毎日使う洗濯機、きちんとお掃除していますか?実は洗濯機は「水」と「汚れ」が常に接する場所なので、知らないうちにカビや雑菌が繁殖しやすい環境になっています。清潔なはずの洗濯機から嫌な臭いがしたり、洗濯物に黒い汚れが付いたりする経験はありませんか?
特に小さなお子さんがいるご家庭では、肌着や下着など直接肌に触れるものを清潔に保ちたいですよね。でも「洗濯機の掃除って難しそう」「時間がかかりそう」と後回しにしていませんか?
この記事では、忙しいママでも実践できる洗濯機の簡単5ステップ掃除法をご紹介します。定期的なお手入れで、カビや臭いを撃退し、家族の衣類を清潔に保ちましょう!
洗濯機掃除が必要な理由とタイミング
洗濯機は毎日私たちの衣類を綺麗にしてくれる家電ですが、実は定期的なお手入れが必要なアイテムです。なぜ洗濯機の掃除が必要なのでしょうか?
洗濯機が汚れる3つの原因
洗濯機が汚れる原因には大きく以下の3つがあります。
- 衣類から出る汚れやホコリの蓄積
- 洗剤カスや柔軟剤の残留物
- 湿気による雑菌やカビの繁殖
これらの汚れが蓄積されると、洗濯物に黒いカビが付着したり、いやな臭いが発生したりします。特に梅雨や夏場など湿度が高い季節は、カビが増殖しやすくなります。
掃除するべき適切なタイミング
洗濯機の掃除は、いつ行えばよいのでしょうか?目安となる頻度をご紹介します。
掃除箇所 | 推奨頻度 |
---|---|
糸くずフィルター・排水フィルター | 使用後〜週1回 |
洗剤投入口 | 2週間に1回 |
洗濯槽内部(槽洗浄) | 月1回 |
排水ホース・洗濯パン | 2〜3ヶ月に1回 |
「洗濯物に黒い汚れが付く」「洗濯槽から嫌な臭いがする」と感じたら、すぐに掃除するタイミングです。小さなお子さんがいるご家庭では特に定期的な掃除を心がけましょう。
洗濯機掃除の準備と必要な道具
効率よく洗濯機の掃除を行うためには、事前の準備が大切です。掃除を始める前に必要な道具を揃えておきましょう。
掃除に必要な基本アイテム
- 酵素系漂白剤(ワイドハイターEXなど)
- 歯ブラシや古歯ブラシ(細部の汚れ落とし用)
- マイクロファイバークロス(拭き取り用)
- キッチンペーパー
- ゴム手袋
- 小さなバケツまたは洗面器
- 掃除用スポンジ
汚れの状態によっては、以下のアイテムも用意すると便利です。
- クエン酸(水垢落とし用)
- 重曹(臭い取り用)
- 綿棒(細かい隙間掃除用)
- 使い捨て手袋(排水口など汚れがひどい場所用)
掃除前の準備ステップ
洗濯機の掃除を始める前に、以下の準備をしておくとスムーズに進みます。
- 洗濯機の電源プラグを抜く(安全のため)
- 洗濯機内に洗濯物や異物がないか確認する
- 外せるパーツ(洗剤投入口など)を特定しておく
- 洗濯機の取扱説明書を用意する(機種によって掃除方法が異なる場合があります)
準備段階で取扱説明書を確認することで、お使いの洗濯機に合った適切な掃除方法がわかります。特に新しい機種や特殊な機能を持つ洗濯機の場合は必ず確認しましょう。
簡単5ステップ!洗濯機掃除の基本手順
洗濯機掃除を効率よく行うための5ステップをご紹介します。この手順に沿って進めれば、初めての方でも簡単に洗濯機のカビや臭いを撃退できます。
ステップ1:洗濯槽の内部クリーニング
洗濯槽の内部は目に見えない汚れが蓄積されやすい場所です。定期的なクリーニングで、カビの発生を防ぎましょう。
- 洗濯槽に最大水位まで水を張ります
- 酵素系漂白剤を500ml〜1000mlを目安に投入します(製品の説明を確認の上ご使用ください)
- 標準コースか槽洗浄コースで5分ほど撹拌させます
- 泡立ちが多くなったら一度停止し、そのまま6時間ほど放置します
- 放置後、再度3〜5分撹拌します
- 必要に応じて、浮き上がったカビや汚れを糸くずネットや網ですくい取ります
- 排水後、すすぎを2回程度行い、漂白剤を完全に洗い流します
縦型洗濯機の場合は槽の上部までしっかり水を張ることがポイントです。ドラム式洗濯機の場合は専用の洗濯槽クリーナーを使用すると効果的でしょう。
ステップ2:取り外せるパーツの徹底洗浄
洗剤カスや汚れが溜まりやすい取り外し可能なパーツを丁寧に掃除しましょう。
- 洗剤投入口、糸くずネット、排水フィルターなど外せるパーツをすべて取り外します
- 洗面器にぬるま湯と中性洗剤を入れ、各パーツをつけ置きします(10〜15分程度)
