皆さんのご自宅では、子どものおもちゃをどの部屋に収納しているでしょうか。独立した子ども部屋?使っていない空き部屋?リビング?家の中には、おもちゃ置き場の候補が複数あると思います。
ひとりで遊ばせるにはまだ幼すぎる未就学児のうちは、リビング、もしくはリビングとつながっている部屋におもちゃ棚を置いている家庭が多いかもしれませんね。
我が家には現在、7歳、5歳、3歳の3人の子どもがおり、お下がりのおもちゃもあれば、それぞれが色違いで持っている同じおもちゃもあります。私自身が整理整頓に苦手意識がある上、年に一度の大掃除のときにも子どもたちから「捨てないで!」「まだ使うの!」と言われてしまう始末。お恥ずかしいことに、おもちゃがあふれかえったリビングで過ごす毎日を送っています。
数年前を振り返ると、もっとおもちゃを厳選すればよかったと思うこともあり、リビングを散らかりにくくする工夫としてできることがある気がしています。
そこで今回は、おもちゃの片づけ方ではなく、今現在あふれてしまっているおもちゃを整理するときの考え方や、新しいおもちゃを選ぶときのちょっとしたコツについてお伝えします。
おもちゃが増えていく理由
おもちゃ選びについて考える前に、まずなぜおもちゃが 増えてしまうのか、その原因を探ってみましょう。
①外食時にお子様ランチのおまけとしてもらう
レストランのお子様ランチに必ずと言っていいほど付いているのが、おまけのおもちゃです。中には、おもちゃを選ばせてくれるお店もあり、子どもにとってはテンションが上がる瞬間ですね。
これらは、手のひらサイズで単純な作りのおもちゃが多く、家に持ち帰って長く使うというよりか、料理が運ばれてくるまでの待ち時間や、帰りの道中で楽しんでおしまいとなるパターンが多いかもしれません。
②お祝いとしていただく
出産や誕生日の時にプレゼントとしてもらうことも、場合によってはおもちゃが増える原因になってしまうことがあります。いただいたものの、今の月齢に合わなかったり、兄妹姉妹によって好きなキャラクターが違うため似たようなおもちゃが増えたり。
贈ってくれた相手の気持ちを考えると、誰かに譲ったり処分したりすることも、なかなかしにくいですよね。
③何を選べば良いかわからないため、つい色々と買ってしまう
初めての子育ての場合にありがちな理由に、「子どもの成長段階に合ったおもちゃを選ぶのが難しい」ということが挙げられるかと思います。
指先が器用になるのは生後何ヶ月?
なんでも舐める時期が終わるのはいつ?
絵を描いたりブロックを組み立てたりなど、おもちゃに知育要素が入ってくるのは何歳から?
など、いつごろ、何を使って遊ぶようになるかがわからなければ、似たようなおもちゃを複数買ってしまうこともあるでしょう。
また、「どちらも良さそうなので両方買いたい」という親の気持ちもあるかもしれませんね。
④捨てられない・処分する時期がわからない
しばらく使っていないおもちゃを整理しようとすると、 今まで見向きもしなかったはずなのに急に子どもが遊び始めてしまい、結局処分する機会を失ったという経験はありませんか。 またおもちゃに対して、親に思い出深いものがあると、今後使うことはないとわかっていても、案外手放せないものです。
そしてなにより、いざ処分となると、どうしても寂しさが込み上げてきてしまいますね。
自宅に置くおもちゃは厳選する
これまで述べてきたように、たとえ親が買わなくてもおもちゃが増える原因はありますし、一度おもちゃを手にすると、適齢期を過ぎても処分しにくいことも多いです。それになにより、おもちゃ屋さんで子どもが楽しく遊んでいる姿を見たり、 知育にも良さそうなおもちゃと出会ったりすると、それらを常に自宅に置いておいてあげたいなと思う親心もありますよね。
そこで、厳選したおもちゃだけを家に置くためにはどうすれば良いか、いくつかの方法をご紹介します。
①児童館や子育てセンターのおもちゃを利用する
コロナの感染拡大予防のため利用制限がある場合も多いと思いますが、ぜひ機会を見つけて 近所の児童館や子育てセンターに行ってみてください。 対象月齢以外のものも含め、実に多くのおもちゃに触れることができます。
買うにはちょっと高価すぎるもの、子どもが本当に使うかどうか分からないものなども、無料で色々遊ばせてあげることができますので、 利用しないのはもったいないですよ。
②おもちゃは通信添削についてくる付録のみ!と決める
子ども向け通信添削の中には、付録のおもちゃが充実しているものもあります。また成長や発達の段階に合わせたおもちゃや知育玩具が送られてくるため、大きな失敗もありません。
