ゆっくり過ごすための家がカビ臭いとストレスですよね。カビ臭い部屋で過ごしていると、自分自身や家族の健康を害する恐れもでてきます。
そこで、部屋がカビ臭くなる原因やカビが発生しやすい場所、カビの発生を防ぐための対策や予防法を解説します。
部屋がカビ臭い原因は?

カビは湿気がある場所やホコリが溜まっている場所に発生します。特にジメジメとした梅雨時期はカビが繁殖することが多いですが、結露が出やすい冬も注意が必要です。
カビが繁殖してしまうと人体に影響を及ぼす可能性もあります。カビ臭くなる原因を知り、カビが発生しないように早めに対処していきましょう。
雨漏りや結露
雨漏りが発生すると、湿度があがりカビが発生しやすい環境ができてしまいます。天井裏など見えない部分から増えていくので、雨漏りが原因の場合、発生源の特定が難しいです。
また、結露も湿度を上昇させてしまう原因のひとつです。壁や天井、床などにカビが繁殖してしまい、カビ臭い原因となってしまいます。
換気設備が整っていない
カビは空気が停滞している場所に発生しやすくなります。特にクローゼットや押入れは、風通しも悪く、空気が滞りやすい場所です。
また、家具と壁の隙間など空気が通りにくい場所もカビが発生しやすい場所です。うまく換気ができていないとカビが発生する原因を作ることになってしまいます。
ホコリなどの汚れ
カビにとって、ホコリや髪の毛、食べ物のカスは栄養源となってしまいます。特に湿気のある場所にホコリが溜まってしまうと、カビはどんどん生息範囲を広げていき、広範囲に渡ってカビが繁殖する原因となります。
カビ臭い部屋で寝ると人体に悪い?

カビが繁殖していくと、カビを体内に吸い込んでしまい、人体に悪い影響を与える可能性があります。
カビだらけの部屋で寝るとどのような影響が出てしまうのか。カビが原因で起こる可能性がある症状について解説します。
アレルギー疾患
カビの胞子を吸い込んでしまうことで、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの症状が現れることがあります。
くしゃみや鼻水が止まらなくなったり、皮膚にかゆみや湿疹がでてしまったりと、人体に悪い影響を与えます。また、呼吸器系に影響が出やすいことから、喘息の発作を引き起こしたり、呼吸困難を起こしてしまったりするリスクもあります。
感染症
カビが原因となる感染症を発症する可能性もあります。
真菌感染症やアスペルギルス症など、免疫力が低下している人や呼吸器疾患を持っている人は特に注意が必要です。カビが原因となる感染によって健康被害を受けてしまいます。
シックハウス症候群
カビの胞子を吸い込むことが原因で発症するシックハウス症候群も注意が必要です。
空気中に浮遊したカビの胞子を吸い込むことで、頭痛や倦怠感、めまいなどの症状を引き起こします。重症化すると、呼吸器疾患やアレルギー症状を引き起こす原因となります。
カビ中毒
カビが生産するカビ毒を吸い込んだり、口にしてしまったりすることで、腹痛や発熱といった症状を引き起こすことがあります。
食中毒の症状や肝機能、腎機能など、さまざまな健康問題を起こす原因となるので、注意しておきましょう。
部屋でカビ臭くなりやすいのはどこから?