- 歯ブラシなどでこすり洗いし、隙間に溜まった汚れも落とします
- 汚れが落ちたら水でよくすすぎ、キッチンペーパーなどで水気を拭き取ります
- 完全に乾かしてから元の位置に戻します
パーツを元に戻す前に完全に乾燥させることで、カビの再発生を防げます。特に洗剤投入口は洗剤カスが溜まりやすいので、綿棒などで細部まで掃除しましょう。
ステップ3:排水ホースと排水パンの掃除
見落としがちな排水ホースと洗濯機の下にある排水パンも掃除することで、臭いの原因を根本から解決できます。
- 排水ホースが取り外せる場合は取り外し、水で汚れを流します
- 取り外せない場合は、薄めた塩素系漂白剤をホース内に流し入れて30分ほど放置します
- その後、水でよくすすぎます
- 洗濯機下の「洗濯パン」は掃除機でホコリを吸い取ります
- 洗濯パンの溝に溜まった汚れは、ハンディモップや雑巾で拭き取ります
排水ホースは汚れが詰まると排水不良の原因になります。特に古い洗濯機は排水ホースの掃除を定期的に行いましょう。
ステップ4:外側とフタ周辺のお手入れ
洗濯機の外側も見た目の清潔さだけでなく、衛生面でも重要です。特にフタの裏側や周辺部分はカビが発生しやすい場所です。
- 洗濯機本体の表面を濡れた布巾で拭き、目立つ汚れを落とします
- フタの裏側や周辺部分は、特に念入りに拭き掃除をします
- 頑固な汚れには、お湯で湿らせた布巾で拭いてから中性洗剤で落とします
- 洗剤を使った後は、きれいな布巾で拭き取ります
- 操作パネル部分は水気を軽く絞った布で優しく拭きます
操作パネルには水分が入らないよう注意しましょう。また、ドラム式洗濯機のドアパッキンは特に汚れやすいので、丁寧に拭き掃除することをおすすめします。
ステップ5:仕上げと日常メンテナンスの習慣化
最後の仕上げと、今後のためのメンテナンス習慣をご紹介します。継続的なケアで洗濯機を長持ちさせましょう。
仕上げポイント
- 掃除後は全体の水気を完全になくす
- パーツを元に戻す際は、正しい位置に取り付けられているか確認する
- 乾燥後、洗濯槽内に重曹を振りかけておくと消臭効果がある
日常ケア習慣
- 洗濯終了後は必ずフタを開けて(またはドアを開けておいて)内部を乾燥させる
- 洗剤・柔軟剤は適量を使用する(使いすぎは洗剤カスの原因に)
- 使用後はすぐに衣類を取り出す(湿気対策になる)
- 週に1回は糸くずフィルターの掃除をする
毎回の洗濯後にフタを開けておくだけでも、カビの発生を大幅に抑えることができます。特に梅雨時や湿度の高い時期は、この習慣を必ず実践しましょう。
洗濯機の種類別お掃除ポイント
洗濯機にはいくつかのタイプがあり、それぞれに適した掃除方法があります。ここでは代表的な縦型洗濯機とドラム式洗濯機の掃除ポイントを解説します。
縦型洗濯機のお掃除ポイント
一般的な縦型(全自動)洗濯機は、以下のポイントに注意して掃除しましょう。
- パルセーター(攪拌板)の裏側:取り外せる場合は外して、溜まった汚れを掃除します
- 糸くずフィルター:洗濯のたびに溜まった糸くずを取り除き、定期的に水洗いします
- 洗濯槽と外槽の間:見えない部分ですが、汚れが溜まりやすいので槽洗浄コースや洗濯槽クリーナーを使用します
- ふたパッキン:カビが発生しやすいので、乾いた布で水分をこまめに拭き取ります
縦型洗濯機は特に「二層式」の場合、槽の上部が乾きにくいため、使用後はふたを開けて乾燥させることが重要です。
ドラム式洗濯機のお掃除ポイント
ドラム式洗濯機は構造が異なるため、以下のポイントに特に注意が必要です。
- ドアパッキン:最も汚れやカビが発生しやすい部分です。ゴムの折り込み部分まで丁寧に拭き掃除しましょう
- 洗剤ケース:取り外して洗浄し、内部の通路も綿棒などで掃除します
- 排水フィルター:多くの機種では前面下部にあり、定期的に掃除する必要があります(水が出ることがあるので注意)
- 乾燥フィルター:乾燥機能付きの場合は、乾燥フィルターも掃除しましょう
ドラム式洗濯機のドアパッキンは特に念入りに掃除することで、黒カビの発生を防げます。使用後はドアを少し開けておくと、内部が乾燥して清潔に保てます。
頑固な汚れやカビへの対処法
通常の掃除で落ちない頑固な汚れやカビには、特別な対処法が必要です。ここでは効果的な方法をご紹介します。
黒カビ対策と落とし方