月齢が小さいうちは絵本が届くこともありますし、小学生に近づいていくと勉強の要素を含んだ付録も多くなります。子どもの興味を引くように作られていますから、継続していくことで、子どもに与えたいおもちゃはひと通りそろうでしょう。
おもちゃは通信添削の付録のみと決めてしまえば、買おうかな…どうしようかな…と悩む時間もなくなります。
③サブスクリプションを利用する
ここ数年で「サブスク」という言葉よく耳にするようになりました。サブスクリプションとは、 一定期間決められた料金を支払い、その間は特定のサービスが受けられるというシステムのことです。
例えば Netflix や Amazon プライムなどもこれにあたります。Netflixpではお金を支払っている間は自由にドラマや映画を見ることができますし、Amazonプライムも、料金を支払ったあとの1年間は配達料が無料といった特典がついてきます。
最近は、おもちゃのサブスクリプションが登場して話題になっているのをご存じでしょうか。レンタルサービスを利用することで、自宅に置いておくおもちゃを定期的に入れ替えられる上、保管場所を取らずに多くのおもちゃで遊ばせてあげることが可能になります。
定期的にいるもの、いらないものを決めて処分する
親がいかに厳選しようとしても、なぜかじわじわと増えていってしまうのがおもちゃです。兄弟姉妹であっても好きなおもちゃが異なることもあり、やはり定期的に整理をしていくことは必要でしょう。ここからは、おもちゃを見直す際に心がけたい3つのことを説明していきます。
①捨てるときは子どもの許可をとってから
普段は使っていないのに、いざとなると捨てられないもの、皆さんもありませんか?子どもにとっても「使っていない=処分して良い」ということではないですし、家からなくなったとたんに「そういえばあのおもちゃはどこ?」と聞いてくることもあります。
ある程度の会話ができるような年齢になったら、子どもと相談して、お世話になったおもちゃたちに感謝の気持ちをもちながら、一緒に選定していけると良いですね。
②下の子は意外とお下がりを使わない!?
兄弟姉妹がいる場合、下の子にも使わせてあげようと思い、大切に保管してあるおもちゃたちはありませんか?確かにその時の年齢・月齢に合ったおもちゃを与えてあげることは指先や頭脳の発達にも非常に効果的だと思います。
しかし我が家の場合、年齢の近い3人の子どもを見てきて、下の子はお下がりのおもちゃをすべて使うわけではない、ということが分かってきました。下の子にいくら月齢に合ったおもちゃを与えても、それらには一切見向きもせず、上の子が使っているものに興味を示したり欲しがったりする光景をよく目にします。
おもちゃに限らず、鉛筆でもハサミでも、上の子に比べて早い時期から手に取る場合が多く、そしてそれなりに早く吸収していく様子も見られました。
特に知育玩具は、まだ正しい使い方ができなくても、上の子と一緒の時間を過ごせたということで下の子は満足することもあります。全てのおもちゃを取っておく必要はなく、とっておきのものや、兄弟姉妹で一緒に遊べるようなものを選んでおくのも良さそうです。
③長く使えるものを選び、代用できるものを活用する
おもちゃを見直す際には、 遊び方が似ているものを処分するという考え方もあります。何通りもの遊び方ができて長く使えるものは残しておき、身近なもので代用できるようなおもちゃは処分しても良いかもしれません。
下の子の場合、指先の発達を促すようなおもちゃは100円ショップでそろえられる安価な材料を使って、一緒に作る過程から改めて楽しんでも良いかもしれませんね。
最強の知育玩具!?図鑑のススメ
最後に、おもちゃではないのですが、汎用性の高い知育玩具にもなるものをご紹介します。それはズバリ、図鑑です。
動物、植物、海の生き物など、図鑑は目で見て楽しめる写真やイラストが豊富で、身近にあるものが多いため、0歳のうちから絵本のように親しむことが可能です。ひらがな、カタカナ、数字などを覚えるための知育要素もありますし、目次から調べたいものを探すという辞書の使い方までも学ぶことができます。
子どもの世界がぐっと広がりますので、ぜひ手に取りやすいところに置いてあげたい物の一つです。
まとめ
お金と保管スペースさえあれば、おもちゃはいくらでも買ってあげたいですよね。しかし、家が狭かったり、散らかるのが嫌、といった事情があるのも事実です。賢く使える部分をうまく利用しながら、ぜひ散らかりにくい環境を整えていってあげてください。