人体への影響も与えてしまうカビの存在ですが、部屋でカビ臭くなりやすいのはどこなのか知っていますか?
湿気が多い場所や水回り全般はカビが発生しやすい場所ですが、他にもさまざまな場所にカビは発生し、家中をカビ臭くさせてしまいます。
カビ臭くなりやすい場所を知ることで、カビの繁殖を防いでいきましょう。
エアコンの内部
エアコンの内部はカビが発生しやすい場所のひとつです。カビが発生している状態でエアコンを使い続けると、部屋中にカビをばらまいてしまうことになります。
エアコンを使用する前に必ず掃除をすることを心がけましょう。
お風呂場、脱衣所
湿度が一番高くなる場所が浴室です。壁や床、浴槽や排水口など浴室のあらゆる場所にカビが発生してしまいます。
入浴後は浴室内の水気を切り、換気扇を回して浴室を乾燥させるようにしましょう。
脱衣所も浴室と隣接していることから湿気が溜まりやすい場所です。
入浴後は浴室の扉を閉め、湿気が流れ込まないように気をつけましょう。ホコリを溜めないようにこまめに掃除をしたり、サーキュレーターを回して空気の流れを良くしたりするなど対処していくことが大切です。
排水口
排水口も水気が多いことから、湿気がこもりやすくカビが繁殖しやすい場所です。
また、食品カスや油脂などが蓄積し排水口に流れることで、カビの栄養源となってしまいます。排水管など見えない部分が多く、カビが発生したことに気付かない場合もあるので、注意が必要です。
定期的に排水口の掃除を行うようにしましょう。
寝室
寝室もカビが繁殖しやすい場所のひとつです。布団やマットレスは汗を吸い込んでおり、湿気がこもっている状態です。しっかり乾燥させないとカビが発生してしまいます。
ベッドは壁に近づけないように設置したり、窓を開けたりして換気を行うようにしましょう。布団やマットレスは、布団乾燥機を使うことでダニ対策にもなるのでおすすめです。
和室
畳の素材として使われているイ草は湿気を吸うことから、畳はカビが発生しやすいと言われています。特に新しい畳はイ草が新鮮で吸収力が高いので注意が必要です。
また、床下に湿気が溜まると畳の裏側にカビが発生することがあります。カビ臭いと思った場合、畳の裏側も確認してみましょう。
布団やマットレスを畳の上に敷いたままにすると、カビが生えてしまうことがあります。敷いたままにしないように気を付けましょう。
クローゼット、押入れ
クローゼットや押入れは扉を閉めきっていることが多いので、風が通りにくく、湿気がたまりやすい場所です。扉で閉めきられていることからホコリも多く、カビが繁殖しやすい環境にあります。
除湿剤を置き、扉を開けて扇風機やサーキュレーターで湿気がたまらないように工夫しましょう。押入れの場合、スノコを置くことで空気が通りやすくなるのでおすすめです。
また、クリーニングのビニールカバーをつけたまま収納してしまうと、ますますカビが発生しやすくなるので、ビニールカバーは外すようにしましょう。
下駄箱、玄関
玄関は日当たりがよくないことが多く、湿気がたまりやすい場所です。雨に濡れた靴や傘を置く場所でもあることから、湿気が溜まりやすくカビが繁殖しやすい条件がそろっています。
汗を含んだ靴もカビの栄養源となるので、靴は乾燥させて下駄箱に収納するのがおすすめです。除湿剤を置き、下駄箱は扉を開けて湿気が溜まらないように気をつけましょう。
カーテン、ブラインド、窓周り
窓周りはホコリや汚れがたまりやすいことから、いつの間にかサッシやゴムパッキンにカビが発生していたということがあります。また、結露が発生しやすい冬場は、カーテンやブラインドにカビが発生することがあるので注意が必要です。
結露や窓のホコリは、こまめに拭き取るようにしましょう。
床下
畳がジメジメしていたり、床板がブヨブヨしていたりする場合、床下にカビが生えている可能性があります。床下は見えない場所でもあることから、いつの間にかカビが広がってしまうことが多いです。
床下換気口の周辺を物で塞がないようにして、風通しを良くするようにしましょう。床下に防湿シートを敷くことで湿気対策ができますが、専門の業者に依頼するのがおすすめです。
壁
壁にくっついているホコリがカビの栄養源となり、カビが発生することがあります。また、壁にくっつけて家具を配置している場合は湿気がこもりやすく、カビが発生する原因となります。
日ごろから部屋の換気をするようにしましょう。除湿器を使って湿度を下げるのも効果的です。ホコリが溜まらないように定期的に掃除することも大切です。
家具を配置するときは、家具と壁に隙間をあけることで空気が通りやすくなり、カビの発生を抑えることができます。
部屋のカビの臭いを消す方法