洗濯機に発生した黒カビは健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。効果的に除去しましょう。
- 酢と重曹を使った方法
- 重曹を水で溶かしてペースト状にし、カビの部分に塗布します
- その上から酢をスプレーし、発泡反応を利用して10分ほど放置します
- 古歯ブラシなどでこすり、水で洗い流します
- 塩素系漂白剤を使った方法(ゴムパッキンなど)
- 薄めた塩素系漂白剤をスプレーボトルに入れます
- カビが生えている部分に吹きかけ、30分ほど放置します
- その後、水で十分にすすぎます
- ※必ず換気をし、手袋を着用してください
塩素系漂白剤を使う場合は必ず換気を行い、他の洗剤と混ぜないよう注意してください。特に酸性の洗剤と混ぜると有害なガスが発生して危険です。
嫌な臭いを取る効果的な方法
洗濯機から発生する嫌な臭いは、以下の方法で対処できます。
- クエン酸洗浄
- 洗濯槽に40℃程度のお湯を張ります
- クエン酸を200g程度入れてよく溶かします
- 1時間ほど放置後、通常コースで洗濯・すすぎを行います
- 重曹+酢の組み合わせ
- 洗濯槽に水を張り、重曹を1カップ入れます
- 10分ほど回した後、酢1カップを加えます
- さらに10分ほど回した後、6時間ほど放置します
- その後、すすぎを2回行います
特に梅雨時や夏場は臭いが強くなりやすいので、2〜3週間に1回程度の頻度で消臭対策をすると効果的です。
よくある洗濯機トラブルQ&A
洗濯機のお手入れに関して、よくある疑問や困りごとについてお答えします。日常のメンテナンスの参考にしてください。
洗濯物に黒い汚れが付く原因と対処法
洗濯物に黒い汚れが付くことは、洗濯機の汚れが進行しているサインです。原因と対処法を見ていきましょう。
Q: 洗濯物に黒いワカメのような汚れが付きます。これは何ですか?
A: 主にカビや石鹸カスが原因です。洗濯槽の裏側(見えない部分)にカビが発生している可能性が高いです。以下の対処法が考えられます。
- まず槽洗浄コースで酵素系漂白剤を使った洗浄を行う
- それでも改善しない場合は、塩素系漂白剤での洗浄を試す
- 糸くずネットや排水フィルターも掃除する
- 専用の洗濯槽クリーナーを使用する
Q: 白い衣類が灰色っぽく汚れます。原因は?
A: 洗剤の残留や排水不良が考えられます。以下を試してみてください。
- 洗剤の量を減らす(特に粉末洗剤は溶けにくいことがあります)
- すすぎの回数を増やす
- 排水ホースや排水フィルターの掃除をする
洗濯機の嫌な臭いトラブル解決法
洗濯機から発生する嫌な臭いは、快適な生活を妨げます。効果的な解決法を見ていきましょう。
Q: 洗濯機を開けると生乾きのような嫌な臭いがします。どうすれば?
A: 雑菌の繁殖が原因と考えられます。以下の方法を試してください。
- クエン酸洗浄を行う(上述の方法で)
- 使用後は必ずフタを開けて乾燥させる
- 週1回程度、空運転ですすぎを行う
- 洗濯物はすぐに取り出して干す
Q: 排水時に下水のような臭いがします。どうしたらいいですか?
A: 排水トラップや排水ホースの問題かもしれません。
- 排水ホースを掃除する
- 洗濯パンの排水口をチェックし、汚れを除去する
- 排水トラップに水が溜まっているか確認する(乾いていると臭いが逆流します)
- 長期間改善しない場合は、配管の問題の可能性もあるので専門家に相談する
洗濯機の臭いが長期間続く場合は、見えない部分でカビや雑菌が大量発生している可能性があります。一度専門業者によるクリーニングを検討してみるのも良いでしょう。
まとめ
洗濯機は毎日の生活に欠かせない家電ですが、定期的なお手入れが必要です。この記事でご紹介した「簡単5ステップ」の掃除方法を実践することで、カビや臭いのない清潔な洗濯機を維持できます。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、衣類の清潔さは健康にも関わる重要な問題です。月に1回程度の定期的な掃除を習慣にして、家族みんなの衣類を清潔に保ちましょう。
「今日から始めよう」と思った時が、洗濯機掃除を始めるベストタイミングです。少しずつでも継続的にケアし、長く清潔に洗濯機を使っていきましょう。
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