを分解してくれるので、忙しい子育て世代の強い味方です。使い方のコツを押さえれば、掃除時間を大幅に短縮できます。
これらの洗剤は泡タイプと液体タイプがあり、泡タイプは壁や天井など垂直面に、液体タイプは浴槽など水平面に適しています。使用時は「横向きでサーッ」とスプレーする方法が推奨されており、ムラなく効率的に洗剤を広げられます。
洗剤を塗布したら必ず指定の時間待つことがポイントです。時間を短縮しようとすぐに流してしまうと効果が半減します。その間に他の場所を掃除するなど、時間を有効活用しましょう。
重曹・クエン酸の活用術
エコで安全な掃除には、重曹とクエン酸の活用がおすすめです。両方とも安価で手に入り、用途に合わせて使い分けることで様々な汚れに対応できます。
重曹お風呂掃除のポイントは、アルカリ性である重曹が油汚れや石けんカスに効果的なこと。ペースト状にして浴槽や壁に塗り、軽くこすると汚れが落ちやすくなります。特に排水口の臭い消しにも効果的です。
一方、クエン酸活用法としては、水垢やウロコ汚れに対する効果が高いことが挙げられます。水100mlに対してクエン酸小さじ1杯程度の割合で溶かし、スプレーボトルに入れて使うと便利です。鏡や蛇口の水垢に吹きかけて放置すれば、こすらなくても汚れが浮いてきます。
お風呂掃除の時短テクニック
毎日のお風呂掃除を続けるためには、時短テクニックを身につけることが大切です。効率的に掃除する方法を見ていきましょう。
毎日のお手入れ方法
毎日のお手入れを習慣化することで、大掃除の頻度や手間を大幅に減らせます。たった5分の簡単お風呂リセット術を実践してみましょう。
入浴後に家族の最後の一人が行うのがベストです。まず、シャワーで浴室全体の石けん成分を流し、次にスクイージーで壁や鏡の水滴を切ります。最後に換気扇を回しておくだけでも、カビや水垢の発生を抑えられます。
入浴中のついで掃除もおすすめです。お湯に重曹やクエン酸を適量加えると、入浴しながら浴槽の皮脂汚れをゆるめることができます。ただし、肌が敏感な方や小さなお子さんがいる場合は、念のため使用を控えるか、事前にパッチテストを行うなどの注意が必要です。安全を確認したうえで使えば、入浴と掃除が同時にできる便利な方法です。
週1回の効率的な掃除手順
毎日のメンテナンスに加えて、週に1回は少し本格的な掃除をすることで、お風呂の清潔さを保てます。効率的な手順を押さえましょう。
まず、浴室を温めた状態で始めるのがコツです。次に、上から下への順番で掃除します。洗剤は浴槽や壁など素材に合った場所に先に吹きかけておき、天井から順に掃除していくと効率的です。
排水口は週1回のお手入れが理想的です。ヘアキャッチャーを取り外して髪の毛を捨て、重曹とお酢で洗浄します。このとき、排水口に重曹を振りかけてからお酢を注ぐと、発泡反応で内部の汚れも浮かせられます。
浴室換気のコツ
浴室の換気は、カビ対策の要です。適切な換気方法を知っておくことで、掃除の手間を大幅に減らせます。
入浴後は最低30分は換気扇を回しましょう。可能であれば、窓やドアも少し開けておくとより効果的です。換気扇だけだと完全に乾かすには時間がかかるため、窓がある場合は15分程度開けておくと良いでしょう。
季節によって換気の方法を変えるのもポイントです。冬場は浴室が冷えすぎないよう、短時間で集中的に換気する方が効率的です。一方、梅雨時など湿度が高い時期は、乾燥機能付きの浴室換気扇を活用するか、除湿機を一時的に浴室に置くという方法も効果的です。
換気扇の掃除についても忘れずに行うことが重要です。掃除方法については、以下の記事が参考になります。
換気扇掃除のコツ!油汚れを簡単に落とす方法とオススメ頻度 | Sodate(ソダテ)
やってはいけない掃除法
効率的な掃除を心がけるあまり、逆効果になってしまう方法もあります。NGポイントを押さえて、ムダな労力を省きましょう。
まず、違う種類の洗剤を混ぜることは絶対にやめましょう。特に塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜると有毒ガスが発生して危険です。また、洗剤を規定量以上使っても効果は上がらず、すすぎに時間がかかるだけです。
洗剤を吹きかけてすぐに流してしまうと、十分な効果が得られないことがあります。どんな洗剤にも適切な作用時間があるので、説明書通りの時間を置きましょう。さらに、研磨剤入りのクレンザーで浴槽をこすると、表面に傷がついて逆に汚れが付着しやすくなることもあります。
まとめ
お風呂掃除は正しい手順と適切なグッズを活用することで、驚くほど簡単になります。基本の5ステップ「準備と換気」「小物のつけ置き洗い」「全体に水をかける」「洗剤選びとこすり洗い」「すすぎと乾拭き」を押さえ、場所ごとの特性に合わせた掃除方法を実践しましょう。
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