部屋のカビ臭さを放置してしまうと、アレルギーや感染症など人体への影響を引き起こしてしまうため、早めに対処しましょう。カビの臭いを消す方法を紹介していくので、参考にしてみてください。
アルコール消毒
カビを除去するためにはアルコール消毒がおすすめです。カビはアルコール消毒に弱いので、アルコール消毒をするだけでもカビを除去することができます。
その際、直接スプレーを吹きつけてしまうと、カビの胞子を広めてしまう可能性があるので、布巾にアルコールをなじませて拭くようにしましょう。
布類は酸素系漂白剤で洗う
カビが布類に発生してしまった場合、酸素系漂白剤でカビを取り除くことができます。
40から60℃のお湯に酸素系漂白剤を溶かして、1時間から2時間ほどつけ置きをしておきましょう。歯ブラシなど使って残っているカビを除去していき、洗濯機で洗うと完了です。
その際、必ずゴム手袋とマスクを着用し、換気しながら作業を行いましょう。
重曹を混ぜたスプレーで拭き取る
重曹にはカビの働きを弱める効果があります。研磨効果もあるので、カビをこすり落とすことも可能です。
ぬるま湯100㎖に対し、小さじ1杯の重曹を混ぜてスプレーを作り、重曹スプレーを吹きかけて5分程待ちます。スポンジや布で拭いたあと、アルコール消毒をしてカビを徹底的に除去しましょう。
熱湯をかける
カビを除去するには60℃以上の熱湯をかけるという方法も有効とされています。熱湯をかけたあとは、湿度が高くなってしまうので、換気をするようにしましょう。
ただ、素材によっては熱湯に耐えられない場合があるので、熱湯をかける際は注意が必要です。除去したい場所によっては、カビ取り剤を使用するなど別の方法で対処しましょう。
部屋のカビを防ぐには?

カビが発生する原因や発生しやすい場所、カビが与える影響など取り上げてきましたが、まずはカビが発生しないように対策をしていくことが重要です。カビを発生させないためにも、カビを防ぐ方法を紹介していきます。
除菌
カビはホコリや汚れを好むので、定期的に掃除をしつつ、気になる場所を除菌するようにしていきましょう。カビはアルコール消毒に弱いので、アルコール消毒をすることでカビ菌を減らすことができます。
もしカビが生えてしまった場合、市販のカビ取り剤もありますが、場所によっては使用できないことがあります。そういった場合にもアルコール消毒は使用可能です。
除湿
カビは湿気を好むことから、湿度管理が重要です。梅雨時期など湿度が高いときは除湿をするようにしましょう。
除湿をするには、除湿機やエアコン、布団乾燥機がおすすめです。洗濯物の部屋干しはなるべく避けた方が良いですが、除湿機やサーキュレーターを活用しながら湿気がこもらないように気を付けましょう。湿気がたまりやすい押入れやクローゼット、下駄箱には除湿剤を置くのもおすすめです。
換気
カビの繁殖を予防するには、こまめに換気をおこなうことが重要です。換気をおこなうときは、空気の流れを意識し、2ヵ所の窓を開けることで空気の通り道を作りましょう。窓が1ヶ所しかない場合は、サーキュレーターや扇風機を使い、空気の流れを作ってあげると良いです。
カビの原因となる湿気を外に逃がし、部屋全体の空気を循環させることがカビ対策として有効です。
消臭
カビの臭いを除去するために重曹を使ってみましょう。適量の重曹を容器に入れて、不織布で覆うことで、手づくりの消臭剤を作ることができます。重曹は臭いの除去以外に湿気もとってくれる万能アイテムです。押入れやクローゼットなど気になる場所に置いてみてください。
また、市販の消臭剤のなかにも、カビの臭いを除去する成分を含むものがあります。市販の消臭剤を置いておくのも対策のひとつです。
カビの発生を防ぎ、快適な生活を送ろう

カビが発生してしまうと、臭いで不快な思いをしたり、大切な家族が健康被害を受けてしまったりする可能性もあります。カビが発生しないように対策をすることも重要ですが、カビ発生の原因となる結露や湿気を防ぐためには、家の気密性を高めることが大切です。
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