子ども部屋のおもちゃはどうやって収納したらいいですか?とご質問をいただくことがあります。
子どものものは成長するにつれ持ち物が変わるため、持ち物に合わせて片付けを行い収納することが大切です。今回は年代ごとの持ち物の変化や収納グッズ、子どもが片付けたくなる仕組みなどをお伝えします。
乳児期〜幼稚園期の子ども部屋収納の特徴とコツ
おもちゃ類が多いので大きめの収納を
おもちゃ類が多く、片付けの際は大きめの収納グッズを準備しましょう。お部屋がない場合でも、子ども専用のおもちゃ収納を作ってあげることがおすすめです。
我が家でも子ども専用の収納棚を準備したところ大喜びしていました。自分で整えはじめたり、自分の好きなおもちゃを選んで収納する様になりました。
収納場所を子どもの目線の高さに
幼稚園や保育園のグッズなどは自分でも準備しやすいように、収納できる場所を子どもの目線の高さにすることで、自分でお支度ができる様になってきます。例えば、ハンガーラックを置いてカバンをかけておくと自分で用意をできるようになります。
小学校の子ども部屋収納の特徴とコツ
おもちゃ収納から教材収納へ
小学生になると、学年が上がるにつれておもちゃはグッと減りますが、教科書や学校教材などの勉強道具が増えます。収納に限りがある場合は、おもちゃの入っていた収納を片付け、空いたスペースに教材を入れるなどの工夫が必要になります。
収納力のある学習机がおすすめ
学習机を購入する場合は子どもの学校用品などを収納することが可能になります。机の引き出しに文具やプリントなどを収納したり椅子の下にランドセルを収納するなど、一箇所にまとめることが可能です。一箇所にあることで探し物が減り、片付けもしやすくなります。
中学校の子ども部屋収納の特徴とコツ
持ち物と収納場所の見直しを
小学校に比べると教科書や部活の道具が増えるので、小学校の時よりもより収納場所が必要になるかもしれません。歴代の子どものものを『まだ使うかも』と残してしまうことで収納に限界がきて溢れてくる様になるので、持ち物の見直しが必要です。
収納場所は分散させず一箇所に
収納は分散させないことが大切です。あちこちに収納してしまうと探す際に「あっちに置いたかな?こっちに置いたかな?」と確認する場所が多いため時間がかかります。一箇所にすることで「ここを探せば見つかる」という状態が叶います。
子ども部屋におすすめの収納グッズは?
おもちゃ収納におすすめなのが大きめの収納ケースです。特に小さい子どもは収納テクニックが不要なものが片付けやすいです。収納が大きいと箱に物を入れるだけで片付けが完了するのでおすすめです。
小さいおもちゃ、文房具などの小物類は引き出しにお菓子の空き箱で仕切りをつけると収納しやすく、引き出しの中でもバラバラになりません。収納のポイントとして「一つの箱に一つのカテゴリー収納」が小さい頃は特におすすめです。
例えば、おままごとグッズのみの箱、ブロックのみの箱などと分けることで、片付けがしやすくなります。次に遊ぶ際にも探し物がなく遊び始めることができます。
おすすめの収納グッズは?
小さい頃はつまづいてぶつかった時などを考えるとソフトケースや布の入れ物が安全です。そのほかには、無印のポリエステル綿麻混ソフトボックスや、やわらかポリエチレンケースがおすすめです。蓋を付けることができ、上に重ねることができるので便利です。
カラーボックスにおすすめの収納ケースは、ニトリの収納ケース Nインボックス(W) レギュラー ホワイトはカラーボックスにピッタリ収まるサイズです。
出典:ニトリ
収納グッズを買うタイミングは?
片付けが終わってからをお勧めしています。なぜかというと片付けが終わるまでは、ものの量が決まらないので、片付け前に買ってしまうと収納グッズが余ってしまうこともあります。それを防ぐために、残したものの量がわかってから収納グッズを購入することをおすすめしています。
収納グッズは、できるだけ同じ形、色を揃えると、収納した際に、統一感があり、見た目にもスッキリします。ものの量がわかっている方が揃えやすいです。「カラーボックスのこの棚に収納ケースを使いたい!」というような明確な目的がある場合は、先に購入しても大丈夫です。
お部屋の収納にもよりますが、クローゼットや押入れにおすすめの収納家具は、引き出しタイプの収納があると収納力がUPします。子どもの洋服も畳むことで収納力がUPするので、かける収納に限界が来たときは畳んでみてください。
子どもが片付けたくなるような仕組み
子どもが自分から片付けたくなるような収納の工夫は、やはり収納のしやすさにあります。入れるだけ、置くだけで片付けが完了するのが理想です。ワンアクションで完了するため、お子様だけでも簡単に片付けができるようになります。
もしも、これをこのケースに入れて、次にこのカゴに入れて・・・とアクションが多いと億劫になってしまいます。ケースがパンパンなため収納にテクニックが必要だったり手間がかかる場合、大人でも片付けが後回しになりませんか?
そして子どもだけで片付けができるようにするために大事なことは、ものの量を把握すること。そのために、一度全出しの片付けをしましょう。(こんまりメソッドでは『片付け祭り』と呼んでいます)
片付け祭りの方法
- 持っているものを全部出して、全体量をチェック
- ときめきチェック
- チェックが終わった後は、収納
子どもにはどれがときめく?と聞いてもなかなかわかりにくいので、
『この中で1番のものはどれかな?』『どれが可愛い?』『どれがかっこいい?』
などの声がけで選びやすくなります。(成長にもよりますが、3歳頃から物が選べる様になると言われています。)
このステップを踏むことで、その後の日常の片付けがグッと楽になります。
収納する時はケースにラベリングをすると、片付けやすくなります。写真を貼ったり、イラストを描いたり、文字を書いたりして収納の場所を決めてあげましょう。
子どもが片付けを進んでしてくれる様になるには?
片付けを進んでやる様になるためには、『褒める』がおすすめです。子どもが片付けていたら、すかさず褒めます。
『片付けてくれて、助かるよ。』『片付けてくれて嬉しいな。』
とアイメッセージで伝えることで、子どもも嬉しくなり、また片付けようという気持ちになります。
我が家では、少しでも片付けをしていたら、すかさず 褒めるを繰り返したことで最近は、自分から片付けができる様になりました。今では『片付けて』と声をかけなくてもご飯の前、寝る前に片付けをしてくれる様になりました。
子どもが疲れている際には、『ママと競争しよう!』と一緒に片付けることもありますが、収納場所が決まっていると、片付けもしやすく、そこまで時間もかからないので、一緒に片付けることも苦にならなくなりました。
まとめ
子どもは成長に合わせて持ち物などが変わっていくので、定期的な見直しが必要です。子ども部屋は子どもにとって楽しく居心地良い空間であるのはもちろんですが、自分でできる力をつける自立心を育てる場所でもあります。大きくなるにつれて、子どもと相談しながらお部屋作りができるといいですよね。
そこでポイントになるのが、
- まずは全体のものの量の把握、必要なものを残す
- 収納場所は分散させない
- 物ごとの収納場所を決める
- 自分のお部屋がある時は、なるべく自分のお部屋に置いておく
です。子ども部屋作りの参考になれれば嬉しいです。
最後に、アイフルホームでは「子どもとの時間や空間を大切にした家づくり」をテーマに『キッズデザイン』という住まいをご提案しています。お子様にとって安全で、家族みんなが快適に過ごせる暮らしに興味を持たれましたら、こちらから詳細をご覧ください。